海軍の厨二病的長距離戦闘機、月光の尾輪です。
なんと、フランスのモラン・ソルニエ406と同じ仕組みで尾輪を引っ込めます!
尾輪と二つ折れストラットというオーソドックスなレイアウトですが、図中、青系で示した二つ折れストラットの関節部に油圧ジャッキ(赤色)がつき、油圧ジャッキからは、上下のストラットそれぞれに伸び縮みしないロッド(黄色と茶色)が関節結合されて、これは、こうもり傘の骨を左右一対だけ残したものの取っ手部分を油圧ジャッキにしたものと考えれば非常にわかりやすいと思います。
油圧ジャッキはピストン部はストラットに結合されていますが、シリンダー部は上下のストラットにゆるくロッドでつながっているだけです。
この仕組みを、中島の設計陣が独自で考えたのか、それともフランスと何らかの技術情報のやり取りがあったのかは興味深いところです。
ところで、この飛行機は機体は頑丈で、850km/hの急降下で引き起こしても大丈夫らしい。でも急降下したとしてもそんなに出るのかな・・・

MS406の脚
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