Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>2009.4.26(最小限のC62ニセコ)

最小限のC62ニセコ

C62にせニセコ+711系

2009.4.26

スハフ42(ブルー)が5両あれば、かつて走っていた復活機「C62ニセコ号」の雰囲気を手軽に再現することができます(本当はスハフ44とスハシ44)。

先頭のC62 3は、KATOの東海道形を改造して作ることも考えられますが、何となくメーカー品が出そうな気がする形式ですし(3号機そのものはともかく、改造ベースとしてより簡単なタイプなど)、しばらく様子を見ようという気持ちになってしまいます。

そこで、あとで現状復帰ができるように、穴あけ・切削は一切せず、少し色合いを変えて印象を変える程度の遊び方にしてみました。ちょっと、いじっただけです。


黒っぽくするだけ

C62東海道形

「C62ニセコ」に使われたC62 3は、過度な装飾を避けた姿だったため、ランボードの白線もなく、全体は真っ黒という印象でした。
一方、KATOの「C62東海道形」は白線入りで赤ナンバーのため、そのまま復活3号機に見立てるには明るすぎる感じです。

白線の塗りつぶし

まずはランボードの白線を塗りつぶします。
これにはタミヤカラーエナメルのつや消し黒を使いました。筆塗りでもむらになりにくいですし、はみ出しても溶剤できれいに取れます。

デフの下の白線は、デフ側にはみ出すとやや目立つ可能性があるので、そこだけマスキングテープを貼って塗りました。

空気作用管の塗りつぶし

3号機ではハンドレールの上側に空気作用管があるので、元の空気作用管は目立たぬように黒で塗りつぶしました。

新しい空気作用管は、以前紙製ナンバープレートで使用した金色の紙を細く切って貼り付けました。前端・後端の曲がりなどは表現していません。あまり目立たぬように実際より細めに切り、薄く黒を塗って表現を抑えました。元の空気作用管は削り取っていませんが、新しいほうに目が誘引されるので、走らせて遊ぶぶんにはそれほど変ではありません。

ハンドレールも元のままです。今回は穴あけ・切削などの不可逆加工はとにかく避けています。接着もすべてゴム系です。

空気作用管の拡大

拡大するとこの程度です。

何となく横線の表現があるように見えますが、薄く黒を塗るときに、面相筆を水平にサッ、サッと適当に動かしたためで偶然です。もとの空気作用管のモールドはそのまま残してあります。

なお、塗りつぶした部分の復帰には専用の溶剤で拭き取りますが、もとの下地色がまったく影響を受けないとはいえないかもしれません。そのときは白なり金なりでタッチアップすることとします。

ナンバー貼付後

ナンバーはレボリューションファクトリーのものがあったので、それを使いました。前部は0.5mmプラ板を小さく切って下敷きにしています。側面は、ハガキくらいの厚さの紙を、ナンバー取り付け部のへこみの前方に寄せて貼り、段差を埋めたうえでナンバーを貼りました。元の取り付け穴が後部に少し見えますが、そのままです。

なお、無理に3号機のナンバーにしなくても、付属のナンバーのどれかの下地と側面を黒にするだけで感じは出ると思います。エナメル系塗料の黒を塗って、綿棒などで凸部を拭き取ります。

今回は現状復帰できるのが最優先ですから、デフ点検口、副灯、ATS発電機、スノープロー等は未加工です。ただ別に3号機だけの装備というわけではないので、きちんと作ってしまっても後悔はしないと思います。もちろん、微妙な個体差はあるわけですが。テンダーは、石炭を山盛りにして増炭板をつけていますが、これも元のパーツを付け替えれば元に戻せます。

もう少々

ライト加工

ライトは大きさが欲しかったので、少し付け足しまた。

C57や9600用のヘッドライトパーツを輪切りにして前から貼り付ける予定でしたが、手元になかったので、銀河の大型ヘッドライトを削りに削ってかぶせています。 これも元のライトは何も加工せず、ゴム系接着剤で付けてあるだけなので、元に戻すことはできます。

ただ、これをやると気分的には改造っぽくなってしまい、お手軽さが少々遠のきます。

ライト加工後

やっぱりデフ点検口を開けよう、さらにスノープローも、副灯も、などと考えてしまうと、普通の改造になってしまうので、ばっさり断ち切りました(人はそれを手抜きという)。強引にニセコとして出発進行です。見たり乗ったりしたときの情景を思い出したり、「俺、あのとき乗れなかったんだよな」などと家族や仲間で話が弾めば十分楽しいでしょう。

ところでこの写真、小樽駅に入ってきた様子のつもりで撮っていたのですが(最初の写真も)、ホームが写っていないと、まるで逆走しているみたいです…。


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