比の写真用品   第四話   フィルター その2

写真用品のおはなし、第四話はフィルターその2です。
前回はフィルターの箱の話でしたが、今回は中身。ガラスフィルターです。ガラス以外は、また別な機会に。

今月のカメラ10月号での、KONICA IIIにも出しましたが、フィルターは、気になる写真用品です。
ケンコーは皆様必ずお世話になるでしょう。ただ、近頃のコンパクトカメラは、基本的には、フィルターはつけられませんけどね。と、ここまでは、前回と同じ書き出しです。
ケンコーの10年以上前のW2です。すでに、マルチコートは常識になっていました。今のフィルターより枠が少し厚めのようです。










ケンコーの旧タイプとして、PLです。
PLは、当時円偏光がなかったので、取り付けて、ぐるぐる回せるタイプです。一眼レフだと、つけたまま、反射光の具合を見ることはできますが、レンジファインダーだと、取り付ける前に、肉眼で確認してから、方向を覚えて、レンズに取りつけるため、方向を示す、三角の記号がついています。この写真では、方向が違うため写っていません。








ニコンの純正L1Bcです。
Aiニッコール50mm F1.4につけた状態です。コレクターの人は、S時代の、銀色枠のものがレア物とするのでしょうが、私はコレクターではないので、実用のものだけ所有しています。












ニコンの純正PLです。Aiニッコール用のもので、これも上のケンコーのものと同様に回転します。ケンコーと違うのは、フィルター径が52mmなのに、ガラスの部分は、それより径が大きくなっています。写真の状態は、レンズに取りつける側から見ています。ケンコーの写真の裏表逆の状態です。この結果として、広角につけても、回転するPL特有の、枠が厚いための、ケラレがなくなっています。ケンコーは、360度ぐるぐると何回転でも回る構造ですが、このニコンのものは、ストッパーがついていて、180度しか回りません。









マミヤブランドのフィルター珍しいでしょう。
本体と同一ブランドにしたかったので、マミヤのフィルターを買いました。1976年のことです。
シングルコートですから、性能としては、いまいちのはずです。マミヤは、RB67やC330などの中型カメラと、マミヤプレスのようにプロ用カメラを作っていたので、好きなメーカーでした。
今も好きなのですが、手軽に使えるカメラを出していないので、中古でもあれば、買いますか。








オリンパス純正です。
コダックラッテンの番号をそのまま使って、81Cとしています。
買った記憶がないのですが、たぶん、コダックラッテンは、価格の割に、簡単に使用不能となるので、アマチュアとしては、お金がかかりすぎるので、ガラスのものを買ったと思います。買ってからは、使った記憶が無いのですが。しまったきり、使いやすいところに、置いていなかったのが原因でしょう。










Yashica純正です。
YashicaFlex用でしょう。バヨネットです。
Y2は、モノクロフィルム全盛の時代は、青空と雲をくっきりとさせる効果があるというので、よく使われたものです。肌がきれいに写るということで、黄緑のYGというものを使っていた人もいました。












Canon Demi Sにつけた、東芝のL39です。
これをつけると、キャップができないので、キャップはしないで、そのまま、カメラケースに入れていました。
東芝のフィルターは、枠が厚いのですが、径が小さいので余計強調されて見えます。Demi Sは、ハーフサイズで、30mmの焦点距離なので、そんなに広角じゃないためか、この状態でケラレはありませんでした。









三菱ブランドのフィルターも一枚残っていますが、「三菱 何」という会社のものか、今となってはさっぱりわかりません。










LIONブランドのフィルターは謎です。
20年ほど昔は、ヨドバシカメラは、「ライオン」ブランドで、オリジナル商品を出していましたが、これは、ヨドバシカメラで買ったものではなく、市内の「某カメラ」で、買ったものです。












Walzブランドです。
前回の箱の中身です。すべてバヨネットです。














そのバヨネット部分です。
なかなかかっこいいでしょう。












Walzブランドです。
これは、ネジもなければ、バヨネットもない。フードに組み込んで使う珍しいタイプのフィルターです。
これに使う、フードとレンズは、そのうち、「今月のカメラ」にのせますので、そのとき見てください。おたのしみに、というところです。











このほかに、フィルターとしては、コダックラッテンのように、柔らかいシート状のものがありますが、それはまた別な機会に。
フィルターのようなもで、接写レンズがあります。接写レンズは、4枚ありますので、これもまた、別な機会に。
カラーフィルムの時代になってからは、レンズ保護の意味のスカイライトと、PLぐらいしか使わなくなってしまいました。特殊フィルターは、たまに面白い写真は撮れますが、いつもいつもというわけにはいきません。
(2001.4.17)


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