2000.3.5
ワールド工芸のD52には、石炭が付属していません。
バルサで石炭の盛り上がった形を作り、プラスチックバラストなどを撒いて作ったこともあるのですが、他の蒸機と粒の大きさがなかなか揃いません。
そこで、KATOのC62の石炭を型取りしてみました。
型取り材は、(株)ワークアソシエイションの「型想い」を使ってみました。
長さ6センチ弱の黒または透明のゴムみたいなものです。
沸騰したお湯に2分つけると柔らかくなります。
私はナベに湯をわかして「型想い」をつけ(浮くので割り箸で押さえていました)、湯温が下がらないように時々弱く加熱しました。
柔らかくなった型想いを割り箸でつまんで取り出し、手袋をはめた手で原形の石炭に押し付けます。
十分押し付けたら、丸ごと水で冷やすと、元の硬さに固まります。
左が原形、右が型取ったものです。
型の内側にポリパテを塗り付け、乾いたら原形から取り出します。
※型は熱でやわらかくなるので、ホワイトメタルなどは流せません。硬化時に発熱するものもまずいです。
特に剥離材などを使わなくても、きれいに取り出せます。ただし、あまりに細かい部分を型取りしようとすると、「型想い」に完全に取り込まれて固まってしまうことがありますから、気をつけてください。
もし、気泡などで欠けている部分があったら、その部分にだけ少々パテを盛って修正します。
塗装して完成です。
実に簡単でした。型取りには色々な方法がありますが、私にはこの程度でちょうど良いです。
セキ3000などの積み荷も量産したいのですが、原形が調達できません。
テンダーの石炭のように前方に片寄っていると妙ですし、何か良い原形はないでしょうか。