Nゲージ蒸気機関車>2024年のメモ>2024.12.30(2024年の蒸機)
2024年の1年間に発売された9mmゲージ蒸気機関車を、それぞれのページから寄せ集めました。写真の縮尺はばらばらです。
基本的に鉄道模型メーカーが製造した一般流通の日本型です。ショップ特製品や個人販売品、イベント商品などは含みません(把握不可能です)。
・キット・完成品があるものは、キットのみ載せています。
・金属製品の再生産については追いきれず、気の付いたものだけ書きました。
・写真は前回ロットや他のバリエーション製品の場合があります。
2024.12.30
好評の動力組立済キットです。昨年11月の製品の再生産ですが、直販分はまたすぐに売り切れてしまいました。
トミックスのC58が発売されたことに合わせて発売された、テンダー部のみのキットです。流れでご紹介してみます。
こういう、市販プラ製品のテンダーのバリエーションキットもいいですね。
2012年のC56小海線に続くバリエーションとして、実に12年ぶりに追加されました。
いやぁ待ちましたね(笑)。この間、最も多く望まれたC56かも。それだけのことはある仕上がりです。
2023年運行の姿ということで、昨年発売されたC58 239を光沢塗装にしたような製品です。光沢といってもかなり厚塗りのクリアーという見た目で、一般的な鉄道模型から見ると結構異質なたたずまいです。
オリジナル製品ですが、通常品と同じトミーテック製造で、品番も与えられていますので載せてみました。
7年ぶりの再生産です。C56 160が発売されたので、姉妹機ということで一緒に再生産されたのかもしれません。
相変わらず、その小ささと走りの良さに驚かされます。
●夕張鉄道11号機【再生産】※モーター変更版 ワールド工芸
●夕張鉄道14号機【再生産】※モーター変更版 ワールド工芸
いずれもコアレスモーターに変更しての再生産です。ひそかな人気形式で、なんと初回から数えて4回目の生産になりました。写真はいずれもモーター変更前の作例です。
大好評の動力組立済キットで、再生産は今年2回目です。明治村の機関車なので、欲しい方は結構いらっしゃったと思います。これで大体行き渡ったでしょうか。
もし塗装済完成品が手ごろな価格で出たなら、さらに欲しがる人はいるかもしれませんが、キット形式だからこそ製品化できたという側面も。動力が組み立て済というだけで、どんなにありがたいか、です。
現在トーマモデルワークスの中心はもっと大きな縮尺の模型になっているようですが、トーマモデルワークスの作るNゲージのB6の3Dプリント版なども今後見てみたい気がします。
●コッペルBタンク・木造有蓋車ワ10343形・木造緩急車ワブ 津川洋行
恒例の静岡ホビーショー限定受注品です。注文できるのはこの時期だけですが、会場限定「販売」ではないので全国で購入可です。
今年セットされている木造緩急車は前回のワフから「ワブ」に変わりました。機関車は例年と同じ(動輪が小径のもの)だと思います。
●鉄道院18900形(国鉄C51形)【再生産】※モーター変更版 ワールド工芸
昨年からの流れで、従来品のモーターが同径のコアレスモーターに変更のうえ再生産されました(リニューアル扱い)。
部品の在庫が尽きても、動輪のプラ輪心をダイカスト輪心に、モーターをコアレスモーターに…などと、何とか製品の供給を続けようと努力してくださってきたような気がします。
しかし、ワールド工芸のNゲージ蒸機の再生産も今のところこれが最後で、今は販売製品の種類もぐっと絞られているように感じます。部品分売も昨年で終わりになってしまいましたね。
●2灯のC11(夏仕様・前部スノウプロウなし) トラムウェイ
●2灯のC11(冬仕様・前部スノウプロウ付) トラムウェイ
一般流通に乗った製品としては個性的な、手作り感あふるる2灯ライトと配線。写真は冬仕様です。
このあと年末まで、さらにあと2社からC11の発売が続きます。
D51北海道形2種が発売後10年にして再生産されました。最近はかなりプレミアが付いて売られる例もあったので朗報でした。スポークの抜けた先輪など今に合わせた小変更があり、品番も変わっています。
●チビロコセット メルヘンの国のSL列車(新動力) KATO
一足先に「楽しい街のSL列車」が新動力化されたのは2019年なので、早くも5年経ったということが驚きでした。写真は従来品です。
月が分かれましたが新バージョンも加わりました。もちろん新動力です。
クリスマス仕様のため売り方が季節に縛られるような気がしますが、もともとチビロコセットは秋以降に再生産されることが多いので、心配ないのかもです。
新系列のC11の第二弾となった特定機。KATOの蒸機を見慣れていても唸る流石の出来栄えで、今年のKATOカタログの表紙を単独で飾る活躍です。
真岡から東武に移るタイミングで生産終了となった、不運の前回品の動力を一新し、不屈の根性で再び放つ今年のラスボス。今度こそ…!
一時期に比べれば蒸気機関車の発売数は少ないものの、新製品の追加や再生産は順調にあり、買いやすいペースで製品が投入されたかと思います。
夏から冬にかけて、トラムウェイ・KATO・トミックスとC11のバリエーションが次々と発売されたのが印象的です。2016〜2017年も同様に3社のC11が連続していたので、何でいつも重なるんだろうと妙に楽しくなりました。
今年は久々に外注3DプリントサービスでC55流改の門鉄デフを作ってみました。新しい樹脂が出たので使ってみたのですが、細かい部分が破損しやすく取り扱い注意になりました。外注は2次硬化や洗浄の後処理が少なくて済むので楽なのですけどね。もう一つ、なぜだか急にC54を作りましたが(写真手前)、こちらは自家製の3Dプリントのため丈夫です。
ところで写真の左側に写っているD50とそのボイラー部は、私が9年前に初めて3D造形で作ったものです。私は3D造形物の耐久性には期待していないのですが(壊れたら再造形すればいいという考えで設計)、9年程度では変化を感じないようです。今後どうなるのか…何か起きたらすぐ書いてみようと思います。
今のところ日本型蒸機に限れば、来年の発売がわかっているのはトミックスのC57 180(リニューアル)ですが、KATOの新カタログを見ると、KATOの日本型蒸機も2つぐらい再生産されそうな雰囲気ですね。再掲されても再生産されなかったこともあるので予測困難ですけども。
それではチビロコの後ろ姿で終わります。