ルフトバッフェの馬車馬、ユンカース88の主脚です。巨大な画像をおわびします。

進行方向は左。左舷。左図のタイヤのねじれは適当ですが、だいたいこんなもんで、行程の最後に急にねじれるようです(自信なし)。

航空ファン2003/12の「ユンカースJu88の検証/国江隆夫 著」というすばらしい記事が参考になります。ゼヒ目を通してみてください。わたしもおおいに参考にさせていただきました。

主脚柱は図中濃い緑で示した主主脚柱と黄緑で示したタイヤのついた回転部で構成され、回転部は主主脚柱内部を貫通して、突き出た上部には脚柱回転レバーがついています。

主主脚柱は左右2点の回転軸で機体側に関節結合されています。回転軸は脚柱回転レバーよりも上にあることに注意してください。

脚柱は二つ折りのストラット(図中青系)を油圧ジャッキ(赤)で引上げることで畳まれますが、おもしろいのは濃い青で示した上部ストラットで、アルファベットの「A」の字を4つ組み合わせて作った箱のような、牛乳のテトラパックのような構造になっていて、機体とは2点で関節結合され、下の2点は下部が一本棒の下部ストラット(水色)、上部が主脚回転レバーとロッド(きいろ)で結合されています。ちなみに、上部ストラットの回転ロッドとの結合部分はおもいっきり外翼側にずれていて、油圧ジャッキはその中を通らずに、内翼側に抜けています。

おもしろいのは、普通、こういった槓桿による主脚回転(90度ねじり)のデザインは、この機体でいう黄色ロッドの、脚柱ではない側は機体と関節結合している場合が多いのに、この機体ではストラットの動きと組み合わせて両方の結合部が移動するという点です。この方式、金属塊削り出しのベベルギアよりは作りやすく、軽く、品質のばらつきによる壊れがでにくいような気がします。

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プラモで再現(ムービー)
Il-28の主脚