誕生川 こんな川もあります

川の概要地図にまだ描いていないので、わかりにくいと思いますが、米沢の北西部を流れる川です。川西町に入って、最上川と合流します。米沢、川西を見ると、ほとんど水田地帯を流れています。

落合の集落の奥。この水田のそばは、もはや側溝となっている。この奥は、山のちょろちょち流れとなる。山と言うより「丘」と呼びたいほどのため、渓流という感じじゃない。
この地区に来たのは、十数年ぶり。高校の時は、蜂の採集で、蜂を求めてふらふらと自転車でやってきた。大学のときは、なんか野草はないかと、バイクに乗ってやってきた。今回は、車に乗って、川の写真を撮りにやって来た。
十数年前の記憶と、今の景色を重ねようとしたが、結びついてこなかった。記憶の中の景色というものは、そんなに確実性の無い、あやふやなものだった。これが、幼い頃の、遊んだ場所の景色だったら、もっと、もっと違って見えるだろう。
(2001.6.30 E950)
落合地区。水田の用水路となっている。
しかし、両脇は、休耕田だった。
水量は少ないが、きれいな水が流れていた。これで、護岸工事さえなければ、日本の源風景なのだが。残念。
(2001.6.30 E950)
枯木橋より上流を見る。もはや夏のため、草ぼうぼうとなっている。このヤブの根元に、魚が隠れているように思えてしまう。「今回は魚取りじゃなくて、写真撮りだよ」と言い聞かせる瞬間。
(2001.6.30 E950)
枯木橋は、誕生川で、名前のつく最も上流の橋のようだ。これより上流には、銘板の無い橋どころか、欄干のない橋になってしまう。
(2001.6.30 E950)
上流の「誕生川橋」。
(2001.6.30 E950)
オニヤンマか、コオニヤンマの羽化を見ました。
コオニヤンマが飛び交っていましたので、コオニヤンマの羽化かもしれません。この状態で、私は見分けることができませんでした。見にくいと思いますが、セミの抜け殻と同じく、白い糸状のものが見えます。これは、昆虫が呼吸するときに使う、気門の中の部分の抜け殻が、糸状になったものです。
なにしろ、羽根を広げている最中なもので、じたばたできずにいましたから、ぐっと近づいて撮影することができました。
誕生川って、いいなあ。良い川だなあと、思いました。夏の川は、生命であふれなくっちゃいけないよね。
(2001.6.30 E950)
上流の「誕生川橋」の証拠の銘板。
こちらは、昭和54年3月竣工と書かれていた。
(2001.6.30 E950)
京塚橋。ただし、国道113号線にかかる、大きな橋には、銘板がなくて、歩道側の小さな橋に、銘板がついている。二つでひとつの橋ということなのだろうか。「なんとか歩道橋」と、名前が別につけられる例が多いようだが。
(2001.5.26 E950)
京塚橋の下流には、名前の無い橋が、3本かかる。
ここから農業用水路となってしまう。
アメンボは見られるが、魚の姿が見えない。
(2001.6.30 E950)
JR米坂線が上を通る。単線で、電化されていないので、これだけの橋となる。これは、「鉄道の橋」だから、「鉄橋」と呼んでいいのかな。
(2001.6.30 E950)
中田橋。今年完成したばかり。橋はできたが、道路工事中のため、実際は使われていない。ここから、下流は、かなり護岸工事されていて、まさに、農業用水路。
(2001.6.30 E950)
赤蟻橋。平成10年完成だが、ごらんのように、カラスのフンだらけ。この写真を撮るために、橋に近づいたら逃げたが、橋の欄干には、カラスがたくさん止まっていた。餌が近くにあるのだろうか、橋の欄干に昼真っから、ずっとたむろしているというのは、見たことが無い。大樽川には、タヌキのフンだらけの橋はあるが、この橋と良い勝負かも知れない。
(2001.6.30 E950)
下流の「誕生川橋」。
平成元年10月完成と書いてあるので、上流の「誕生川橋」のほうが先輩になる。なお、命銘した人は、本気だったのか、この下流の「誕生川橋」は、ひらがなでは「たんじょうがわばし」と、「橋」を濁って読ませるが、上流の「誕生川橋」はひらがなでは「たんじょうかわはし」と、「橋」を濁らずに読む違いを見つけた。
ほんとにそれでいいの? 上流は米沢市で、ここは川西町かと思ったが、ゼンリンの住宅地図では、この橋も、上流と同じく、米沢市に入っている。説明できる人はいるのだろうか。
そばを、ガス管が走っている。
(2001.6.30 E950)
「誕生川橋」の銘板。これが証拠です。
この橋のすぐ下流から、川西町に入るので、これ以上の、誕生川の追跡は止めました。
(2001.6.30 E950)
誕生川 こんな川もあります
(2001.7.9)


[「米沢の川」にもどる]