シーン2  大きな依頼 <デクストラ正位置>

 

GM:ティナは賞金首を捕まえ、いつものギルドに帰るところです。

リサ:また首をカウンターに置いたりして(笑)

ティナ:あ、先に言われてしまった(一同笑)

GM:まあ、そんな感じでいつものギルドに帰ると、マスター…おやっさんが誰かと話しています。 「いい加減に我々の依頼を果たして頂きたいものですね!」 「本当に申し訳ございません」と、珍しくおやっさんは低姿勢です。

ティナ:おぉ、珍しい。 ちょっと見ていよう。

GM:「これ以上被害が広がる前に、早く頼みますよ!」 実に態度が傲慢な客です。

ティナ:どんな職業の人かわかる?

GM:カソック(僧衣)を着てます。

ティナ:という事は聖職者!?

バリス:上の方の奴か? 聖職者だったら、着ている服でわかるでしょう。

GM:地位は高くないようです。 恐らく、ただの伝令役でしょう。

レオ:だから性格悪いんだ(一同笑)

GM:上の奴でも、悪い奴は悪いよ。 「とにかく、早急に頼みますよ!!」と言って、その人はそのままズカズカと去っていきます。

ティナ:去っていった後に、マスターに話を聞こう。 「どうやら仕事の話らしいな」

GM:「おっ、ティナ。 帰ってたのか」 おやっさん、ふーやれやれって顔してます(笑)

ティナ:「それで、どんな話なんだ。 何だったら引き受けてやるぞ」

GM:「おおそうか! さすがはティナだ(笑) まぁ、依頼人の服装でわかったろうが、ありゃ聖職者だ。 真教のお偉いさんからの依頼でな……お前も噂は聞いたことがあるだろう? 最近、聖職者があちこちで殺されてる事件を」

リサ:これはイ○ラム原理主義の仕業ですね!(笑)

GM:この世界の宗教は基本的に真教だけです。

ティナ:「噂ぐらいは聞いている。 そいつを狩れという事か」

GM:「今月に入ってからも、既に何件か発生していて、上の方でも大騒ぎらしい。 うちでも何人ものレクスを派遣しているんだが、なかなか成果が上がらなくて、ああやって押し掛けられたってわけだ」

ティナ:なるほど。

GM:「上客とはいえ、ああせっつかされると嫌になってくるぜ」とおやっさん、いつになくボヤいてる(一同笑)

ティナ:PLとしては笑ってしまうけど、PCは笑わずにいつものように無表情に聞いてる。 情報はないの?

GM:「一番最近の事件は、数日前にヘイムの町で起こったようだ」

ティナ:殺されたのは、全員聖職者?

GM:ええ、民間人に今のところ被害は及んでません。

バリス:同じ宗派がやられてるの?

GM:この世界の宗教は基本的に真教だけですが、それ自体は旧派と新派―――要はカトリックとプロテスタントに分かれています。 ここに依頼してきたのは、新派のほうです。

リサ:私とは違う宗派ですね。

ティナ:手口は全部一緒なのかな? 斬られてるとか、首を絞められてるとか。

レオ:ボコボコにされてるとか(一同笑)

GM:それについては、ギルド内で情報が混乱していて、正確な情報が掴めていません。

ティナ:うん?

GM「済まんが、現地へ行って直接確かめてくれ。 こっちからも支部を通じて全力でバックアップする!」

ティナ:「ところで……報酬は?」(笑)

GM:「まぁ、真教のお偉いさんからの依頼だからな、かなりのモンであることは確かだな」

ティナ:「では期待しておこう」