タナカのモデルガンの四四式騎銃では、床尾の柵杖収容部が省略されているので、がっかりです。ので、ちょっと作ってみました。

こんな感じで床尾板は一体成形、

中身はつるっつるです。

なので削ってあげます。足りない部分は木っ端を削って接着です。

25センチの6ミリ径のドリルで、密接した3個の穴をえぐります。深さは21センチくらい。入り口はつなげてしまいます。

床尾板は右の開閉つまみベースを鋸で切り落とします。回転蓋は床尾に食い込んでいるので、その分を削って、柵杖がくぐるための6×13ミリほどの楕円穴を開けます。(しんどかった・・)四四式の床尾は、実際は三八式の床尾板を流用して作られていたようですから、タナカもそうすればいいような気がするのですが、贅沢にも金型を起こしてますね。

回転蓋は25ミリの真鍮棒を糸鋸で切って作ります。回転軸は6ミリの真鍮棒をネジを切ってねじ込んでハンダ付け。フタの回転径はじっさいは27ミリくらいあるかも。

写真のは最初に20ミリで作って小さすぎて捨てたもの。

部品が揃ったところ。

  1. 床尾板 
  2. 回転蓋(板金で作った「つ」の字型の押さえ板を接着済) 
  3. ベース(0.5ミリの軟鉄板製、つまみ回転部ベースはハンダ付けで積層して作ってます。) 
  4. 回転蓋押さえ 
  5. 回転蓋に抵抗を与える板バネ(これは後期型の仕様です。初期型ではこの部品は存在せず、「4.」の押さえの右側面に一ヶ所ポンチでクリックを付け、回転蓋側面にへこませた二個の穴のどちらかを合わせて固定する仕組みで、これでは弱かったらしく、バネが追加されたようです。)
  6. 回転つまみ(軟鉄板の積層ハンダ付けで作った)
  7. ベースと押さえを床尾に固定するネジ。マイナスの皿ネジです。六角ボルトを加工して作った。
  8. ベースと押さえと板バネを床尾に固定するネジ。マイナスネジです。六角ボルトを加工して作った。この「7」と「8」のネジは、タイプによっては鋲で固定になってる物もあるみたい。
  9. 回転つまみを回転蓋に固定するネジ。マイナスネジです。六角ボルトを加工して作った。

組み込んで記念撮影その1。この後分解して黒塗装しました。

組み込んで記念撮影その2。

ストック側の穴の入り口に着ける金具。実際は穴の中に全通でライナーとして入ってるらしいけどそんなの作れない。

ようやく本体と床尾板を結合。うれしかったっす。

中に入れる奴も作った。6ミリの鉄パイプに5ミリの軟鉄棒をハンダ付けしてその先に4ミリのネジをねじ込んだ。パイプ内のネジは半田です・・・結合できるよ。

洗頭は・・・パス・・・

参考資料
本:「小銃・拳銃・機関銃入門」(佐山二郎/光人社NF文庫)
webサイト:「25番」(http://taka25th.cathand.com/index.html)  

アジア歴史資料センター(http://www.jacar.go.jp/)

その他思い付いた単語「arisaka」とか「carbine」とかで検索して出てくるサイト

オマケ:ここまで作ってフタが小さすぎるのが分かって、捨てたもの・・・

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