PART4  覚醒の時  〜Labyrinth of DAEDALUS

 

 このセッションにおいて、イクスやDr.LED(の持っていたプロトタイプ・ブレイブハート)をつけ狙う黒幕、企業DAEDALUS(ダイダロス)と、それに対抗している、反DAEDALUS組織ICALUS(イカロス)の存在が明らかとなり、話がいよいよ佳境に突入していく・・・・・・・・・・・・はずだったのだが・・・・・・・・・

 今回は、小嶋の元に一本の電話がかかってくることが、事件の発端となる。  電話の主は、彼の所属するナイトワーデンの上司で、その内容は、今すぐナイトワーデンに顔を出せというものだった。  実はこれは、DAEDALUSのしくんだ罠である。  小嶋をイクスから引き離す、あるいはイクスを外に出させようとする、初歩的な罠である。

 小嶋は罠とは気付かずに、出かける準備を始める。  そこで、イクスをどうするのか、と私は彼に尋ねた。  私としては、イクスを外に出して欲しかったので、「イクスは最近、退屈なせいか、ゴキゲンナナメだねぇ。  ストレス溜まってそうだよ」と言ってみた。  すると、プレイヤーの一人(笹沼のプレイヤーだった気がするが、よく覚えていない)が突然、爆弾発言をした。

 

「そりゃ、ストーカーに監視されてりゃ、ストレスだって溜まるだろう」

 

 ・・・・・・おいおい、そりゃないだろう(笑)  ツッコもうとしたら、さらにもう一人(これは広瀬のプレイヤーだった気がする)が、追い討ちをかけることを言った。

 

「そりゃあ、もう、その辺を漁れば、彼女の盗撮写真がどっさりと」

 

 ・・・・・・まぁ、この辺りまでは笑える。  ところがここで、肝心の小嶋がとんでもないことを言ったのだ。

 

「えっ、なんで知ってるの!?  あっ、イクス、そこのタンスの中を見ちゃダメだ〜!!」

 

・・・・・・タンスの中に盗撮写真を隠すなッ!!  それ以前に、貴様自身がそういうことを認めるなぁ!!(爆)  ・・・・・・・・・イクス、おもむろに右手のリミッターをはずして・・・・・・トラァァァンス・ブレード・モードッ!!(←右手を剣の形の変形させた)  そして、その手でタンスを一刀両断(笑)  いっそのこと、小嶋の奴もぶった切ってやろうかと思ったよ、私は・・・・・・  どうやら、私が前回のセッション終了後に感じた不安は、見事に適中してしまったようである。  この先、イクス(と私)の精神がどこまでもつのか、多いに不安である・・・・・・・・・

 このセッションにおいては、これの他に特に印象に残った出来事はなかったので、この辺りで終わりにさせてもらう。  このまま、比較的平和に事が運ぶといいのだが・・・・・・・・


今だから言える! Prof.Oの私的災厄レポート☆その4

 

 相変らず、小嶋くん(のプレイヤー)のリアクションは絶品である(笑)  私に対してだけでなく、他のプレイヤー達とのコミュニケーションまで図っているのだから。  当時の私はそこまで気が回らず、内心「このバカちんが!!」(笑)などと思っていたものだ。

 

 そういえば、ふと思い出した事がある。  小嶋くんとイクスがナイトワーデンに向かう途中、イクスが何者かに狙撃されるというイベントがあった(都合により、本文では省略してしまったが)  そんな状況で、必死に戦っていたのは案の定と言うべきか、小嶋くんただ一人だった。  私はその時、ちゃんとイクスを守れと残りの三人にハッパをかけた。  その時、広瀬(のプレイヤー)が私に一言こう言った。

「守れって言われても、すぐに傷が再生するような奴だったら、守る必要ないじゃないですか」

 ・・・・・・確かにイクスが狙撃された時、傷が再生していると私は言った。  理性的に考えれば、広瀬氏の意見は正しいかもしれない。  だけど、それって人として何か間違ってると思うぞ。  私が自動人形フェチである事を差し引いたとしても(笑) 

 

 その後、このセッションで出すNPCは、大抵が無力・無能な人間にしたのだが・・・・・・それはそれで、文句を言ったり、彼らをないがしろにする奴らばかりなのだから、手におえない・・・・・・・・・何をするにしろ、環境は全てを左右しうる大事なものだと、痛切に感じる瞬間である。

 

 この件については、読者の皆様方の意見を聞きたいと思うので、意見がある方は遠慮なくBBSに書き込んで頂きたい。