SD.kfz 222は、ズングリした姿が可愛らしい、ドイツの四輪装甲車です。
後継のハーフトラックと比べたら、結構大きい!
横のおにんぎょさんはタミヤのフンクワーゲンのもの。かなりかっこいいフィギュアです。
この装甲車には、発注ロットによる細部の違いが5種類存在していて、今回はその四番目、シリーズ4のタイプとして作ってみました。キットには中期型って書いてあるけれど、はっきり言ってシャーシ以外は最終タイプのシリーズ5でモデル化されているので、結構いじらないとその前のタイプにはなりません。リサーチとかで2017年の9月にはじめて、完成は12月になってしまった・・・ほぼ3ヶ月半!
シリーズ4の特徴は、シリーズ3までと同じシャーシにエンジン。方向指示器の位置と、アンテナの位置、ナンバープレートと反射灯の位置、ボディ後部に円形のメクラブタがない、などでしょうか。
後ろから見ると味があって可愛らしい。アフリカに送られて、後付で黄色い塗料をぬたくられたという設定で作ってみた。
ギャヴィン・ライアルの「影の護衛」に出てきそうな感じで作ってみました。
左舷の道具箱は、キットのものはシリーズ5で一般的なもので、シリーズ4以前だとこのように下の部分がないっぽい。
砲塔の網とか、後ろのクラッペとか、エンジンハッチとか、操縦手バイザーとか側面ドアとかを可動にしてみました。
このキットのシャーシは、タイヤとか回るようになってるのは素敵ですが、シリーズ4までのタイプAとシリーズ5以降のタイプBの特徴がごっちゃになってしまっています。サスペンション周りはシリーズ4以前の構成(タミヤのシャーシはタイプBです。)なのに、後輪のステアリング用のアームがリアアクスル前方にあるので、これはタイプBの特徴です。
なので、写真のように、ステアリングアームをリアアクスルの後ろへ持っていきました。 ちなみに、この車両のステアリングは、パートタイム4WSで、操縦手右側のレバーによって、前輪のみ操舵か、前後輪操舵かを選択することができるという、結構凝ったシステムになっています。
それができるようなギミックを仕込んでみました。
前輪のステアリング用ベルクランクから取り出した前後方向の力を、シャーシ中央部の縦向きのスイングアームで後ろのステアリング用ベルクランクに伝えるわけですが、スイングアームは前用と後ろ用に分かれていて、その中を2つの出っ張りの付いたシャフトがつなぐ構造にしてみました。
2つの出っ張りは、四輪操舵時は前用と後ろ用のスイングアーム軸に食い込んで連動させ、前のみ操舵時には出っ張りの片方は前用のスイングアームからは外れ、後ろ用のスイングアームの切欠きにハマり、今まで後ろ用スイングアームにハマっていた出っ張りは、今度はシャーシ側の出っ張りにハマって、後ろ用スイングアームはシャーシに固定されるという・・・なんて、もっともらしく書いてみたけど、工作精度がダメダメなんで、ガタがひどいっす・・・
砲塔作りかけ写真。上の雨除けカバー用フレームも可動です。
無線機は、「fusprech f」とかで検索すると出てくるやつ。下に電源がつきます。
ところで、この装甲車って意外と無線機積んでない個体が多いんじゃないかな。223が無線持ってるからってことなんだろうけど、車同士の連絡とかどうやったのかしら。
予備ホイールはもう一個のトライスターのジャンクキット・・・Sd.kfz.250/9で砲塔だけ使ったやつ・・・から拝借。ホイール裏側はパテとかでそれっぽく整形しました。
エンジンハッチを可動にしてしまったのでエンジンを自作する羽目に・・・
このエンジンも、タイプAとBではキャブレターとか排気管の取り回しとか違うようです。
エンジン両脇には燃料タンクがあるんだけどそれは見えないんでパス。
ちなみに、燃料の補給は、戦闘室後部の隔壁のうえっかわが蝶番で戦闘室側に倒れるんで、そこから行うみたい。ホビーボスのキットでは蝶番が再現されてますな。
エンジンとラジエターの自作。ラジエータホースとか、吸気系とか、排気系とか、ハイテンションコードとか。ファンとか自信なかったんだけど、なんとなく、らしくなり申した。
このキットの操縦手の背もたれとかは、完成後見えないのに、クッションのバネとか再現されてて感動的だったので、記念撮影しました。
ドアとかの蝶番は金麦の缶で可動再現。・・・相変わらず汚えです。
前後輪を繋ぐリンク。手芸店で、「玉ピン」というものを入手。このピンの頭のたまに穴開けて、ピン部分を真鍮パイプに通して繋ぐことで可動工作がすげえ楽になりました。玉ピン大好き!
この装甲車は、パートタイム四輪操舵とかいう凝ったことをしているのですが、旋回半径を縮めるための四輪操舵モード時でもハンドルの切れ方は同じなので、旋回スピードが二倍になってしまい、高速走行時には転倒事故があったとかで、使用禁止になってしまったとかあります。どうせ凝るなら、四輪操舵時はギヤ比を1/2に下げるとかしても良かったかもね。
ところで、グランドパワーとかの記事では、B型は四輪操舵が廃止されたとか書いてあったと思いましたが、B型でもちゃんと残ってます。廃止というよりは、禁止ですね。
同じシャーシのホルヒの重乗用車では、タイプ40という型からは廃止になっていますが、222ではそのようなことはなさそうです。
可動部分とか、動画で見せたほうがいいっすね・・・というわけで、ユーチューバーになってみました。・・・慣れてないんで色々ぎこちない・・・トホホ