大きい画像ファイルになっちゃったことをおわびします。

フランスの中爆、LeO451の主脚は、関節が5個あって、いわば一辺だけ固定した自由に変形する五角形という大変にへんちくりんな構成です。五角形というのは四角形よりも大変に変形の自由度が高いのです。

ちなみに、常識的な飛行機の脚の引き込み機構は四角形か一辺が伸び縮みする三角形を基本にしてできてます。

主脚の構成を説明します。進行方向は左です。

緑と黄緑で表された主主脚柱は後側にある関節で「く」の字にまがるようになっているのはDC-3などに見られるふつうの構成ですが、DC-3では1本のスイングアームだった脚柱を後から支えるストラット(水色と青)がなんと油圧ジャッキ(赤)によって上方へふたつに折れ曲がるようになっています。

これでは脚柱は下半分が後に持ち上がるだけ。そこで図中紫で表した「ヒザかっくんアーム」の登場です。

「ヒザかっくんアーム」がストラットの短い方(水色)と微妙な牽制関係を構成して主主脚柱下部の動きをガイドすることで主主脚中上部も動かざるを得なくなり、馬が脚を折り敷くように脚柱が引っ込むというわけです。

なお、黄色で表した部品は泥よけ、ピンクで表した部品は脚が降りたときにストラットを下に引っ張る力をかけ続けてロックするためのゴムヒモです。

っていうか、こんなことしないでDC-3みたいなシステムにしとけばいいのにね。考えてることが不思議なこの時代のフランス人。

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コンソリデーテッドB-32の主脚