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チェロを始めよう
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ふと、初心者の頃の自分を思い出すことがありました。 弾きたい曲と、自分の弾ける曲のギャップ。 これから習得しなければならない多くの課題・テクニック。 目の前の山はあまりに大きく、目がくらくらして、呆然となるような感覚がありました。
目の前の山を見ると、あまりのも高くて足がすくむので、あえて見ないようにし、 ただ足元の階段(練習曲や音階)を一段上ることに集中するようにしていました。 そして、ときどき後ろを振り返ってみると(以前習った曲を引っ張り出して再度弾いてみる)、、、、思ったよりも自分が高いところに来ていてびっくり。 前はあんなに難しいと思った曲が、少し簡単に感じる自分がいます。 綺麗な景色が見えるのです!そしてまた、足元の一歩一歩に集中して登っていきました。 みなさんもぜひ、足元の一歩を大切に、練習して行って下さい。
私は26歳の時にチェロを習い始めた。自分がチェロを弾くようになるとは、 それまで全く想像もしていなかった。ではなぜチェロを弾くようになったのか? それは私が住んでいる市が文化ホールを建設、それと同時に市民オーケストラ を作ったからだ。市報に団員募集の記事が掲載され、それを見た私の友人が 「入ってみたい。でも1人で入るのは不安。一緒に入ろうよ」と私を誘ったのだ。 その頃の私は職場と家の往復生活を送っていた。何か楽しい事をしたいと思ってい る時だった。私は子供時代にピアノを習っていたので、「楽譜は読めるし、 弦楽器にちょっと興味があるし、行って話を聞くだけでも」と思い、 友人に付き合って入団する事にした。この時点で私は弦楽器は全く経験無し。 触った事も無かった。市民オーケストラの世話役の方に話を聞いてみると、 「弦楽器は初心者もOK。ただしレッスンを受けてください」とのこと。 そこで私は「バイオリンかな~、それともビオラかしら」と考えていたが、 コンサートミストレスの方が「未経験ならバイオリンでもチェロでもどっち でもいいでしょう。チェロがいないからチェロにして」と言われ、 その場でチェロの先生まで紹介され、否応も無くチェロをする事になってしまった。 運良くチェロの先生は自宅から歩いて5分。職場の上司の理解も得られ、 チェロのレッスンに週一回通う事になった。
普通はレッスンを数年受けて、ある程度弾けるようになってからアマチュアオーケストラ に入団するものだが、私は順番が逆。先にアマチュアオーケストラの入団が決まり、 その後チェロを習う事が決まった。今考えると本当に無謀な事だった。 若かったからなんとかなったのだろう。初めの頃は楽譜を目で追うこともできず、 弾けるところだけ弾くという状態。しかしアマオケ練習後の仲間との飲み会を楽しみに、 毎週せっせと真面目に通った。このように、私がチェロを始めたきっかけは非常に受身で、 積極的にチェロがやりたくて始めたわけではなかった。しかし気が付くとチェロに 魔力に囚われてしまい、どっぷりとハマってしまった。
私の最初の目標は、とにかくアマチュアオーケストラでちゃんと弾ける ようになることだった。オーケストラの他のメンバーに迷惑をかけないように、 一日でも早く戦力になれるように、とにかく早く上達したかった。 なのでレッスンに熱心に通った。
私は幼稚園の頃から中学1年までピアノをならっていた。 中学になると自分で好きな曲の楽譜を買ってきて、家で演奏して楽しんでいた。 レッスンに通わなくても、適当に弾いて適当に楽しめるので、レッスンは辞めてしまった。 しばらくはそれで満足していた。ところがある日、レッスンをずっと受けている 友人のピアノを聴いた。ショックだった。簡単な曲だったが、 とても丁寧に音楽的に美しく演奏していた。それに比べて私の演奏は、 難しい曲を自己流で強引に無茶苦茶に弾いているだけ。ただの騒音。 「もしレッスンを辞めず今も続けていたら、私だってもっと綺麗に弾けたのに・・・」 この時、ピアノのレッスンを辞めてしまった事を心底後悔した。 なので、後で後悔しないようにチェロのレッスンは続けられるだけ続けようと決心した。 自己流で練習しても、そこそこ弾けるようにはなる。 でも、やはりレッスンに通って基礎をしっかりやれば、 それだけ高いところに辿り着ける。少しでも上手くなれば、 それだけ余裕を持って音楽の演奏を楽しめる。「急がば回れ」 という言葉はチェロの練習にも当てはまる。早く上達したかったので、 じっくりと基礎から練習した。
チェロのテクニックの習得は年単位なんです。 もし一週間でできるようになったら、あなたは天才です!
何か月も何年も練習して、ずっとできなかったことが、ある日突然、ひょっこりできるようになったりします。 その日が来るのを夢見て、頑張って練習します。
レッスンがある日は上司を拝み倒して早く帰宅。せっせとレッスンに通った。 私がチェロを習う事に対して理解があり非常にありがたかった。 またチェロの先生が自宅から歩いて5分だったため、 帰宅後にチェロを持ってちゃちゃっと先生の家まで走って行くことができた。 なので仕事で疲れている日でも、レッスンに行く事ができたのだと思う。 もし遠い所だったら、おそらく途中で挫折してしまっただろう。
「大人になって楽器を初めても、あまり上達はしない」とよく言われる。 ほとんどの人が信じているように見える。これを英会話教室でアメリカ人の先生に 言ってみたら、「そんな話は向こうでは聞いたことが無い。それよりも才能があるか無いかが重要視される。 才能の無い子供に小さい時からやらせても意味が無い」と言っていた。プロの演奏家になりたいのなら、 大人からでは遅いかもしれないけど、趣味として楽しむのなら全く問題ない。
「大人になって楽器を初めても、あまり上達はしない」と思い込むあまり、 最初から「どうせ弾けないんだから」と決め込んで、まともに練習すらしない人を見かけるけど、 それはもったいない・・・・。
①なにか楽器をやっている人に聞いてみる。いい情報を持っているかもしれない。
②インターネットで検索
③電話帳を調べる。音楽教室の電話番号がのっている。
先生との相性があるので、ピンときた先生に出会うまでは、先生を何人も変るつもりで良いと思う。 合わないのに、無理にレッスンに通う必要はないと思う。 人間的に尊敬できる先生ならGoodですね。
初めて買う人は、予算を決めて、先生に選んでもらうのが一番でしょう。
それ以外の買い方は、
①街の楽器店に行って自分で選んで買う(国内、海外)。
②楽器製作者さんに依頼して製作してもらう(国内、海外)。
③楽器を買い換える人から買う。お店よりも安く買える可能性大だが、そうそう機会は無い。
ちなみに私は
一台目:YAMAHA製(元はスズキと思われる)の超安いのを買った。全部で15万円(^^;)
二代目:A先生に予算を伝えて、先生に選んでもらった。Italia torinoの Arnaldo Morano作
三代目:B先生の楽器を製作した人を紹介され製作を依頼。ドイツまで打ち合わせに行く。
現在の私のチェロの製作者はフランス人。 製作者さんの住んでいる場所はフランス・ストラスブールから電車で30分ほどのドイツ・オッフェンブルク。 弦楽器製作をイギリスで勉強し、ロジャー・ハーグレイブの元で修行。 イタリア・クレモナの弦楽器製作コンクールで金賞、その他複数受賞。 なので「ドイツもの」、「フランスもの」などと定義するのは非常に難しい(^^;
チェロの先生は「フランスらしい音だね」と言うし、日本の弦楽器製作者さんは私の楽器を見て 「これを作った人はイギリスで勉強した人でしょう。ロジャー・ハーグレイブの元で修行?!やっぱりね!」と言い当てた。 地元の人はラベルのみ見て「ドイツもの」と言う。やはり長年ヨーロッパで修行してきた弦楽器製作者さんが 一番当たっている。
●メトロノーム ----お友達になりましょう。
●自分の演奏を録音するもの ----家庭教師代わり。
録音するものは何が良いか・・・これは現在私も模索中です。 最初はSONYの「お稽古テレコ」というカセットテープを使っていました。 現在はSONY「お稽古MD」とICレコーダーを使用。 MDはとても便利ですが、ほぼ消えつつある。 もうすぐMDが手に入らなくなるでしょう。 ICレコーダーはパソコンに繋いで保存するのが面倒に感じる。 SDカードに保存できるものにしようかと考え中。
私はネットで買っています。なぜなら地方に住んでいるので、
チェロの楽譜はなかなかお店では手に入らないから。
円高の時期は主に海外の楽譜屋さんに注文。安いので・・・。
「師は達人につけ」という言葉がありますが、本当にそうだと思う。 先生というのは、自分ができることは生徒にも要求する。 「それくらい出来なくちゃ。練習すれば必ずできる!」と言う。 でも、自分が出来ない事は要求しない。「そんな難しい事はできなくてもいい。 もっと簡単なやり方でいい。」と、レベルを下げてくる。 もしも「趣味だけど、やれるところまでやってチェロを極めたい!」と思っているのなら、 できるだけ良い先生につくべき。
今までに何人かの先生にレッスンを受けた。最初の先生は地元のプロオケ団員。8年間週に一度レッスンを受けた。 その次は他県のプロオケ団員(チェロトップ)に月一回レッスン。今年で10年目。それと並行してジェレミ・フィンドレイ先生のマスタークラスも毎年受講。それ以外にも堀了介先生、ヤン・ソンウォン先生のレッスンや、プレドラク・カタニック先生に室内楽のレッスンも受けた。 みなさんとても暖かで、ユーモアあふれる素敵な先生方でした。 プロの音楽家としてやっていくには、腕だけでなく、人間性も重要なのでしょう。 どんなに上手くてもイヤな奴とは一緒に仕事をしたくない・・・と思うのが人間の自然な感情だ(^^; 腕前が同じなら、人間的に魅力的な人の方を誘って一緒にやりたいと思うのが自然だ。 ・・・・ってことで、まあ・・・私がプロになったとしても生き残れないだろう。性格悪いし(笑)
先生にもいろんなタイプがある。私はずっと優しい先生にばかりついてきた。 優しいからといって、教え方が手抜きというわけではなく、厳しいからといって、 しっかり教えてくれるわけでもないし。
怒られると「やる気がでる」と喜ぶ人もいるけど、 そもそも怒られないとヤル気が出ないのなら、 最初からやらない方が・・・・と思ったりする。 大人の趣味なんだから。
私の理想の先生は、生徒の演奏を分析し、何が良くないのか、どこを改善すれば良いのか、
論理的に科学的に説明してくれて、どんな練習をすれば弾けるようになるのか、具体的な
練習方法を示してくれる先生。
「毎日たくさん練習してね!きいい~~!!」と
ヒステリーを起こされ、怒鳴られたところで弾けるようにはならない。
根性論では弾けるようにはならない。必要なのは冷静で論理的な指導。
論理的に教えてもらえれば、自分で解決策を探したり、
具体的な対策を立てることもできる。
ウェルナーに始まり、ドッツァー、デュポア、ポッパー・・・全部しました。 それらのエチュードに平行してデイリーエクセサイズ、ローブの音階の教本、セブシックも全部しました。
セブシックを使って何年も右手のトレーニングをしました。地味で短調で、 超つまんないエチュードでしたけど、スピッカートもソティエもできるようになりました。 エルガーの二楽章やペッツォカプリチオーソやハンガリアンラプソディを弾きたいなら、 避けては通れないテクです! セブシックで得るものは多かったです。超つまんないけど我慢です(笑)
音楽を作る、メロディーを歌う、表現する。難しいですねえ・・・。 いろいろ悩んで試行錯誤した結果、やはり音楽を分析することが必要だと感じました。
分析することで音楽全体が綺麗に見渡せるようになる。 例えるなら、分析せずに弾くのは、森の中の小道を地図無しで歩いているようなもの。 分析すると空の上から森の道を見渡す感じ。 「あ~この道はこんな風に続いてて、ここに泉があって、あっちにはこっちに行くのね」と全体が分かる。 全体が分かれば、計画も立てられる。暗譜もしやすい。
フレーズは言葉のようなもので、語尾が大事。 言葉は語尾でニュアンスがかなり変化するでしょう? 「今日は天気が良いです」「今日は天気が良かね~」「今日は天気がよろしいおすなあ」・・・などなど。 なんか語尾で雰囲気違うし。フレーズ、メロディー、一つの音でも、 どんな風にその音を終わらせるかで雰囲気が変ってしまう。
妄想力も大事!物語を作って当てはめることもあります。
社会人は時間が無い。学生のようにたっぷり時間を使って練習するのは不可能。 時間がたっぷり使えなければ、頭を使うしかない。頭を使って工夫して。できるだけ短時間で 最大の効果が出るように練習をする。
弾けるところは練習しない。弾けないところを攻める! 漫然と練習しないように、その日の小さな目標を決めて練習する。 そうすることで、一日の練習時間がたとえ3分でも5分でも 集中してやれば効果抜群である。
仕事が忙しい時、残業で帰宅が夜中過ぎになることが何週間も続くことがある。 練習する時間も気力も体力も無い時がある。そんな時、苦し紛れに休憩時間に 想像の中でチェロを練習した。弾けないところを想像の中で弾いてみると、やっぱり弾けない。 毎日想像の中で弾けない個所を練習していたら、創造の中で弾けるようになった。 休みの日に実際にチェロでその箇所を弾いてみると、なんと弾けるようになっていた! これは驚きだった。考えてみると、手を動かしているのは脳。だから脳を練習させれば良いんですね! 闇雲に弾いて練習する前に、まずはイメトレで頭の整理をしてから練習すると、 無駄な時間を浪費せずにすむし、手も痛めない。グータラな私にはピッタリの練習だった(^^;
イメトレでもかなりの練習ができる。難しい箇所の部分練習、リズム変奏までやってしまう私。 本当に演奏する時と同じだけの集中力がいる。 短時間しか練習できない時に、仕事の合間・すきま時間にできる。はたから見ると、 ボーっとしているように見えますが・・・。 時間の無い方はぜひ試してみてください。
イメトレで完璧に弾けるようになる=暗譜もしっかりできているようです。 暗譜でちゃんと弾けるのに、イメトレだと途中で分からなくなる・・・という状態が私は一番ヤバイです。 かなり不安定な暗譜。「指で覚える」「体で覚える」「脳みそに丸ごと録音」「分析し、理屈で覚える」など、 複数で覚えると、より安定して暗譜できるように思います。暗譜のセーフティーネットを幾重にも張り巡らす感じでしょうか。
自分が出している音をチェックしながら練習するのはとても効果的。 録音を聴くと、大抵は自分が思っているよりも下手だ。 録音は一番怖い先生。自分の下手さをまざまざと見せ付けられる。 でも聴いた方が絶対に進歩が速いと思う。
録音を聴くときの注意としては、「先生やプロの演奏と自分の演奏は、どこがどう違うのか?」と 常に考えながら聴くことでしょうか。音程の精度、音の美しさ、強弱のつけ方、間の取り方など、 自分の良いところ悪いところをしっかり把握。
録音機器は、初めはソニーの「お稽古テレコ」というカセットテープレコーダーを使っていました。 その後ソニー「お稽古MD」を使うようになりました。これはとても使いやすく便利でしたが、 もはやMDが消滅の危機。。。ということでICレコーダーにしましたが、 いちいちパソコンに接続して保存するのも面倒くさく(--)YAMAHAのレコーダーを使うように。 マイクロSDに保存できます。音も、まるで目の前で先生が弾いているかのように録音できます。 最近はスマホでPCM録音もできますので、もうこれでいいかなあ・・・というところです。
・弾けても弾けなくても、とりあえず最後まで楽譜を見て弾く! というのを一番最初にやります。これでどこらへんが一番難しい箇所か、 どの辺が簡単なのか、大まかに把握できる。
・練習するときは、まずは難しいところから練習。その後簡単な所を練習。これ重要。
・いつも最初のページから練習していると、最初ばかり練習して 最後のページの練習量が少なくなりがちなので、 日によって最後のページから練習したりする。
半透明のフィルム付箋もよく利用します。弾けない個所に付箋を貼ります。弾けるようになったらはずす・・・。 すると弾けない個所と弾ける箇所が目に見えて、ハッキリわかります。演奏する際の注意書き、 練習するべき課題など、とにかくなんでも書いてペタペタ貼っています。必要が無くなれば簡単にはがせますから。
私の場合、社会人になってからチェロを始めた。チェロもレッスン代もすべて自分で 働いて稼いだお金で支払った。24時間いつでも練習できる防音室付きの一戸建ての家が欲しくて、 頑張って働いて家も買った。住宅ローンも支払ってる(汗) なので「もとはとらなくっちゃ」というセコい考えが頭に浮かんでしまう。 レッスンはいつも気合を入れて受けに行く(笑)必ず録音。 家に帰って録音を聴きながら復習。
なんといってもソルフェージュ力が重要だと私は思っています。 私の場合、楽譜を見てチェロを弾く時、無意識に頭の中でドレミで歌っています。 頭の中でドレミで正しく歌えないと弾くことができません。 そして自分の出している音と、頭の中で鳴っている音がどれくらいずれているかを比較し、ズレていれば修正します。 ただし、頭の中で鳴っている音が正しくなければ、この方法は使えませんが(^^;
初心者の時に、音の位置をポジションというもので教えてもらいました。 第1ポジションのA線の1の指はシ、D線の1の指はミなど・・・。 でも初心者の時だけ。音の位置を覚えてしまったら、ポジションを考えなくなりました。
演奏する時はドレミで歌いながら。まちがっても「13132424」なんて頭の中で 指番号を言いながら弾かないこと。
アマオケで一番困ったことは、初見が苦手だったこと。なんとかしないと~(大汗)と思い、リズム練習の沢山載った本を買って、寝る前に少しづつ練習しました。三回ほど繰り返してやりました。だいぶ初見がマシになりました。少しでも早く正確に楽譜が読めると、時間の余裕が出きますから。 参考までに、「リズム練習とソルフェージュ(3) リズムを叩きながら歌おう」 久木山 直, 当摩 泰久, 渕上 祐子を使用しました。
弦の振動を邪魔しないこと。この一言だと思います。綺麗に振動しているかどうかは、弓から指に伝わってくる振動で分かります。一定の気持ちの良い振動が伝わってきます。
弓をまっすぐに動かすことはボーイングの基本です。すぐに変な癖がついてしまうのもボーイング(泣)。
ときどき基本に立ち返ってチェックする必要があります。最近試した方法がとてもよかったので紹介します。
駒に付箋を貼って、付箋と弓を見比べることで、弓の位置や傾きがチェックできます。
鏡を使ってチェックするのも便利です。鏡をそのまま見るのではなく、
鏡を少し手前に傾けて、駒に対して鏡の面が垂直になるようにする。
先生と同じ目線で自分の弓の動きをチェックすることが出来ます。
お試しあれ。
【原因1】自分で勉強しない
「チェロが弾けるように、どうにかしてください」と言って、ただ座って待っているだけでは上達しません。
楽器の練習は学校の勉強と同じなんです。学校の勉強は、授業を受けているだけでは成績は良くなりませんよね。
家でちゃんと宿題をやったり、自分で参考書などを見て勉強しないと成績は上がりません。
チェロも同じ。レッスンを受けているだけでは、なかなか上達しません。
レッスンは練習の成果を披露する場所です。そして先生に悪いところを指摘してもらって、 先生のアドバイスを参考に、また家で練習します。そうやって何年もかかって上達していきます。 自力で楽譜を読むことで読譜力も付きます。
【原因2】指番号で弾いている
一番良くないです(><)。音程が悪くなる原因の一つです。
頭の中で正しい音程でドレミで歌いながら弾けるといいです。
正しい音程でドレミで歌うのをソルフェージュといいます。
指番号で覚えて、とりあえず手っ取り早く弾くこともできますが、
入門の時期だけです。すぐに限界が来ます。
【原因3】練習の仕方がわからない
・・・・でしょうか?楽譜を目の前にしてオロオロしてる感じ。
弾かねばならない音符が大量にあって、どうしていいか分からず、やみくもに弾いてる。
練習時間と努力の割には、なかなか弾けるようにならない。
まずはいったん、楽器を脇に置いて、何が原因で弾けないのか考えてみると良いかもしれません。 原因が分からずに、ど根性だけで弾いていては、いつまでたっても同じことの繰り返しです。
弾けない原因として考えられるのは
●毎回ダンスのように指の動きを丸覚えしている。曲が変わると、また一から覚えなければならない。
●楽譜が読めない →楽譜は意識して読む練習をしないと読めるようになりません。 楽器をやっていれば、そのうち自然と読めるようになるだろう・・・とはなりません。
●ポジション移動するときに、当たるも八卦当たらぬも八卦とばかりに、何も考えずに動かしている。
●弾けない箇所ばかりに気をとられて、永遠に先に進まない
●自分の演奏を客観的に聴けない →自分の演奏を録音して聴きましょう
●物凄いアガリ症である →練習の時、自分の演奏を毎回録音しましょう。 録音する・・・というだけで意外と緊張します。緊張感になれることができます
いろんなチェロ練習グッズが発売されていることに、最近気が付きました。 目新しいものを見つけると、試さずにはいられない私。さっそく買って試してみました。
賛否両論はあると思いますが、開放弦を弾く練習に使えます。開放弦のみですよ。これ装着したまま曲は弾けません。 弓が真っ直ぐに動いておらず、バナナ・ボーイングになってしまっている人は、弓がこの器具に当たってしまい、弾きづらいことでしょう。
長年チェロをやって感じるのは、音階練習が大切だということ。ぜひ初心者のうちから音階を練習してほしいと思います。私はLoeb やデイリーエクセサイズで音階を練習しましたが、いきなり初心者がこの教則本で音階を練習するのは敷居が高い・・・・。
英国王立の音階教本が初心者から使えて、非常に便利です。音階が難易度順に並んでいるので、最初は簡単で、徐々に難しくなっていきます。最初から順番にやっていけば良いだけです。ぜひお勧めいたします!現在、私のチェロの生徒さんにも練習させています。皆さん確実に音程が良くなっているのを感じます。
一巻、二巻に分かれています。まずは一巻から。
エレクトリック(サイレント)チェロに、さらに消音機を付けるのが一番音が小さくなります。 駒から楽器本体に振動が行かないように、できるだけ消音機を駒に密着させて取り付けるのがコツ。 普通のチェロに消音機をつけると、高音は小さくなるけれど、低音に対してはあまり効果がありません。
困ったことに、耳の悪い高齢者というのは、高音が聞き取りにくく低音がよく聞こえる事が多いです(私の父とか(汗))。 高齢者と同居、または高齢者がすぐ隣の部屋に住んでいるような場合、 消音機をつけてもあまり効果が無いようです(涙)くれぐれも気をつけてお使いください。
2年前にやっと念願の防音室を手に入れました。なので今は24時間いつでも練習可能。 がんばって働らいて貯金しました!
とくにどちらが有利という事は無いです。 私は左利き。右手でお箸も持てないのに、右手で弓を持つのは本当に大変でした。
↑以前は右利き・左利きは関係ないと思っていました。ですが・・・ちょっと最近考えが変わりました。 右利きの人をがっかりさせてしまうかもしれませんが、、、左利きだったのは有利だったかも?
左利きは生まれつき、音程の聞き分けが非常に優れている・・・という論文を見たことがあります。 私は音感教育なんぞ受けたことは無い。両親は音楽と無縁の体育会系だ。でも音感に関しては困ったことが無い。
右利きの人は、左利きの私よりも弓を持つのを覚えるのが楽なんだろうと思っていました。 でも、どうもそうではないことが分かってきました。 右利きの人も大変そうだ(^^;
左利きは普段から右手を使う機会が多い。不器用ながらも右手も使える人が多い。 私もホワイトボードや黒板なら両手で字や図が普通に書ける。バトミントンも両手でできる。 左手は強くて器用だ。はじめてチェロを弾いたとき、左手はまったく違和感がなかった。
右利きの方の左手を見ていると、本当に大変そう。左手を使う機会がほとんどなかったのだろう…
なんだかんだで、、、やっぱり左利きだった私は有利だったのかもしれません。
え~っと、そもそも両立しようと思ってない(笑) 思わなければ、さして悩むこともない。 そんなの無理。なるようになってます。 理解ある配偶者と上司で助かりました。配偶者と上司も同じ趣味だったし。
社会人は仕事の関係でどうしても練習時間が夜中になることがある。 夜中に新しい曲のフィンガリングを考えたりする。 しかし休日の昼間にあらためて指使いを見てみると、意味不明なことが多い。 「なんじゃこりゃ???」と我ながらビックリする。 夜中はやはり脳みそがちゃんと機能していないようだ。 夜中の1時間より朝の10分。分かっちゃいるけど・・・・・なかなか実行は難しい。
上達の仕方はなだらかな上り坂ではなく、どちらかというとデジタルだと感じた。 いくら練習しても弾けない期間がず~~~っと続いて(何ヶ月も)、 ある日ひょっこり弾けるようになったり。 昨夜何時間も練習して弾けなかったのに、 次の日に、なんとなく弾いたら、難なく弾けてしまった経験もある。 きっと脳の中で情報が整理されたのだろう。
「いくら練習してもぜんぜんできるようにならない。しかも何ヶ月も。 」という時期に辞めてしまう人が多い。表には現れなくても、 脳みその中では変化が起こっている時期(多分)なのだから、 練習の成果が表に現れる日を気長に待ちましょう。
いくら練習しても弾けない時は、 さっさと寝てしまうのも手かもしれない。 気分転換に違うことをするのもいいかも。 「そのうち弾けるようになる」と、のんびり構えるのが一番かもしれない。 明日突然できるかもしれない(笑)
発表会は絶対に出るべし!と思う。目標があると練習に張り合いが出るし、 一年で自分がどれくらい変化したのかが分かる。他の生徒さんの演奏を 聴くのは非常に刺激になる。大人の場合は終わった後の打ち上げが楽しいですね。 私はほとんど、この「打ち上げ」が目標。発表会後のビールは最高です。
同じ趣味の仲間を見つけたり、飲み仲間を見つけるのには最適。 アマオケは初見演奏の訓練になる。舞台度胸がつく。 いろんな楽器の人と友達になれる。アンサンブルの練習ができる。 何かとメリットが多い。
1人で練習していると、周りの音を聴いて一緒に合わせる練習ができない。 でも「周りの音を聴く」というのは非常に重要。他の楽器の音を聴けないと、 ピアノと合わせるのも大変だ。アマオケは「周りの音を聴いて合わせる」という練習には もってこい。
アマオケで演奏テクニックの上達は、 あまり期待しないほうが良さそうであるが、 楽しいことは間違いない。
音楽の講習会やマスタークラスは音大生が行くところで、 アマは関係無いと思いがちだけど、なかにはアマチュアOKの講習会もある。 私も今までに岩手県盛岡市、五島列島小値賀島、長崎・佐世保などで開かれた講習会に参加した。 自分と同じように社会人として働きながらチェロをやっている人や、 音大を目指す高校生、音大生など、いろんな人と知り合え、いろんな演奏を聴くことができ、 とても刺激になった。講習会参加はお勧めです。
私が時々参加しているのが「おぢか国際音楽祭 音楽講習会」。こちらの音楽祭、島の方の手作りな音楽祭のため宣伝がダメダメ(--)。 もう見てられないんで、こちらのページで勝手に宣伝しちゃいます。詳細を知りたい方はこちらをクリック→「おぢか国際音楽祭」
エルガーの二楽章を練習していたころだった。 難しい個所が何か所かあり、重点的に練習した。練習するとだんだん弾けるようになっていった。 ところがある時を境に、今度は指が思うように動かなくなってきた。発表会も近かったので、 ますます練習した。するとますます左の手~指がかすかに麻痺ったような、しびれる様な感じになり、どんどん弾けなくなっていった。あわててネットで調べ、どうやら弾きすぎが原因らしい・・と分かった。発表会は散々だったけど、その後必要以上に弾くことをやめたら回復した。
エルガーの次は、チャイコフスキーのペッゾカプリチオーソになった。この曲も速くて難しい。 で、こんどはエルガーの二の舞にならぬように、なるべく弾かないようにした。そのかわりにイメージトレーニングを取り入れました。。難しい個所を仕事の合間に何度も何度もイメージトレーニングで 部分練習やリズム変奏など、いろいろやりました。指を動かしているのは脳だから、 脳を練習させました。この作戦はうまくいき、発表会では最高のコンディションで弾くことができました。手を傷めないためにも、お勧めいたします。
10数年前、最初のチェロの先生から「カルテットの楽しみ」を借りて読みました。アマチュア音楽愛好家のために書かれた室内楽の参考書です。なんと戦前に書かれたものですが、今読んでも非常に面白い内容です。解説と難易度付きの弦楽四重奏曲のリストが主な内容。曲を選ぶときの参考になります。弦楽四重奏以外にも、トリオや管楽器の入る室内楽など、いろいろな曲の難易度と解説が書かれています。「ビオリストは暗い過去を持ったバイオリニスト」という言葉は、この本で最初に書かれたようですね(笑)。。。ピアノの書かれようは散々ですが・・・(^^;;
弦の振動を邪魔しないこと。この一言だと思います。綺麗に振動しているかどうかは、弓から指に伝わってくる振動で分かります。一定の気持ちの良い振動が伝わってきます。
ソロの場合
ソロ曲を練習するとき、自分の音程や音質に細心の注意を払います。どんな風に表現するか、すべて自分で考えなければいけません。自分で自分の出す音に注意するあまり、周りの音を聞けなくなってしまう人も多々います・・・
アマオケの場合
アマオケは周りの音をしっかり聴いて、指揮者やコンマスやトップを見て弾き方やタイミングを合わせなければなりません。まわりの音を聞くあまり、自分がどんな音程や音質で弾いているのか無頓着になりがち・・・・(--; 他の人が綺麗な音を出しているのに、自分で出しているような錯覚がすることもあるし。
アマオケで弾くようなシンフォニーは、意外と難しい。ソロはメロディーがあって覚えやすく弾きやすいです。シンフォニーは・・・・え~っと、覚えにくいし、メロディーもそんなに無い。チェロで弾くのはちょっと無理があるんじゃ???と思うような楽譜もある。
ソロばかり集中してやっていたら、演奏テクニックは磨かれたのだけど、アンサンブル能力がガタ落ちしてしまいました。なので再びアマオケに復帰しました。やはりどちらか片方に偏るのは、せっかくの音楽人生もったいない。ソロもアンサンブルもできれば、楽しさ倍増ですから。
私はぜったいに空気を読まない(or 無視)する、我が道を行く性質の人間ですが(小学校から高校まで、そういった事を通知表に書かれつづけた・・・)、アマオケに関しては、まわりの空気、指揮者の醸し出す空気、テレパシーを感じながら演奏してます。ありとあらゆる感覚を総動員して、どんな事態にも対応できるよう、感度を最大限に上げて演奏します。ソロとはまったく違った神経の使い方ですね。
ソロは自分自身が画家で、自分で絵を描くようなもの。オケの弦楽器というのは指揮者が画家で、私は絵具かな~と思ったりします。できるだけ綺麗な色の絵具になりたいと思ってます。
私の所属するアマオケには理系が異様に多いです。弦のトップがすべて物理学科出身だったことも。楽器演奏と言うのは、丸暗記型よりも、考えるタイプに向いているかもしれませんね・・・