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8100(新)の組み立て

約10年前の2004年に発売された8100形がリニューアルされました。
(ああ、また10年歳をとってしまった、色んなことがあったなぁ)
北炭真谷地5051仕様です。
下廻りは組みやすさと耐久性を考慮した改良であるとアナウンスされていましたので、どうなるのか楽しみにしていました。

2014.12.8/2020.12.4

※旧製品の組み立てはこちらです→8100の組み立て

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これは私がキットを組み立てた過程をメモしたもので、正しい組み立て方の説明ではありませんのでご了承ください。

テンダー(1/4)

まずは、説明書のページ順のとおりに組み立てました。

後部のタブ

はじめに。
説明書の図では、テンダー裏板上部のタブを手前に折り曲げています。しかしそのとおりにすると板の厚みが邪魔になり、テンダー上部が水平に付かないようです。 ただ私は図を疑わず、すかさずハンダで固定しました。

テンダー上部

あとになってから。やはり後部が上がって水平になりません。直しましたが一度固定した板を切除するのは手間でした。
キット組み立ての心得として、仮組みはちゃんとしないとダメなのですよね。

その後、メーカー公式サイトに説明書の訂正がいくつか掲載されました。良かった…。
できることならばもう少し早く発表して欲しかったなァ、組み立てる前に(笑)。

さて続けます。

テンダー外周

テンダーの内張りを貼り合わせ、底部2箇所に板を渡しました。
1の板の穴にはM1.4タップを立てます。

タップ位置は説明書に記されているので省きますが、要はネジのねじ込み先にタップを立てればよいです。

テンダー外周ディテール

1〜5のパーツを取り付けました。
2のハシゴは上下ともテンダーの穴に差し込むように画かれていますが、実際には上部の穴はなく、折り曲げたハシゴ上部をテンダー上縁に載せるようにして固定します。固定用のちょっとした突起が縁に付いているので、これはすぐわかりました。

テンダー上部

テンダー上板と増炭枠を折り曲げて組み立て、給水口を固定しました。

テンダー上下組み立て

テンダー上下を組み合わせ(このとき後部の曲げてしまったタブを切除しました)、裏からハンダ付けして固定しました。

テンダー台枠

今度は下廻りです。リン青銅の外枠を折り曲げて、3箇所のハシゴと前部の台車枠を組み立てます。

床板の固定

1の床板に先ほどの外枠を固定し、前方に2の床を取り付けました。
1の床板は、左右のフチに数箇所の凹みがあるほうが上側になります。

床板の裏側

裏側に軸受けなど各種のパーツを取り付けました。
2の車輪押さえはネジで留めて一緒に塗装しました(あとで車輪を入れますからハンダ付けはしません)。
4はカプラー固定用なので、他と違いM1.2タップを使います。

7の位置に、A2-13という部品を貼り重ねるよう書かれていますが、エッチング板にはこの部品が存在しなかったため、付けませんでした。ただし部品表のエッチング部品図には画かれています。

台車枠の折り曲げ

後部台車枠は前回と同様、1枚の板を折り曲げて形を作ります。最初に上部を直角に曲げたところです。

折り曲げ

ジグザグに折っていきました。1箇所、ブレーキシューが取れてしまい、重ねて付け直しました。

折り曲げ終わり

折り曲げが終わったところです。

軸受けをネジ留めするため、M1.4タップを立てます。説明書ではその下に付く軸受け(A2-9)にタップを立てるよう赤印がありますが、間違いのようです。

台車軸受けの取り付け

軸受けと車輪押さえを重ねて、下からネジ留めしました。

組み合わせたまま塗装しようと思っていたのですが、塗装時にうまく支持用の棒に固定することができず、結局ばらしてそれぞれ塗りました。

キャブとボイラー(2/4)

キャブ側板

キャブ側板の内張りをぴったり重ねて貼り合わせました。あとで内張り上部からも少しハンダを流しています。

キャブ妻板

キャブ妻板1を、屋根や側板にぴったり合わせて閉じ、ハンダ付けしました。
しかし汚い流し方だこりゃ。熱容量のあるコテできちんと熱を伝えないと、ハンダが液体のままさらりと流れないので、ハンダ跡がゴテゴテになります。裏側なので見えないだろうということでズボラしています。

逆に絶対に表に流れ出てほしくない箇所は、わざと熱を少なめにして流れにくくしてみたり(丈夫に付きませんし、あまり感心されないと思います)。

表からは模様のついた妻板(A1-2)をもう一枚重ねます。

キャブ外側のディテール

キャブ天窓、および後部妻板を付けました。

床板の取り付け

キャブの下端を一直線に整えてから、床板を固定しました。左右をつないでいるブリッジは当分このままですが、最終的にすべて切り取ります。

ボイラー前部の固定

ボイラー前部に煙室パーツをはめ込んで、ぴったり入ることを確かめてから下側を閉じ、丸穴にM2.0タップを立てました。

ワールド工芸のキットでM2.0タップはめったに使いません。このタップがないときは、あらかじめM2.0ネジそのものを慎重にねじ込んで、セルフタッピングしておくとよいかもしれません。
この丸穴、上下の組み合わせ時に正確に真下を向いていないと、機関車が傾きやすいです。

ボイラーとキャブの固定

ボイラーとキャブを接合してハンダ付けしました。
なおキャブ内側に飛び出した取り付け足やハンダ類はきれいに削っておきます。出過ぎていると、あとでモーターが当たります。

ボイラー上のロストパーツ

ボイラー上のロストパーツを固定しました。
1の汽笛は蒸気ドームに差し込んで固定します。

配管

0.25mm真鍮線で1の砂撒管を作り固定しました。後部はランボードの穴に差し込むことになっていますが、私は前後ともボイラーに沿わせて直接ハンダ付けしました。

2のコンプレッサー配管は0.4mm真鍮線で作りますが、前後に分けずに一続きにしました。3のコンプレッサーの取り付けと一緒に仮組みしながら形を合わせていきました。ここはやや手間がかかりました。

空気溜め

ボイラー下部にエアタンクの取り付け座を固定し、左右のタンクを固定しました。
真鍮ロストのタンクがうまくボイラーに密着するように、ボイラー側の穴やタンクの取り付け部などをヤスって調整しました。

公式側繰り出し管

繰り出し管をエアタンクの上部に固定し、後ろの管はコンプレッサーに固定しました。

非公式側繰り出し管

非公式側は、長い先端(※)を消音機の後部に通して向こう側に回してから、エアタンク上部に固定しました。

ハンドレール

非公式側から回ってきた※部をエアタンク先端にハンダ付けし、最後に左右のハンドレールを固定しました。

ブレース

煙室側面から斜めに付いているステー(ブレース)は、曲げガイドが付属しています。0.5mm真鍮線を曲げて作り、固定します。
下側は上下組み合わせの際に、前デッキの穴に差し込みます。下側は固定しません。

煙室扉

煙室扉の本体は真鍮挽物です。1の外枠(+開閉ヒンジ)を重ねて固定し、煙室扉ハンドルとライトを固定しました。

組み立てた煙室扉をボイラーにはめ込み、裏から2、3箇所をハンダ付けして固定しました。左右に傾いて見えやすいので、固定の際、なかなか踏ん切りがつきません。

仮ブリッジのカット

これで上廻りは終わりなので、左右をつないでいた仮ブリッジをすべてカットしました。

ここまではそれほど難しくありません。前回のキットもそうでしたが、ワールド工芸のキットの中では簡単なほうです。
次は前回やられた下廻りです。


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