ソ連の双発ポッド式ジェット爆撃機、イリューシン28の主脚です。 左脚を外翼側から見たところ。進行方向は左。タイヤは脚柱の手前に来ています。 この飛行機の主脚はエンジンポッドの真下についていて、エンジンスペースのせいでタイヤをひねらないと収まりません。 油圧ジャッキが青で表したレバーを押し倒すと、レバー中央よりちょっと上に関節結合された伸び縮みしないロッド(黄色)が引っ張られ、脚柱が折り畳まれます。 脚柱は黄緑の折り畳み軸部の中に回転できるようにはまっていて、折り畳み軸部よりも上の部分にある、脚柱と一体のレバーと、機体エンジン下部に設けられた脚柱用フレームとを、伸び縮みしないロッド(ピンク)でカルダン結合されているので、主脚が畳まれることで脚柱上部と脚柱用フレームとが離れてゆけば、ロッド(ピンク)が、せめて面だけでもお互いの距離を保とうとしてレバーを引っ張るのでので、レバーだけが取り残され、結果脚柱が回転します。この、伸び縮みしないロッドを使ってレバーを引っ張って回転させる「後ろ髪引かれ方式」ともいうべき回転方法は、タンク154の前脚とかイリューシン10やスカイホークの主脚などにも見られます。 タイヤは実際はもっと分厚いです。直すのめんどい。 図ではピンクの部品は伸び縮みしているように見えるけれど、三次元的にナナメに動いているので実際には長さは一定です。ちょうど折り畳みきった時がほぼ真横から見た長さだと思ってください。 この図の設定位置もけっこういい加減です。すいません。 |
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