Nゲージ蒸気機関車2007年のメモ>2007.4.28(C59 164 天賞堂)

C59 164(天賞堂)

ブラス製Nゲージシリーズとして、2007年に天賞堂から発売されたC59です。7種がラインナップされました。


全体

C59 公式側

公式側(拡大写真)

ライトは点灯式ですが、今まで後ろからにょきっと出ていた導光材がついになくなりました。これはライト自体に最近よく見るチップ型LEDを仕込んであるためです。

C59 非公式側 非公式側(拡大写真)

前から

C59 前面
そのチップ型LEDは、透明プラシートのレンズを通して正面からそのまま見えます。天賞堂の機関車シリーズは、ライトのレンズ表現がちょっと弱いところのように思えますが、側面シルエットが改善されたのは大きな進歩だと思います。

撮影時に不注意だったため、カプラーが片側に寄っていますが、これは左右に首を振るようになっており、手でかみ合わせるように連結すれば重連もできます。
(拡大写真)

天賞堂 非点灯時
ライトの胴体の直径は、下の写真のワールド工芸とほぼ同じなのですが、周囲にディテール表現があるためやや大きめに見えるかもしれません。
天賞堂 点灯時
わずかに光らせた状態で撮影しました。機関車が動き出すと黄色い光で非常に明るく点灯します。KATOのKM-1+KC-1だとまぶしいくらいです。
ワールド工芸
参考までに、これはワールド工芸です。
マイクロエース
こちらはアリイ(戦後型)です。

非公式側

C59 非公式側

1両や2両ならともかく、ある程度まとまった数のものを、手作業でどうやって製造していくのでしょう。私にはとても自力でこんなものは作れそうにありません。ランボードはビシッと直線ですし、その2段目だけに白線がきれいに入っています。世の中には本当にすごい人たちがいるものだと思います。

下廻りは、同社のC57とほとんど同じですが、従台車の構造が違います。C57までは後部台枠と担バネ等は車体に固定され、その中を従台車だけが可動するようになっていましたが、前回のD51半流/全流よりNゲージでは一般的な一体型となりました。

上方から

天賞堂 天賞堂
ワールド工芸 ワールド工芸
アリイ アリイ

走りなど

前回のD51半流/全流では速度がかなり遅くなっていたのですが(私の持っている2両のことしかわかりませんが)、C59ではちゃんと特急列車のスケールスピードは出すことができ、低速も滑らかです。
※分解してみた限りでは、D51標準・D51半流/全流・C59ともに同じマクソンモーターが入っており、構造もほとんど同じなので理由がわかりません。

最小半径はR280mmとなっていますが、R249でも通過はしました。

ライトのレンズはD51もC59もただの平板で、同じような印象です。しかしナンバープレートの表現は、C59のほうがD51(標準型)よりずっとよくなっています。
なお、取扱説明書には、今までなかった分解図が載せられるようになりました。


●比較した模型について


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