ふたつの胴体の間の尾翼を前から見たところです。

機体中心線は、多分、図中の縦の点線部分・・・

尾輪を薄い水平安定板の中におさめようとしたので、まるで戦闘機のミニチュア版のような構造をしています。

脚柱は、図中紺色で表した油圧ジャッキが伸びることによって引き込まれる所も戦闘機のそれのようです。

図中、黄色で表した部分は、緊急時に脚を出すためのでっかい輪ゴムです。油圧ジャッキは尾脚を引き込む際はこの輪ゴムを伸ばすことで脚出し時のエネルギーを蓄えておくのです。統制物資のゴムをこんなことに使うなんて、ちょっとリッチ!

おもしろいのはその脚カバーで、上部カバーはFw190などと同じく、脚柱固定なのにかかわらず、脚柱上の方まで水平安定坂内に食い込んでいるので、収容したときにピッタリと開口部をふさぐようになっているのですが、強度保持のためか、緩衝部のカバーを別パーツにし、緩衝部カバーと上部カバーの重なる部分は、薄く、折り畳み時はできるだけ平滑に収めるために、外にハネあげ、収容時は脚本体の回転軸とずらした位置に独自の回転軸を持つアームを用意し、その回転時の半径の違いによって上部脚カバー下部を引っ張り込むという、ロシアのイー16みたいな機構を持っていることです。

でも、固定でもよかったんじゃん?

 

Fw189の主脚 もどる 表紙へ