左上の図は、そのまま畳んだ図です。8型、14型以降の型の脚カバ−のそのまますっぽりフタをしてしまう仕組みがわかります。

この飛行機の主脚の回転軸は平面でみると、機首に向かって外向きに、側面でみると、機首に向かって上向きに設定されていますが、Me109では主脚収容部を前桁の前に出し、主翼前縁の形に合わせるために角度の設定が緩やかだったののに対し、スピットは前桁と後桁の間に脚収容スペ−スを設けたので、着陸時に前にふんばる分も入れて、角度の設定が水平方向に大きいので、主脚がたたまれてゆくと、あたかも脚のタイヤ面が進行方向にねじれてゆくかのような動きを見せるものの、メッサ−のように完全には前を向ききらず、収容時には、側面からみて、タイヤは進行方向に向かって斜めやや後ろにホイ−ル面を向ける形になります。

 

これは、主翼上面の最厚部より後ろにタイヤが入るので、都合がいいのです。

また、主脚柱は薄い主翼に収まりきらないので、主脚カバ−は主脚にそって中央が山形に盛り上がっています。

左下の図は、回転軸の角度を考慮に入れて造ってみました。わかりづらいでしょうけど。

以上のことから、主脚カバ−はタイヤとはほとんど平行な角度で取り付けられていますから、スピットファイアの足は組み立てやすいですね。

 

 

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