Nゲージ蒸気機関車2021年のメモ>2021.12.30(2021年の蒸機)

2021年に発売された蒸気機関車

2021年の1年間に発売された9mmゲージ蒸気機関車を、それぞれのページから寄せ集めました。
基本的に鉄道模型メーカーが製造した国内流通の日本型です。ショップ特製品やイベント商品などは含みません。
・キット・完成品があるものは、キットのみ載せています。
・金属製品の再生産については追いきれず、気の付いたものだけ書きました。
・写真は前回ロットや他のバリエーション製品の場合があります。


2月

C51 80号機II リニューアル品【再入荷】 ワールド工芸
C51 80

ワールド工芸の公式サイトに「再入荷」とあったものです。再生産かどうかは不明です。
(写真は車輪がダイカスト輪心になる前の旧製品です)

C62 東海道形(リニューアル) KATO
C62東海道形

KATOの1/150シリーズの初回作であったC62東海道形(2007年)が、コアレスモーター動力に換装のうえリニューアルされました。
東海道形はしばらく品切れだったので喜ばれたと思います。多くの方が、テンダーのブレーキパーツの取り付け方について知った製品かも。


3月

C62 2 東海道形 KATO
C62 2東海道形

北海道に渡る前の2号機の模型化です。2011年発売の、C62 2 北海道形と形態の違いを比べてみるのも面白いです。


4月

C62 2 梅小路機関区“京都駅店5周年記念” KATO京都駅店
C62 2 梅小路機関区

2017年に発売された製品の再生産的なもので、一部材質やパーツ形状が変わりました。通常のKATO京都駅店特製品のようなショップによる改造製品ではなく、(株)関水金属製造によるメーカー品のため載せてみました。

鉄道院8100形蒸気機関車II 原型タイプ ワールド工芸
8100原型タイプ

煙室が延長される前の姿です。だいぶ前(2005年)に旧製品が発売されていましたが、今回は動力部がリニューアルされました。


5月

3D 雨宮タイプBタンク トーマモデルワークス
3D 雨宮タイプBタンク
3D 雨宮タイプBタンク〔密閉キャブ〕 トーマモデルワークス
3D 雨宮タイプBタンク〔密閉キャブ〕

同社得意の光造形技術で上廻りをほぼ一体造形し、完成済の低速型動力ユニットをセットした初心者にも優しい意欲的なキットです。
大人気で何度か追加生産されました。


6月

鉄道院9200形蒸気機関車 原形タイプ ワールド工芸
9200原形タイプ

ワールド工芸の原形シリーズ?の一環です。9200形の原形仕様は旧製品になく、今回が初めてかと思います。
このあとの原形シリーズとしては、来年2022年に160形(原型)、クラウス10形原型タイプも登場するようです。


7月

C57 1次形【再生産】 KATO
C57 1次形

2018年に新発売された製品の初の再生産です。
一緒に「D51標準ヘッドライトLP403」の発売があり、昨年発売された8620形のシールドビーム灯の交換などにも利用できるようになりました。個人的には嬉しいパーツ発売でした。


8月

鉄道院190形(初期形) ワールド工芸
鉄道院190形

日本の鉄道開業時の初期グループの1形式で当時の錦絵のスター。謎も多く興味をそそる形式です。
実物が何色かわかりませんが、鮮明なモノクロ写真が残っているため、それにイメージが誘引されて一層色を決めにくくなるという車両かも。ホワイトにゴールドの帯なんていうのも気品があってよいかもしれませんが、実機なら手入れが大変そうですね。


9月

鉄道院18900形(国鉄C51形)【再入荷】 ワールド工芸
鉄道院18900形

昨年発売された製品の再入荷です。シンプルですが力強いスタイル。

C51 80号機II【再入荷】 ワールド工芸
2月に再入荷した製品の再入荷のようです。

大井川鐡道 きかんしゃトーマス号 トミックス
きかんしゃトーマス号

昨年は真岡鐡道C11 325号機が生産終了となって、さみしい空気が流れましたが、1年経たずに新動力で登場した新しいC11シリーズです。
今度は元気に長生きしてほしいです。


12月

サザン・パシフィック鉄道 GS-4 #4449(SP LINES) KATO
GS-4

写真は以前のデイライト色#4453です。モーニング・デイライトの客車は惜しいところで来年に繰り越しになりました。ほか、ホビーセンターカトーからGS-4のバリエーションが3つ予定されています。

5形蒸気機関車 3DPキット トーマモデルワークス
5形蒸気機関車 3DP

光造形によるボディーと完成済動力のシリーズ第二弾です。5月の雨宮タイプBタンクでNゲージキットを初めて組み立てたという方の、次のステップとしても最適かと思います。


昨年はワールド工芸から大量の再生産があるなど市販品の数が多く、それに比べて今年の発売数は落ち着いたように感じますが、印象的な製品が揃ったように思います。前半のC62の固め打ち、3Dプリントの本格的な製品、正解の見つからない190形、軽リベンジのC11(きかんしゃトーマス号)など。
KATOでは定番品のD51の発売がなかった近年珍しい年でもありますが、昨年のD51 1次形がまだ店頭に結構あるので無理に作らなかったのかもしれません。また来春にはD51 498(副灯付)の発売も予定されています。

市販品の数が増え、利用できる動力が色々ありますので、今年も3Dプリンターを使って適当に自分用のバリエーション展開をしていました。
D51 1次形を使ってD51 1次形を作ったという、動機がよくわからないものもありましたけども。

2021年の製作

8620の動輪を1個外してでっち上げた6760タイプが意外と走り、面白かったです。

私の場合デジタル製作で最も時間がかかるのは、最初に動力ユニットの形状を採寸してモデリングするところです。ここについては、最近急速に進歩してきている個人向け3Dスキャナーがいつか助けになってくれるのではと期待しています。まだ最初から自分で3Dモデリングしたほうが早く実用的な結果が得られる状況です。 そりゃあ、欲しい寸法だけ拾っているのですから当然かもしれません。


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