先輪・従輪のないCタンクです。
以前発売された南薩鉄道5号機などに少し似ていますが、分解できる構造なので過度に緊張することなく組み立てられました。
2014.12.27
これは私がキットを組み立てた過程のメモであり、必ずしも正しい組み立て方にはなっておりませんのでご了承ください。
特に難しいところがないので端折ってメモします。
車体は曲げ済みです。2枚重ねの部分をハンダ付けして貼り重ねたあと、後ろの妻板から先に固定しました。
床板を付けるためのツメを裏板から折り返しますが、ここではまだ半分程度起こしただけです。
炭庫の背板を付け、各種手すりとカプラー解放テコ、ライトをハンダ付けしました。
前部妻板を付け、サイドタンクに給水口と手すりを付けました。
手すりはφ0.3真鍮線ですが、うっかりして砂撒管用のφ0.25を使ってしまいました。しかし出来栄えには大して影響しないと考え、そのまま進めました。
曲げ済みの屋根と天窓を固定しました。ワールド工芸の屋根はいつも曲げ済みなので私にも簡単に組み立てられます。ずっと続けてほしいです。
洋白製の床板を2枚重ねにしてハンダ固定し、車体に取り付けました。
取り付けの際、サイドタンクなどの下辺をヤスリでまっすぐに整え、それから車体裏側の固定用のツメを完全に折り返しました。
煙室(真鍮ロスト)とボイラー(真鍮プレス曲げ済み)は、車体に仮組みしながらねじれのないように接合し、ドームなどを順番に固定しました。
砂撒管はφ0.25mmですが、先ほど間違えて使ってしまったので、残ったφ0.3mmを使いました。砂撒管はサイドタンクに隠れて一部しか見えません。
煙室パーツの下部は、下廻りとの合体時に開口してM1.4ネジを切りました。
ボイラーを車体に固定し、床板に前後の端梁やカプラー座などを取り付けました。カプラー座のネジは他と違いM1.2です。
後部床板(左右のステップとカプラー座が一体になる)は床板にネジ止めするだけとし、外せるようにしておきます(動力ユニットの取り付けの際に一度外します)。
ベースプレートを2枚重ねにして固定し、シリンダーブロックや加減リンクなどを組み立てました。
加減リンクは取り付け穴にM1.4タップを立てますが、私が買ったものは穴が大きくてネジ切りできませんでした。
塗装しやすい単位にまとめて塗装しました。
(アクリジョンのブラック:つや消しブラック=1:1、専用うすめ液+水で2倍に希釈し塗装。すべて専用薄め液で希釈するのではなく、水と半々ぐらいにしたほうが塗りやすい)
スライドバーはマスキングしましたが、軸受けのマスキングを忘れたので、あとでヤスリかリーマーで塗装を剥がします。
3軸ギヤ連動のため、小ギヤを4個取り付けます。第一動輪までのギヤのアソビはかなり大きくなりますが、あとでサイドロッドも取り付けるのでズレは少なくなります。
大ギヤが左右の小ギヤ軸に当たりぎみになったため、念のため手持ちのワッシャー(過去のキットについていたもの)を1枚入れました。
ベースプレートに左右の車輪座をネジ留めしました。向こう側の車輪座は絶縁ワッシャと絶縁ブッシュでベースプレート側と絶縁します。
一度車輪押さえをネジ留めし、直径2.5mmの丸ヤスリで軸受けの塗料を剥がしました。
このヤスリは魚地球のライン丸2.5φ(油目#6)です。
万力でギヤ軸に動輪を圧入し、プラ輪心をはめ込みました。
輪心の向きはギヤの歯の位置を基準にして合わせ、右側は90度先行させました。
ワールド工芸の機関車の動輪サイズには色々ありますが、プラ輪心のサイズは3種ぐらいのようで、このキットではB20と同じ輪心を使っているようです。輪心が小さいのでタイヤが内側に厚くなっています。
動輪を組み込んでサイドロッドを取り付け、シリンダーブロックをネジ留めしたところです。
クランクピンもB20に使われている細いものです。
動輪の回転を滑らかにするため、軸受けに鉛筆を塗り込みました(別に通電も問題はありません。この作例では、ですが)。
スライドバーにクロスヘッドを通してから、加減リンクを固定しました。本当はネジ留めですが、うまくいかずハンダ付けしました。
反対側です。
クロスヘッドの動きが渋く、スライドバーに通してある左右の耳の角度を調整しているうち…片側をもぎ取ってしまいました(←わたしばかよね)。
しかしクロスヘッドはピストン棒でも支持されており、スライドバー側が片耳になっても大きな支障はないので、そのまま組みました。 積極的にはやりたくありませんが、抵抗がひとつなくなったので動きが急にスムーズになりました。
ボイラー内の前半(ウォームに当たらない位置)に付属のウェイトをひとつ入れ、上下を合体して試運転しました。
…そのとき、線路際に何かを発見。
モーターは小形ですが、スムーズに動いてくれました。伝達方式が似ているクラウス1400形と同様の走りでした。
適当に周辺のCタンクと。
プラ量産品として製品化されることが難しい機関車も、少量多品種の金属キットなら夢ではなくなり、模型をきっかけに実物について知る機会も増えて楽しいです。