松川   生物のいない川

松川は、米沢市民にはとてもなじみの深い川です。
堤防沿いの桜の花。上杉祭りのハイライト、川中島合戦。秋の芋煮会。
河川敷のグランドでは、中学校、高校の大会や、会社の運動会やリクリエーション大会など、いろいろなことで市民が訪れます。

私が知っている「松川」は、生物のいない川です。松川上流部の天元台は、その昔、硫黄鉱山でした。鉱山が閉山しても、酸性の鉱毒が流れつづけ、松川から生物が姿を消しました。


米沢市立松川小学校の松川への放流。このときは、ウグイ、米沢では「ハヨ」と呼ばれる魚を放流した。魚の棲む松川に戻ってほしい。
万里橋付近
(1999.7.11 Nikon F50D/35-80)
夏の松川 (1999年)
大平橋付近。比較的上流にあたります。
夏休みの自由研究で、川を調べてみました。
このときは、カゲロウの幼虫一匹をやっと見つけました。

このときは、PH試験紙レベルで、お隣の羽黒川とは、ほとんどかわらずに、「酸性の川」ではなくなっています。
(1999.8 SLR/35-70)
万里橋付近の夏。遠くに吾妻連峰を望む。
水棲昆虫も魚も見つけることはできませんでした。
本当なら、ヌルヌルいうぐらい、石に藻類が繁殖してもいいのに、松川の石は、白いまま、ざらざらしています。水遊びには、滑らなくて楽なのですが。
(1999.8 Fuji APS)
市役所付近。花沢大橋の下。水はとてもどぶ臭い。
ただ、汚い水に棲む、水棲昆虫と、ドジョウは確認。
留鳥のカルガモもいました。
(1999.8 SLR/35-70)
冬から早春 (2001年)
早春の上流。
大平橋より南(上流)。米沢の2001年は、驚異的な豪雪でした。
3月と言っても、春まだ遠いという状況です。
(2001.3.3 E950)
大平橋
(2001.3.3 E950)
海老ヶ沢大橋付近
(2001.3.3 E950)
芳泉大橋にある、「最上川」の表示。米沢人には、「松川」と書いて欲しいのですが。
(2001.3.3 E950)
市立病院付近の河川敷の駐車場。遠くに相生橋。
(2001.3.3 E950)
花沢大橋から、北方向。雪捨て場になっています。
カルガモも確認できました。橋の上からでも、どぶ臭いにおいは気がつきます。
(2001.3.3 E950)

松川と羽黒川が合流して、この場所で、鬼面川(おものがわ)と合流して、りっぱな最上川となる。
高畠町と川西町の境目です。
右遠方に葉山を望む。
(2001.3.17 E950)
冬から早春の上流部 (2001年)
大平の集落から、松川本流にそって、林道を入っていきます。まだ林道は除雪されていませんでした。輪かんじきを履きましたが、重い雪で、思ったように距離が稼げません。この写真の上流もうすこしまで入れました。
雪の上には、カモシカ、タヌキ、サル、ウサギの足跡がたくさん残っていました。
(2001.4.8 E950)
松川の上流部の支流のひとつ、横川。
橋は、昔の橋の上に、新しい仮設の橋がのっかっていました。10年以上ぶりでやってきました。
(2001.4.8 E950)
横川の上流には、切石を積んだ堰堤が数多く存在しますが、これは、下流部に残る、壊れた堰堤。20年近く前に来たときも壊れていましたので、かなり前に壊れたようです。
(2001.4.8 E950)
松川、4月版
(2001.3.25)
(2001.4.17)
春の松川へ


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