VTOL飛行機の最高傑作、ハリアーの前脚です。進行方向はひだり。

ハリアーの資料はだいたいがペガサスエンジンの解説に重点を置いてるので脚の資料はあまりありません。ので、一部推定です。

図中、濃い緑で示した前脚柱メイン部分(上部とステアリング部を一体で表示してます)は中空になっていて、中を水色で示した脚柱縮めロッドが通り、ロッドの先には黄色で示した緩衝部が関節結合され、緩衝部の下にはスイングするフォーク(黄緑で表示)がこれも関節結合されます。

脚柱縮めロッドは機体側には前脚の折り畳み回転軸とは別の部分に独立した回転軸で結合されています。

図中赤で示した油圧ジャッキが前脚柱を前上方に引っぱり上げると、脚柱縮めロッドは回転軸が前脚柱よりも下にあるために緩衝部を折り畳み軸方向にひっぱり、緩衝部はフォークを引っ張るので結果脚柱は縮んで畳まれます。この縮め方はミーティアやナット、バッカニアなどの主脚(ナットは前脚も)にみられるので、イギリス人の得意なやり方みたい。

ハリアーの主脚 ハリアーのアウトリガー ミーティアの主脚 バッカニアの主脚
もどる 表紙へ ナットの主脚 ナットの前脚