PART6  状況は混沌へと  〜Falling Wing

 

 このシナリオは、作った私自身でも何がしたかったのか、さっぱり解らない。  キャスト達が謎のスナイパーに狙われるのだが、これが実はDAEDALUSに買収された、ICALUSのメンバーであった(ちなみに、このシナリオの原題は、「裏切りの翼」だった)  エンディングでは、ICALUSの真のリーダー、フェーダ嬢をようやく登場させられたのだが、彼女のした事は、ICARUSとDAEDALUSの因縁(この辺りの話は、PART0を参照して頂きたい)を、キャスト達に強引に聞かせただけであった。  ほぉら、何が何だかさっぱり解らない(爆)  実際、プレイヤーの一人に、「両者の因縁が、話を聞いても全然解らない」と言われてしまった・・・・・・・・・

 

 小嶋じゃないが、イクスが出てこないセッションは、さっぱり駄目であった。  これだから、メカ少女はやめられない(←何か違う・・・)  結局の所、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、という強迫観念が、私にこの混沌としたシナリオを作らせたのかもしれない・・・・・・・・・

 それにしても、冷静に考えてみると、裏切者を出す必要はなかった気がする。  そんなことをしても、キャスト達にICALUSに対する不信感を抱かせるだけなのに・・・・・・・・・  いや、もしかしたら彼(裏切者)にとっては、キャスト達の存在はICALUSにとって良くないと判断した上での行動だったのかもしれない。  うむ、そうだとすれば辻褄は合う(笑)  ・・・・・・・・・いや、もうこんな言い訳は止そう。  この時ばかりは、私が悪かった。  ただ、それだけだ・・・・・・・・・

 

 ・・・・・・さて、もう書く事がなくなってしまった(爆)  いかに、このシナリオの内容が薄かったかが、よく解ってしまう・・・・・・・・・  このまま終わらせてしまうのは悔しいので、次回のシナリオの誕生秘話でも語ることにする。  けっして、行数稼ぎなどではないぞ(笑)

 このキャンペーンを行っていた時期、私の友人のLute氏がたまたま泊まりに来ていた。  半ば精神崩壊状態だった私は、N◎VAのことを愚痴ったり、シナリオが全然できない苦しさなどを、ひたすら語った。  その時であった。  Lute氏は革命的な事を、この私に告げた。

 

「じゃあ、そのイクスを殺しちゃおう♪」

 

 ・・・・・・・・・私はしばし、思考停止モードに入ってしまった(爆)  なんとか思考停止状態から脱した私は、その理由を彼に尋ねた。  Lute氏曰く、下手に固執するぐらいなら、いっその事、華々しく散らせてしまったほうが良い、というような事を言っていた(と思う)  最初はただただ混乱するしかなかった私だったが、やがて一筋の光が見えてきた!  まさにそれはSoul Inspirationと呼ぶにふさわしいものであった!!  その一言がキッカケとなり、今までの不調振りが嘘であったかのように、シナリオのアイディアが湧いて来た。  これならイケる!!  心底そう思った。

 

 その晩、彼の協力のもと、シナリオを速攻で仕上げている私がいた・・・・・・・・・


今だから言える! Prof.Oの私的災厄レポート☆その6

 

 こっちにも、書くほどのネタはないのだが・・・・・・やはり義務感に駆られて何かをしたところで、ろくな事にならないということなのだろうか?

 裏切った男は、実は今までのセッションでもちょくちょく出てきては、キャスト達(主に例の三人)にイジメられていた人物である(普段なら(笑)でも付ける所だが、あまりに憐れでそんな事をする気になれない)  まぁ、私なりのささやかな復讐劇であったと言えるかもしれない。  しかし、本当にささやかであった(泣)  彼らにとっては、蚊が刺したほどにすら感じてはいないだろう。  フェーダ嬢も私も、本当に人を見る目がなかった。  こんな連中にN◎VAを救ってもらおうなどと考えていたのだから・・・・・・  当時の私は、真教浄化派(某ア○カイダのようなテロリスト集団)の気持ちが痛いほどに理解できた。  そして、彼らの理想に共感できた。  うわぁ、ヤベェ。  オレ、イッチャッテルヨ・・・・・・(爆)

 そう言えば最近、テレビでこれと似たようなシチュエーションを見た事があった。  アニメ「シャーマンキング」で、リゼルグ少年「X-LAWS」の一員となるシーンである。  「X-LAWS」を悪党と決めつけるつもりはないが、彼らも正義の名の元に平気で人殺しするからねぇ・・・・・・(そういう奴らを悪党と呼ぶのかもしれないけど)

 

 強力な負の感情は、時として人の心を曇らせる事を、私達は常に頭の片隅に置いておくべきかもしれない。