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C62 2の従台車の隙間埋め

C62 2

2011.11.29


KATOのC62 2 北海道型で、従台車の上の隙間が見えないように簡単な加工をしました。
ここの隙間はNゲージの蒸気機関車の構造としては普通なのですが、以前の東海道形では巧みに埋められていたため、並べたときに揃うようにしてみました。
なかなか良くなります。

試作A プラ板で製作

最初の試作です。全部現物合わせで適当に作ったので、寸法は目安程度にお考えください。
図の形も寸法とは一致していません。

パーツ

ずっと行なわれてきたプラ板で遮蔽する方法の簡易版です。手元にあった厚さ0.25mmの黒色プラ板を使いました。
Aを2枚、Bを1枚切り出しました。Aの下部の2つの円弧は当初なかったのですが、従輪が当たったためあとで削りました。前方の円弧は要らないこともあります。取り付け位置によっても適切な形は変わります。

Bの中央の白い部分はドローバーの突起が当たりそうなので、切り抜いたり分割したりしておくとよいかもしれません。今回は使ったプラ板が薄かったので、特に問題ありませんでした。ただ、Aを直接本体に接着してしまうのであれば、Bは不要です。

接着

Bの側面の断面に、Aをプラモデル用接着剤で接着しました。
しっかり接着して、きちんと固まるまで待ちます。
従輪の当たる部分は、実際に合わせて当たらないように調整したものです。

取り付け

両面テープで火室下部に貼り付けました。

青線のドローバーの動きを妨げないようにします。普通の使い方なら、ぎりぎり当たらない位置にあるはずです。
このあと従台車を取り付け、赤線のように動く従輪のフランジが引っかからないように、Aを削って調整します。

試作B ハガキで製作

簡略化した図形をプリンターでハガキに印刷し、切り抜いて折って貼ります。
これは簡単ですし、別に支障もないようです。紙を使うことに抵抗がなければこちらがよいように思います。

型紙はなぜだかWordで作りました。

紙パーツ

型紙のPDFを参考までに置いておきます。→型紙PDF(1.78k)

これをプリンターでハガキ(縦置き)に印刷しました。型紙が拡大されないよう、等倍(用紙に合わせて拡大しない)で印刷します。型紙は8センチ×4センチなので、ハガキの中に収まります。
小さいので紙の目はあまり意識しなくてもよいと思います。

このPDFを使用して工作した結果について、筆者は一切責任を負えませんのでご了承ください。
たとえば従台車が引っかかって機関車が脱線し、机から落ちて破損したり、切り抜きの際にナイフでケガをしたなどという事故が起こらないとはいえません。

コピー用紙のようなぺらぺらな紙でも大丈夫かもしれません。

切り抜き

外周に沿ってナイフで切り抜きました。3枚印刷されていますが、使うのは1つです。
最初に円弧の部分をナイフで切り、他は定規を当ててナイフで切りますが、それほど精密ではないので全部フリーハンドでも特に問題はありません。

切り抜いたら、裏側と断面を黒マジックなどで塗っておくとよいです。

折り曲げ

白い線に沿って直角に山折りします。特に折り線はつけず、ヤットコでしっかりくわえて曲げました。

しっかり折り目をつけて、広がらないようします。広がると従台車に引っかかりやすくなります。

折り目は白くなるので、そこも黒マジックで塗っておきます。

貼り付け

両面テープで火室下部に貼り付けました。

実際にご覧になるとわかりますが、取り付け位置のダイキャストは一直線ではなく、少し折れ曲がっているので、寸法的には密着しません。
しかし紙はしなやかなので、両面テープを貼って先の丸い棒などでしっかり押さえつければ、それなりに馴染みます。

ドローバーの取り付け

ドローバーを差し込みます。

ドローバーが引っかかるようであれば、取り付け位置や折り曲げ方などを調整します。
しかし、ほとんどそのままで大丈夫かと思います。

従台車の取り付け

従台車を差し込みます。

平らなところで従台車を左右に動かして、車輪が引っかからないように調整します。
従台車の内側に紙枠の一部が当たるので、そこまでが従台車の可動範囲になります。

第二従輪が紙枠の後ろの角あたりに当たるときは、取り付け位置を後ろにずらしたり、ナイフで紙枠を削ったりします。
これも大体そのままで大丈夫かと思いますが、脱線するときは当たっている可能性があります。試作では第一従輪の円弧は付けなくても大丈夫でしたが、当たるようなら型紙を削ってください。

完成

完成

できました。
通常はドローバー側にも遮蔽板を立てますが、今回はドローバーの厚みだけでうまくいくようなので、省略しました。

R216走行

R216での走行テスト(プラ板製のほう)です。うまく走っているようです。
PDF型紙のほうは、R249までしか試走していませんが、問題ありません。

R216走行

従輪も脱線していません。
もし変化に富んだレイアウトで、どう調整しても支障があるようなら外してしまえばよいです。本体未加工なので何のダメージもありません。
こういう工作は一手順でも簡単なほうがよいので、他によい方法がありましたら、ぜひご紹介ください。


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