Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>2009.4.17(8620の先輪を修正する)
2009.4.17
マイクロエースの8620のスポーク先輪(あそBOY除く)が、なぜか不自然な成型になっているのはご存知と思います。別パーツを使ったり、スポークを削ったりせずに、これを修正するヒントをお教えいただきました。
実は上の写真は、どちらも同じ輪心パーツです。まさかこんなことになっているとは思いませんでした。誠にありがとうございました。
無理をすると車軸を曲げたり輪心を壊したりする恐れがあるので、もし試される方は十分お気をつけください。失敗しても誰も責任を取ってくれませんので、一度始めたら自分で墓まで見送るつもりで…。
これがオリジナルの先輪です。8620の先輪は他形式よりも大きいので、スポーク輪心も作りやすいように思えますが、不自然にスポークが太くて不思議な成型です。それに、どうもズバッと輪切りにしたようで荒削りです。そんなわけでレンコンと名前を付けられて可愛がられて?います。 |
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ここで輪心を外してみます。ぴったりはまっているので、なかなか取れないかもしれません。 絶縁側は、裏側に輪心のボスが出っ張っているので、ここを固い台の上に押さえつけて押し出すようにするといいかもしれません。 非絶縁側は難しいと思いますが、私はピンの先をスポークの穴から斜めに差し込んで、少しずつ引っ掻き出すようにしました。あまりきつくはまっているようでしたら、輪心を壊す恐れがあるので、無理はしないでください。木綿針では折れる恐れがあります。私は掲示板に紙を留めるピンを使いました。先が傷んで少しカギ状に曲がっているくらいのほうが使いやすかったです。 |
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何とか輪心が外れたら、裏返してみると…どう見てもこちらのほうがまともな表現です。 ちゃんとスポーク輪心のモールドになっています。特に非絶縁側(右側)のほうは、その後改良された「あそBOY」の輪心とまったく同じに見えます。 |
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輪心を裏返しにしてはめ直すと、見違える姿になります。 はめるときはきついので、あらかじめ周囲を軽くヤスっておくと簡単です(強くヤスると輪心を壊すことがあるのでご注意)。 絶縁側のボスが表側に出るので、カッターで丁寧に削り取ります。絶縁側の裏側のボスがなくなるので、紙などで作った小さいワッシャをひとつはさんでシャフトを差し込みます。絶縁側車輪の金属部が直接先台車の金属部に触れないようにします。 機関車に取り付けるときは、前進方向に向かって左側(公式側)にその絶縁車輪が来るようにします。 |
未加工のオリジナルです。 | 裏返しにしたものです。印象はもう、まるで変わります(車体は別な改造がされています)。 | こちらは輪心が改良されていた「あそBOY」です。どう見ても、裏返した輪心と同じものです。 |
未加工のオリジナルです。 | ||
裏返しにしたものです。印象はもう、まるで変わります(車体は別な改造がされています)。 | こちらは輪心が改良されていた「あそBOY」です。どう見ても、裏返した輪心と同じものです。 | |
こちらは輪心が改良されていた「あそBOY」です。どう見ても、裏返した輪心と同じものです。 |
やっぱりアレは単に裏返しだったのではないでしょうか(あくまでも想像です。役に立ちません)。 -もともとは、絶縁ボスを裏側にして、スポークが表に出る普通の表現になる予定であった。 -しかし、未知の不思議な力により、いざ部品ができてみると、絶縁ボスは表側についていた。頭を抱えたメーカー。 -仕方がないので、裏返しにして商品に使用した。左右でスポークの形を揃えるため、非絶縁側の輪心も裏返すことになった。 -お馴染みの姿で私たちのもとへ。 信憑性はないです。でたらめに書いております。何しろ想像ですから。 |
同じ先輪を使っているC50のほか、C52の先輪もそのようです。