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9900・D50・D60

D50

2004.7.1/2013.1.28

D50(9900形)はD51の前身となった貨物用機関車で、大正蒸機の面影を残す力強い形式です。
C51や9600などとすれ違わせたくなります。
今のところ1980年代のナカセイ製品と、2000年代のマイクロエース製品しかなく、新品同士が競合したことはない形式です。

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横から

■D50(9900)

中村精密 9900 中村精密 9900
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中村精密 D50 中村精密 D50
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マイクロエース D50 37 マイクロエース D50 37 岩見沢区
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マイクロエース D50 140 マイクロエース D50 140
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中村精密では、初期の角型給水温め器(デフなし)を、称号改正前の9900として発売しています。
エンジン部は小さめにまとまっています。ただドローバーが長いので、全長はマイクロエースと変わりません。

マイクロエースのD50は逆にエンジン側のボリュームが相当大きいです。砂箱から後ろが特に長く、エンジン側の全長は1/138くらいのようです。
この形にまとめるまでにどんなご苦労があったのかはわかりません。

■D60

中村精密 D60 中村精密 D60
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マイクロエース D60 36 マイクロエース D60 36 岩見沢区
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マイクロエース D60 67 マイクロエース D60 67
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それぞれの製品の従台車を2軸に変更したものです。マイクロエースの36号機は角型の砂箱となっており成形にも変化があります。
67号機は国鉄後藤寺線ホキ4200セットに含まれているもので、唯一門鉄デフになっています。
中村精密は従台車周辺のクリアランスに相当な余裕が取られており、この周辺がスカスカな印象です。

前から

ナカセイ 9900 ナカセイ D50 マイクロエース D50 マイクロエース D60
中村精密
9900(拡大写真)
中村精密
D50(拡大写真)
マイクロエース
D50 37(拡大写真)
マイクロエース
D60 36(拡大写真)

各社2つずつ並べてみました。
マイクロエースは横幅も広くなっています。同形の動力ブロックを使用しているD51に比べ、シリンダー上部の左右幅も1ミリ以上広くなっています。

後ろから

ナカセイ 9900 ナカセイ D50 マイクロエース D50 マイクロエース D60
中村精密
9900(拡大写真)
中村精密
D50(拡大写真)
マイクロエース
D50 37(拡大写真)
マイクロエース
D60 31(拡大写真)

中村精密はテンダードライブのため、石炭を山盛りにして重量を稼いでいます。9900とD50のテンダーは同じものだと思いますが、なぜか私のはD50のほうが膨張?していて若干上下に大きくなっていました。
マイクロエースはエンジン側に合わせてテンダー側のサイズも調整されており、全長に対して横幅が広くなっています。
同社製品は、形式によって異なるエンジン部の腰高の視覚的改善や、サイズの吸収のため、テンダー側も地道に作り変えていることがあります。

上から

中村精密 中村精密
マイクロエース D50 マイクロエース
D50 37 岩見沢区
マイクロエース D60 マイクロエース
D60 31 直方区

マイクロエースの九州タイプの製品は、後ろで閉じた九州形の増炭覆いが作られています。

これらD50が発売されていた時期は、KATOの蒸機シリーズもまだ全長1/140の大きなものでした。
D形蒸機のプラ量産品が基本縮尺どおりに作られるようになったのは、ようやく最近になってからです。
下の写真は小さくなった現在のD51(KATO 2012年製品)です。

KATO D51標準形

編成のバランス

貨車を引いた様子です。

中村精密 9900
中村精密

マイクロエース D50
マイクロエース D50

マイクロエース D60
マイクロエース D60

マイクロエース D60 国鉄後藤寺線ホキ4200セット
マイクロエース D60+ホキ

余談・D50とD51

スポークを別にすればD50とD51の下廻りは似ていますが、実物のD50ではD51より若干軸距離が長くなっています。

D51とD50の軸距離

この違いは、Nゲージにすると全部で約1mmです。よって両者の動力は流用できることになります。
なおD50には先輪・従輪サイズが大きめの940mmと、普通の860mmの2種類があります。動輪のスポークも途中の設計変更で1本増えています。

先輪のスポークはD50の頃は9本、D51の頃には8本になっていますが、ちょうど昭和の時代から8本になったのでしょうか。C形でいえばC51→C53のあたりに1本減っているようです。


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