シーン16  新派教会にて <フィニス逆位置>

 

リサ:新派を見張った方が良さそうですね。

ティナ:だったら私が行こう。

リサ:私は行かない方がいいでしょうね。

バリス:私はリサの護衛をしなければならない。

ティナ:ならば、私一人で行くか。

レオ:今どんな状況でしょう?

GM:ティナがケルバーの新派教会に顔を出すところ。 ちなみに新派の教会は町の北側にあり、旧派教会のあるシュロスキルヘは南側に存在してます。 以上、ケルバー観光ガイド・その2でした〜(笑)

ティナ:とすると、結構距離があるな。

レオ:登場判定します。 (ころころ)移ってるぞ、ダイス運の悪さがー!?(笑)

GM:因縁ないの!?

レオ:こっちにはないです!

GM:あっちゃー……ではティナは新派教会に着きました。

ティナ:レクスギルドから派遣されて来た旨を伝えよう。

GM:「そうですか、それは心強い!」 こっちの教会もざわついてますね。

ティナ:「何かあったか?」

GM「数日前、奴らの手先に襲撃されましたよ!」

ティナ:おっと!?

GM:「ですが、事前に襲撃の情報を得ていたので、被害を軽減できましてね」

リサ:うわっ! こっちも!?

ティナ:「事前情報? それはどのような?」

GM:「親切なとある神官の方が知らせてくださったのです。 この教会が旧派の放った聖職者狩りに狙われていると。 我々も最初は半信半疑でしたが、事実その晩に襲撃されまして……」

ティナ:「それはどんな人だった?」

GM:「見た目はごく普通の、巡礼の女性でした」 少なくとも、ニセリサではないです。

ティナ:あ、そうなの!?

リサ:これでも、≪神の恩恵≫持ってますからね、私。

ティナ:「それは幾つぐらいの女性だ?」

GM:「二十歳前後でしたね」

リサ:じゃあ違いますね。

ティナ:「ほう……他に何か特徴は?」

GM:「そうですねぇ……あ、そうだ。 その方はハーマイオニーさんと言いましたかな」(笑)

ティナ:そう来たか!? 前回のハーマイオニーってどんな感じだった?

GM:前回はアルビノでしたね。

ティナ:今回、何か目立った特徴は?

GM:目立った特徴はありません。 むしろ、特徴のなさが逆に最大の特徴と言うべきでしょうか。

ティナ:「もう一つ聞きたいのだが、殺し方は例の発狂するヤツか?」

GM:「ええ、その通りです。 あと、噂通り鎮魂歌を歌っておりました。 それを聞いた途端、一人の神官が発狂致しまして……どうもあの歌には、人を狂わせる何かがあるようです」

ティナ:「それは一人だけだったのか? 他の者たちには何の影響もなかったのか?」

GM:「立ち眩みや目眩を覚えた者が多少はいますが、彼以上になった者は他にはいません。 その者は現在、牢屋に入れておりますが」

ティナ:こっちは死者は出たのかな?

GM:数人出てます。

バリス:バーサークさせたわけか。

ティナ:そういう技ってあるのか?

GM:知りたければ、【知性】判定ですね。

ティナ:【知性】か……(いっころ)4、成功した。

GM:おぉ! その手の精神系の魔法は言霊が専門だと気付きます。

リサ:ファンタスマですか、今回の敵は!?

ティナ:その神官さんには話聞けるかな?

GM:聞けますが、残念ながら特に新しい情報はないです。

ティナ:う〜ん、どうしようか……

リサ:ちょっと登場してもいいですか? (ころころ)現れました。

GM:フルキフェル逆位置!?(笑) それはともかく、突然どうしたんです?

バリス「私の目を盗んで、どこに行ったんだ!?」(一同笑)

リサ:あ、バリスさんも同行者で現れていいですよ。

バリス:では現れるか。

ティナ:ちょっとマズくないか?

リサ:マズいですけど、行動は早いのでリサは。 一応、いつもとは違う普通の服ですが。

ティナ:「何だ、来たのか」 う〜ん、PC的には「服がいつもと違うではないか」と言いそうだけど、やめとこう(笑)

リサ:私がアングルスキャラやると、ちょっと無茶しますんで。

ティナ:リサたちを人目につかない場所に引っ張って行って、聞いた話を聞かせよう。

リサ:「ハーマイオニーって、まさか……?」

ティナ:「だが、前の奴とは人相が違うぞ」

リサ:「ですが、あの人だったら別人に化ける事も可能なはずです」

ティナ:「それはそうだろうが……」

リサ:「でも、これで真相はだいたい見当がつきました」

ティナ:「ほう、そうなのか!?」とちょっと感心した目でリサを見る(笑)

リサ:「これは新派と旧派間の対立を利用して、両者を争わせようとする何者かの陰謀です!」

ティナ:「そうなのか?」(笑)

GM:いきなり、ボケキャラになってますね。

ティナ:この人、その手の常識に疎いからねぇ。

バリス:「一人か二人が化けて、こういう事をやってるのは確かだな。 あとはどこに行くかが判ればな」

ティナ:「どうやって連中の尻尾を掴むか、だな…それが問題だ」 ……プレイヤー的に、一瞬そんな事ができるのかと思ったんだけど。

GM:何がですか?

ティナ:リザベートさんを襲うってパターンもあるなぁ、と。 リザベートさんがいなくなったら、それこそ歯止めが効かなくなるだろうし。

リサ:それはそうですね!

ティナ:ただ、そんな真似ができるかどうかが問題だけど。

リサ:「とにかく何としてでも、彼らの尻尾を掴む方法を考えないと!!」

ティナ:暴れていた神官さんって何か埋め込まれていたか調査できない?

バリス:それぐらいは判るでしょう? 捕まった時点で身体検査とかされるだろうから。

GM:取調べでは変な所持品はなかったし、体に手術跡は発見されてません。

リサ:精神的なものでしょうか?

ティナ:あるいは薬か……

バリス:魔法で操られたのではないか、アレは?

ゼクトそうか、それで眠らされたのか俺は!(一同爆笑)

GM:あの〜、そっち襲った奴はそういう能力持ってないです(笑) では相談している三人の元に、一人の神官がやって来ます。 「あ、こちらにいらっしゃいましたか」

ティナ:「おや、どうかしましたか?」

GM:「参考になるかどうかはわかりませんが、ハーマイオニーさんが泊まっておられる宿の住所です」と一枚のメモを手渡します。 「彼女の事を調べておいでのようでしたので」

ティナ:「何!? ではそちらに行ってみよう! 協力、感謝する」

リサ:「私も行きます!!」