名機ムスタングも、H型は子供のラクガキみたいな不細工ちゃんです。(XP-51Gほどではないにせよ・・・)

軽量化のためか、タイヤを小さなものに変えたようですが、これが胴体後部の絞りがおとなしくなったことにくわえて、地上姿勢をさらにラクガキっぽいものに変えてしまっているみたい。

でも、軽量化というわりには脚引き込み機構は凝った頑丈なものに変えられています。

脚柱と翼桁をメインの「く」の字に折れ曲がるアクチュエータ(赤色系で表示)でつないで、アクチュエータ胴体側のアームにさらに小さな「く」の字アクチュエータ(青で表示)をつけて、これをダウンロックとしているようです。大きく分けて、ハインケル111と同じ仕組みです。(畳む方向が90度ちがいますけどね。)

主脚の回転軸は実際には進行方向にむかってわずかに内向きに設定されています。

 

図中、紺色で示した油圧ジャッキが青で示した小アクチュエータを引っ張って「く」の字に折り曲げることでメインの(赤とピンクで示した)アクチュエータが折れ曲がり、脚が引き込みます。

黄色で示した筒状の部品は、焼き芋やさんが使うばね秤のような構造をしていると思われ、これがアクチュエータにつながったワイヤを引っ張ることで、緊急時の脚だしを行なうと思われます。

主脚カバーは、主脚がななめ後ろに畳まれることに合わせて、翼側の関節が縦にも軸をもつカルダン結合なのがおもしろいです。

尾輪
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