第二章 『裏切りの使徒』


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   イベント1:少年と白い少女
    登場PC:冬弥
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GM:美架を抱え、天使たちから必死に逃げる冬弥。
冬弥:「地の利は無効、数は圧倒的。参ったね、これは」箒で飛び回りつつ。
冬弥:「仕方ない。ランダム・テレポートでも試すしかないか……?」
GM:おっ、やってみる?
冬弥:他のPCとははぐれ状態なんですよね?
GM:うん、ちなみに現時点では合流は不可とします。
冬弥:ランダムは危険すぎるし。入ってきた入り口の方の地点へ《テレポート》試してみます。隙をついて。
浄化派天使:「何ッ、奴が消えた!?」
冬弥:「ここは仕方ないか……神父に恋さん、無事でいてくれよ!」
GM:入り口近辺まで来ると、さすがに天使たちはいない。
冬弥:「このまま天界を脱出する、って訳にもいかないしな………」
冬弥:「しばらく待ってみて、それから行動するしかないか。はあ〜〜〜。」
GM:見渡せば、一応隠れられる場所はありますよ。
冬弥:ええ。休めそうな場所見繕って、しばし時を待ちましょう。美架ちゃんがいなければ、あの場に留まったんだけど。
GM:その時、君の服を引っ張られる感触がある。
冬弥:「……ん?」
GM:赤い瞳が君を見つめている。
冬弥:美架ちゃん?
白美架:「………………」
冬弥:「何か言いたいの?」
白美架:「………よく、わからない」
冬弥:「それは困ったな……どうしようか」
GM:喋り方が、妙に機械的と言うか、無機質です。
白美架:「あなた……たちばな とうや…?」
冬弥:「たちばな・とうや。君はあまみや・みか」
白美架:「(こくんとうなずく)」
冬弥:「それはいいんだけど……困ったなあ」
白美架:「……どうしたの?」
冬弥:「ちょっと仲間とはぐれちゃってね。どうしたものかと」
GM:彼女はおもむろに立ちあがって、君の頭を撫ではじめる。
冬弥:「くすぐったいよ」
白美架:「………元気、でた?」
冬弥:「ありがと」
冬弥:「さて、このままやっててもしょうがないし。こっそりと向ってみるか……何より情報得ないとな」
GM:では、そろそろシーン切りましょう。
冬弥:「はい。乗って。ただし、静かにね」
冬弥:おけ<切り

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   イベント2:登場、虚の大天使!
    登場PC:恋
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GM:恋もまた、みんなとはぐれて、どこまで飛んでいったのやら…
:「はぅ〜・・・はぐれちゃいましたよ〜(泣)」ぱたぱた
浄化派天使:「逃がすなー、追えー!!」
:「はわっ!? こないでくださぁ〜い(泣)」
英治:(私はいないの?)
GM:相も変わらず、たくさんの浄化派天使たちが追っかけてきます。
GM:(また、別の見せ場がありますって……多分(爆))
GM:泣きながら逃げる恋の視線の先に、一人の天使がいる。
:「ふぇ・・・はわっ!? どいてくださ〜い」ぴゅ〜
???「つれない事言わないでよ、セニョリータ。さぁ、僕の胸に飛び込んできなよ!」(爆)
:「はわ〜〜!?」ひゅーっとそちらの方に飛んでいきつつ途中でぺちっと転びます
???:「………そんなドジな君もステキさ♪」
:「は・・・羽根がもつれて・・・いたたた」
浄化派天使:「なんだ貴様は? 邪魔するつもりか?」
:「と、ところでここはどこでしょう?」
???:「もちろん。いたいけな女性を大勢で追い掛け回すなんて、君たち、美しくないねぇ」
???:「ささ、もう大丈夫。僕がついてる限り、君には指一本だって触れさせないからね」(無意味にさわやかな笑み)
:「はわ・・・あの、貴方は?」
浄化派天使:「……まあいい。この馬鹿ごと殺ってしまえ」
???:「僕かい? ふふ、僕はね……」
レミエル「僕はレミエル。七大天使の一人、虚の大使徒レミエルとは僕のことさっ!」
浄化派天使:「レ、レミエル!? ば、馬鹿め、そんなハッタリが……」
レミエル「ディストーション・ブラスト♪」
GM:その一撃で、あっさり吹っ飛ぶ天使たち(笑)
:「はわ・・・すごいです・・・」
レミエル:「美しい者が勝つ。これは世界の常識さ、セニョリータ♪」
レミエル:「ささ、怪我はないかな?」
GM:と言って、無闇に恋に触ろうとするレミエル(笑)
:「あ、あのっ・・・あぶないところをどうもありがとうございます〜」ぺこり
レミエル:「か弱い女性を助ける、これは男の義務だからね、気にしないでおくれ♪」
:「レミエル様は浄化派じゃありません・・・よね?」どきどき
レミエル:「もし、そうだと言ったら?」(にっこり)
:「・・・ひぇぇ・・・」びくびく
レミエル:「嘘、冗談だよ♪ 怯える顔も素敵だね、ハニー♪」
GM……ナニジンだ、こいつ(死)
:「・・・はぅぅ〜。レミエル様意地悪です・・・(泣)」
レミエル:「それにしても、浄化派の天使たちに追われるなんて、穏やかじゃないなぁ。どう、僕で良かったら協力してあげるけど?」
:「あ、はい、ぜひっ」しどろもどろに今までのことを説明します
GM:では、そこでシーン切りましょう。
:はい。

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   イベント3:魔王ベル=フライ
    登場PC:八坂神父
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GM:恋がレミエルに助けられてるその時、八坂神父は何とか天使たちの追撃を振り切っていた。
英治:「ふう……」
英治:「恋ちゃんたちは、無事だろうか?」
???:「大変だったわね、神父様♪」
英治:「誰だ!?」
GM:そこにはポンチョを着た、一人の少女がいる。
???:「そう言えば、神父様とは初対面だったかな?」
英治:PLには覚えがあるが……PCは知らないですね。
ベル:「あたしはベル。よろしくねー」
英治:「ベ……ベル!?」
ベル:「ふぅん、名前ぐらいは知ってたかな?」
英治:「何を……しにきた!?」険しい顔に
ベル:「そんなに恐い顔しないでよぉ。折角、神父様に忠告してあげようって思ったのに」
英治:「忠告!?」
ベル「あなたたちの中に『ユダ』がいる、ってね♪」
英治:「……!?」
英治:信用できないが、嘘を言っているとも思えない……。
ベル:「わからない? それとも、わかりたくないだけなのかなぁ?」
ベル:「それとも、あたしの事疑ってる?」
英治:「嘘を言っているとも、思えないが……」
ベル:「人の忠告は素直に聞いたほうがいいよー」
英治:「……誰だ?」
ベル:「さて、ユダは誰でしょう? ガブリエル? ラファエル? それともメタトロン?」
ベル:「それとも、未だ姿を見せない、ウリエル、レミエル、アズラエルかしら?」
ベル:「それとも、神父様のお仲間だったりしてー♪」
英治:「……」
英治:「とりあえず、感謝すべきか?」
英治:「ごちゅうこく、ありがとう」棒読み
ベル:「誠意が感じられなーい」(子供のように拗ねる)
英治:「しかし……何故、知っている? それに、何故ここにいる!?」
ベル:「魔王と呼ばれる者が、かつては天使だったって知らないとは言わせないわよ、神父様」
ベル:「それにね、抜け道なんてのはどこにでもあるもんなの♪」
英治:「あんたも、元大天使……?」
ベル:「さて、どうでしょう?」
ガブリエル:「…誰か、そこにいるのですか!?」
GM:ふと、ガブリエルの声が聞こえてきた。
ベル:「あちゃあ、誰か来ちゃった。それじゃ、あたしは行くね♪」
ベル:「冬弥によろしくって言っておいてねー♪」
GM:そう言って、彼女は掻き消えるようにいなくなる。
英治:「……」
ガブリエル:「八坂神父! ご無事だったのですね?」
英治:「ああ……」
ガブリエル:「あら? 他に誰かいませんでした? 声が聞こえたような気がしましたが」
英治:「しかし奴は言った。我らの中に、ユダがいる。と」
GM:ここでシーンエンドにしましょう。
英治:「奴とは……ベルだ……」
英治:うい。

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   リサーチ3:レミエル、画策す(笑)
    登場PC:恋、二人も乱入可
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レミエル:「う〜む、僕が天界を留守中にそんな事になってるとは……」
GM:恋の話を聞き、ちょっと真面目モードなレミエル。
:「レミエル様はどちらにお出かけになっていたんですか?」
レミエル:「ん? あ、まぁ、下界に出張ってトコかな」
:「ほぇ・・・大天使様もおいそがしいんですねぇ〜」<すっかり世間話気分です(笑)
レミエル:「それにしても、ミカエルちゃんの娘さんが生きていたなんてねぇ……」
レミエル:「ねぇねぇ、その美架ちゃんって娘、美人?」
:「かわいいですよ〜。今はちょっと、ぴんちですけれど・・・って、ああ!」
レミエル:「やっぱりミカエルちゃんに似て可愛いのか〜……ん、どうしたの?」
:「こんなところでのんびりしてる場合じゃないですよ〜。皆さんと合流しないと、いくら皆さんが強くても、多勢に無勢ですよぅ」
レミエル:「む、確かに。このまま君とデートとしゃれこみたかったけど、仕方ないか」(後半小声)
:「レミエル様、お願いします〜。みんなを助けてください!」(うるうる
レミエル「じゃあ、美架ちゃんに会いにレッツ・ラ・GO!!」
GM:微妙に目的が違うレミエルだった(笑)
:「はい〜」ぱたぱた<目的は気にしてません(笑)
GM:では、お二人さん出てきてもいいっすよ〜。
:一旦シーンを切ってしきりなおしませんか?
GM:では、そうしますか。全員合流でいいんでしょうか?<次のシーンで
:いいですよー

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   リサーチ4:『ユダ』は誰だ!?
    登場PC:全員
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GM:紆余曲折を経て、何とか合流できた三人+二天使。
GM:いや、三天使か。
GM:あ、でも恋を入れると……?(爆)
:気にしない方向で(笑)
冬弥:で、状況を説明し合ったとしますかい。
GM:その行動を推奨します(笑)
冬弥:「ともかく、無事でよかったよ」>ALL
GM:白美架は冬弥の服の裾を掴んで、離れないようにしている。
:じゃあ、助けてくれた素敵な天使様を八坂神父様に紹介しましょうか(笑)
冬弥:「ガブリエル、メタトロンは?」
レミエル:「はははは、何て正直なんだ恋ちゃん!」(爆)<素敵な天使様
GM:ガブリエルは八坂神父と共にいる。メタトロンはここにはいない。
英治:「天使? のわりには、明るいな」>レミエル
冬弥:いないから聞いてるんす(笑) ま、知らないだろうけど
ガブリエル:「気にしたら負けです……」<天使のわりには明るい
GM:レミエルもガブリエルも知らないよ<メタトロンの行方
英治:「俺も……聖職者のわりには、ずぼらだがな」
冬弥:「探してみるしか、ないか」
英治:「冬弥よ。ベルって、知っているか?」
レミエル:「ほほう、この子が美架ちゃん! いや〜色白で可愛いねぇ〜」
冬弥:「……そいつが、何か?」半眼(笑)>英治
:ところで、“ユダ”の話はみんなに伝わるんですか?
ガブリエル:「またあの人は………」(拳ぷるぷる)<レミエル
英治:そうですね……。冬弥にのみ、こっそりと。
GM:『ユダ』の話をですか?<冬弥にのみ
英治:はい。
レミエル:「と言うか、色白過ぎるような……」
ガブリエル:「いい加減にしなさいっ! このダメ天使!!」
GM:漫才やってて、二人の会話に気付かない天使たち(爆)
冬弥:「……ま、主な天使の誰かが関わってない限り、こうまで浄化派は台頭しないよね。心にとめておきましょう」>英治
英治:「……」
冬弥:ちなみに美架ちゃんの反応は?<レミエル・ガブリエル
GM:レミエルの手を振り切って、冬弥の後ろに隠れる。
冬弥:単なる人見知り? それとも過剰警戒かな?
GM:単なる人見知りのようだ。
:「ま、まぁまぁ、ガブリエル様もレミエル様も落ちついてください」
冬弥:「天使も、随分と人間くさいのが多いんだなあ……」
ガブリエル:「(ふと正気に戻って)……何ですか、恋さん?」(優雅に微笑む)
レミエル:「おお! マイスウィートエンジェル、恋ちゃ〜ん!!」
GM:レミエルが恋に飛びつこうとしてますが(笑)
:「は、はわっ!?」ちょっとびっくり(笑)
:「そ、それはともかく・・・メタトロン様は無事なんでしょうか・・・?」
冬弥:「(レミエル蹴り)そうだね。まずはメタトロンを探してみないことには……」
レミエル:「うう、大天使たる僕を蹴るなんて……(きゅう)」
GM:冬弥、知覚力チェックをしてみて。
冬弥:プラーナ、10点ほど使用。
冬弥:(ダイスロール)27
冬弥:期待値。27ですね
GM:恋がメタトロンと言った瞬間、白美架がビクッと反応したのに気付いた。
冬弥:「どうしたの?」>美架
白美架:「わからない……だけど、なんだか恐い……!」
冬弥:「…………」
GM:冬弥にしがみついて、震える白美架。
冬弥:「メタトロンとサンダルフォン。もし、入れ替わったとしても、気付ける人は少ないよな。双子なんだから」ぼそっと。>ALL
:「ふぇ・・・?」
冬弥:「ふと、可能性として想っただけ。……ガブリエル、レミエルさん。俺たちは天界には疎い。心当たりの案内お願いできますか?」
ガブリエル:「心当たり……メタトロンのいる場所ですか?」
ガブリエル:「あなたは、メタトロン…あるいはサンダルフォンを疑っているんですか!?」
冬弥:「いや、双子だったら入れ変わって遊ばれても、中々分からないよねえ、という世間話。それより、無事を確かめないと」誤魔化し
レミエル:「なるほど、良い推理かもね」
ガブリエル:「レミエル!?」
冬弥:「……どうしようか?」苦笑>英治、恋
レミエル:「彼の推理通りならば、浄化派たちがこれだけ縦横無尽に暴れている説明がつくじゃないか」
:「・・・どっちにしても、メタトロン様を見つけるのが先決じゃないですか?」
GM:ではシーン切って、メタトロンに会いに行きますか?
冬弥:こっちはOK
:おっけーです

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   リサーチ4:メタトロンとサンダルフォン
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GM:メタトロンはいた。彼の半壊した屋敷に。
:「メタトロン様!」
メタトロン:「やぁ皆さん、ご無事でしたか!」
冬弥:「ご無事で何より」
:「よかったです〜・・・」
メタトロン:「まさか、私の部下の中に浄化派がいたなんて……本当に申し訳ない。完全に私のミスです」
冬弥:「お怪我はありませんか?」観察>メタトロン
GM:メタトロンに怪我は全くない。
英治:「(まさか……考えたくないが……?)」
:「あのぅ・・・それで、美架さんの事は・・・・?」
メタトロン:「ああ、そうでしたね。こんな状況なのでうっかり忘れてましたよ」
英治:メタトロンの動きを、じっと見ます。
GM:メタトロンが近づこうとすると、白美架は逃げ出す。
英治:「?」
GM:力が戻ってないから、すぐにコケてしまうけど。
:「?? 美架さん・・・?」
冬弥:助け起こして、背中に隠れさせておこう。
白美架:「イヤだ……コワイ…コワイ!」
冬弥:「つかぬ事を伺いますが、彼女を助ける方法はどうすれば?」>メタトロン
英治:「(何故、逃げる?  まさか……!?)」
メタトロン:「さぁ? 診断もしてないうちに、それはわかりませんよ」
メタトロン:「彼女がミカエルと人間のハーフである事が、原因ではないかとは推測できますが……」
メタトロン:「とにかく、ちゃんと診てみない事にはわかりませんよ」
:「??」 妙に警戒する冬弥さんと神父様を不思議そうにみてます
冬弥:「……分かりました。立ち会っても構いませんよね?」
英治:ちと、いいですか? メタトロンを、イービル・アイ等で見ましょうか?
冬弥:「英治さん、恋さんにも」こそっと>英治
英治:では、恋にもこそっと、教えます。
英治:「ベル……。奴は邪悪だが、
英治:嘘は付かない」
GM:イービルアイですか? ではそのボーナス入れた知覚力チェックをどうぞ。
英治:はいな。
:「はええっ!?」素っ頓狂な声をあげますけど(笑)
英治:プラーナ7。
英治:(ダイスロール)28です。
GM:では、彼の懐辺りから、邪悪でありそれでいながら神聖にも見える力を封じた『何か』がある!!
英治:「……やはり!」
英治:「失礼……懐のモノを拝見できますかな?」
メタトロン:「何の事ですか? 私は彼らと話してる最中です。邪魔しないで頂きたい!」
GM:様子があきらかにおかしいですね。
英治:「失礼ですが、貴殿の懐からは、邪悪でありながら神聖なあるものが……」
英治:「それは……何なのですか?」
メタトロン:「言ってる意味がさっぱりわかりませんな」
冬弥:「ちょっと御免」英治に気を取られているスキにプラーナ解放して、スリに挑戦してみよう(勇者にあるまじき行為)<懐

 気にするこたぁない。 ○ラクエの勇者だったら、他人様の物を漁るなんて日常茶はn……(殴打音)

:「邪悪でありながら神聖なもの・・・?」
GM:なるほど、ではこれは器用度チェックですね。
冬弥:(プラーナ)15点ほど解放。
冬弥:(ダイスロール)32で。<器用度
GM:では、冬弥は何かをメタトロンの懐から掴んだ!
GM:それは、小さな宝珠です。
冬弥:「ほいと。これはなんでしょう?」
GM:それに触れた時、冬弥の脳裏に黒い天使の映像がよぎる!!
メタトロン:「あっ、貴様っ!!」
冬弥:「っ……!?」頭を抑える
冬弥:「これは、黒い天使……?」
英治:「黒い天使!?」
GM:それは冬弥が一度だけ見た事がある、黒美架だね。
:「っ ま、まさかメタトロン様・・・!?」
英治:「何故、貴殿がそのようなものを、持っていたのですか!?」>メタ
メタトロン「……ふっ、ふふふふ…ふはははははは!」
メタトロン「まさかこんな事で、こんな単純な事にひっかかるとはね! 油断しすぎたかな!?」
メタトロン「それとも……ミカエルの娘は早々に処分するべきでしたかねぇ?」
冬弥:「天使ってのは、皆こうなのかねえ……」
:「メタトロン様・・・まさか貴方様まで・・・」
レミエル:「おいおい、僕まで一緒にしないでくれよ」>冬弥
ガブリエル:「そんな……どうして!? 天使長たるあなたがどうして!!」
冬弥:「浄化派、か。一体何を浄化したいんだ?」
冬弥「貴方は色魔」びし(笑)>レミエル
レミエル「うぉうっ!? ヒ、ヒドイっ!!」(泣)
メタトロン:「(笑いをピタリと止めて)この世界を、ですよ」<浄化
メタトロン:「守護者の加護を忘れ、堕落する一方の人間たちから世界を救うためにね!!」
英治:「……」
:「守護者の加護を忘れ・・・?」
メタトロン:「確かに、世界結界によって人々は助かったかもしれない。ですが、その結果はどうです!?」
冬弥:「世界ね……何をもって世界と言うのか」
英治:「何故だ。天使長のはすの貴殿が何故……?」
メタトロン:「奴らは主の愛を忘れ、堕落し、あまつさえ、科学文明とやらでこの世界を滅ぼそうとしているのですよ!!」
メタトロン:「これでは、侵魔どもと何ら変わりがないではないですか……」
英治:「……」
メタトロン:「私だってねぇ、信じたかったですよ。でも、人間たちはまるでわかろうとはしなかった!!」
メタトロン:「だから、思いついたんですよ……」
:「守護者の力だとか、主の愛だとか・・・そんな、そんな上に立った言い方、やめてください!」
メタトロン「世界結界を破壊し、我等が主に復活してもらおうと!!」
冬弥:「……本末転倒もいいとこだな。正義に凝り固まると、論理的な考えも出来なくなるらしい」
メタトロン:「どこが本末転倒だと言うんです!?」
英治:「……。またか。正義とは、神とは何ぞや?」
:「わたし達の授かった力は、そんなことのためにあるんじゃありません! 全ての人々の、幸せを求めるがんばりを、ちょっと後押しするための力のはずです!」
冬弥:「結界が消えれば、世界が滅ぶ。人間どころか、全てのプラーナ吸い尽くされておじゃんだ。違うか?」
メタトロン:「我等が主が復活すれば、侵魔など恐るるに足りませんよ」
:「私達だけで・・・使徒の力だけで、世界を正し、救うなんて傲慢は、間違っています!」
メタトロン:「むしろ、愚かな人間どもを始末してくれて、一石二鳥ですよ!!」
冬弥:「それでどうにかなってるなら、結界なんか要らなかったさ……。御託はもういい。俺たちを殺そうとする事に変わりはないんだろ?」
メタトロン:「傲慢ですか……結構ですよ。主のためなら、私はあえて罪人となりましょう!」
メタトロン:「そうですね……私としてもこれ以上、計画を邪魔されるわけには行きません。あなたがたには死んでいただかないとね」
:「主の御心は・・・主の愛は、そんな風に人を選ぶ事などしません!」
メタトロン:「こんな事なら、サンダルフォンを完全に始末しておくべきでしたね…」
冬弥:「天使も人間も、狂信者ってのは変わらないらしいな」苦笑。>英治
英治:「どういうことだ?」>メタ
:「たとえメタトロン様といえど、みんなの幸せを壊すおつもりでしたら・・・私は、全力で、止めて差し上げます・・・!」
メタトロン:「冥土のみやげに教えてあげましょう。サンダルフォンは3ヶ月前に偶然、私の計画を知り、止めようとしたんですよ」
メタトロン:「弟は私の説得に応じなくてねぇ、止む無く殺してしまいました」
メタトロン:「しかし、さすがに我等七大天使に匹敵する力の持ち主、完全には死ななかったのですよ」
メタトロン:「どこに行ったか、私は必死で探しましたよ」
メタトロン:「そして、三日前。サンダルフォンの力を地上から感じた時の私の驚きと喜びといったら……わかりますか?」
冬弥:「分かりたくもない、ね」
メタトロン:「私は部下に命じて、サンダルフォンの力を持つ者を取り押さえさせました」
メタトロン:「それがまさか、ミカエルの娘とはね! 私は二度驚いてしまいましたよ!!」
メタトロン:「ハーフとはいえ、さすがはミカエルの娘です」
メタトロン:「私に逆らう様まで、ミカエルに似ていました……なぜ親子揃って、そうまで人間に固執しますかね?」
GM:ツッコミOKですよ、皆さん?
:いや・・・いいたい事はもうしゃべったんですが(死
冬弥:「さてね……。大方、天が息苦しくなったんだろうさ」
冬弥:光と共に、ウィッチブレードを現出。
メタトロン:「まぁまぁ、最後まで話を聞きなさい。なぜ彼女からサンダルフォンの力を感じるか、疑問に思わないんですか?」
冬弥:「それを知っているっていうのか?」
メタトロン:「彼女を分離する際、いろいろと調べましたからね」
英治:「……」
メタトロン:「その結果、判明したのは……彼女とサンダルフォンの魂が融合していたという事です」
冬弥「守りたかったのかもしれないな。お前みたいな奴から、美架ちゃんを」
冬弥:「……話は終わりか? まどろっこしいのは嫌いなんだよ」
メタトロン:「衰弱していたとはいえ、我が弟の魂と力を受け入れたのです。素晴らしい力です。これを利用しない手はないと思いましたよ」
メタトロン:「それが、今回の失敗になってしまいましたがね……」
メタトロン:「これは失礼。私は結構、お喋りでしてね」>冬弥
メタトロン:「お喋りのお詫びに、このプレゼントを受け取って下さい」
GM:彼が指を鳴らすと、その場に大鎌を持った、黒い天使が現われる。
:「・・・結局、貴方は自分の目的のために、関係ない人まで道具のように扱って、幸せを奪おうとしたんですね・・・」
レミエル・ガブリエル「あ、アズラエルっ!?」
英治:「アズラエルまでか!?」
メタトロン:「彼女には邪魔されたくなかったので、このような処置を取らせてもらいました」
GM:彼女…アズラエルからは、以前白美架が発していたものと同じ気配を感じる。
冬弥「人はそれを……外道を言うんだよ、大天使長!」
メタトロン「外道で構いません。あなたがた人間に嫌われても、痛くもかゆくもありませんよ!!」
GM:長々と語って失礼しました。戦闘に入りましょう。
冬弥:了解
英治:はいな。
:おっけーです!


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