Nゲージ蒸気機関車2009年のメモ>旧ポイントを現コントローラで(2009.7.5)

旧ポイントを現コントローラで

トミックスの旧ポイント

2009.7.5

このページの内容はまねしないでください。メーカー指定外なので一見うまくいっても思わぬことになる場合があります。

思いがけず押入れから古いポイントがごそっと出てきたとしても、交流3線式の旧製品では、現在の直流式ポイントコントロールボックスNに接続できません。今のコントローラには交流端子もありません。


構わずつなぐ

このタイプのトミックスの旧電動ポイントは、中にコイルが2個入っており、どちらか通電したほうに鉄心が吸い寄せられるだけですから、直流でも交流でも動作はします。もし旧ポイントコントロールボックスがあれば、現在のコントローラのポイント出力(直流)につないでも、見かけ上同じように動きます。

旧ポイントを新コントローラに接続

(わかっている方にはしつこくてすみません)このポイントは原理的に直流でも動作しますが、交流用機器が何でも直流で使えるわけではありません。また、動いているように見えても機器を傷めたり、寿命を短くしてしまう恐れもあります。このサイトはめちゃくちゃですが…。

KATOのユニトラックは最初から直流作動、ワンタッチコネクタを採用していましたが、トミックスが現在のようになったのはここ10年くらいのことなので、こういう芯線むき出しの機器もまだ結構利用されていると思います。ちょっと実験するにはこのほうが簡単だったりします。

現在のポイントコントロールボックスNを使う

旧ポイントコントロールボックスがなくても、何らかのスイッチを工夫して必要なコイルに通電すれば切り替えはできます。しかし、現在のポイントコントロールボックスNを使おうとすると工夫がいります。

現在のポイントコントロールボックスNは直流2線のコネクタですが、旧ポイントには赤・青・黄の3本の線があり、通電のルールが違います。

配線図 電流を青-赤に流せばポイントは一方に切り替わり、青-黄に流せば他方に切り替わります。とりあえず2個のダイオードを使えば、もとの極性に応じて電気的にそれができます。2個のダイオードの向きはそれぞれ逆にします。
配線の様子

あり合わせの材料で作ってみました。作りが下手なので無駄に複雑に見えます。ポイント2本を同時に接続できるようにしました。

片側半分だけ見ていただきますと、ポイントからの赤・青・黄のうち、青はまっすぐポイントコントロールボックスからの白(茶色に1本の白線が入っているほう)につながっています。赤と黄はどちらも茶につながっていますが、間に逆向きのダイオードがあるので、極性に応じて赤か黄の片方にしか電流が流れません。

ダイオードはごく普通の一般整流用のものです。

コントロールボックスに接続

接続した様子です。ポイントコントロールボックスとの接続コードは、電動ポイントN用延長コードを切って使っています。

小型の基板やコネクタを使い、きちんとケースに組み込めば、もう少し見られるものになると思います(でも恐らく、あえてこれを使い続けることはないと思いまして…)。

パワーユニットに接続 あとはパワーユニットにつなげば、普通にパチン、パチンと切り替えができます。

しかし、どうしても現在のポイントコントロールボックスNを使う事情がある場合を除き、あまり必要になる仕掛けではないかもしれません。


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