Nゲージ蒸気機関車2012年のメモ>2012.3.6

D51 498 オリエントエクスプレス'88

新製品のD51 498 オリエントエクスプレス'88(2016-2)と、ラウンドハウスから発売されていた旧製品を並べてみました。


新製品は一昨年発売のD51 498(2016-1)の追加バリエーションです。基本部分は共通ですが、特徴的な部分は非常に細かく作り分けられています。
全体に大きい旧製品も、造形が良かったのでこのお化粧は映えます。これは旧製品最期の単品販売ではないでしょうか。

全体

オリエントエクスプレス'88 オリエントエクスプレス'88(2016-2)
(拡大写真)
オリエントエクスプレス'88タイプ 旧・オリエントエクスプレス'88タイプ(2006-3)
(拡大写真)

いずれも動輪は銀車輪、他は黒色車輪となっています。

前面

D51498新 前面
D51 498 オリエントエクスプレス'88(新)
先に発売された無印(2016-1)と比べ、ナンバーが形式入り風(でも形式は表記されていない)の上下に高いものになっています。
スノープローはなく、向こうのステップに給水温め器の排水管のようなものが沿っています。
D51498旧 前面
D51 498 オリエントエクスプレス'88タイプ(旧)
旧製品がベースですが、わざわざこの製品のためにライト形状が改良され、デフ点検口のなくなったフロントやステップ付き端梁が新製されています。

テンダー側面

美しい金色の装飾印刷が半光沢の塗装面に映えて、品があります。

D51498新 テンダー D51 498 オリエントエクスプレス'88(新)
下の旧製品に比べてさらに文字の線が細くなっています。
ATS-P形装備の前の姿なので、テンダーはD51 498無印(2016-1)に比べすっきりしています。
D51498旧 テンダー D51 498 オリエントエクスプレス'88タイプ(旧)
旧製品のテンダーは、既存の標準形のものがそのまま使われています。

ここからは無印、すなわち初回のD51 498(2016-1)との比較です。

発電機〜キャブ(2016-1と)

2016-2 キャブ D51 498 オリエントエクスプレス'88

側面ナンバーが形式入り風のため、キャブ側面もそれが合うように変更されています。ほか側面の印刷表記や、後部散水管付近も変わっています。
前方の発電機は普通のATS発電機になっており、ボイラー上部の配管モールドまで変更されています。

テンダーのステップ周辺もよく見ると変わっています。

2016-1 キャブ D51 498(2016-1)

テンダー(2016-1と)

2016-2 テンダー後部
D51 498 オリエントエクスプレス'88
次の通常品と比べ、左側のステップ形状や反射板の様子も変わっています。
2016-1 テンダー後部
D51 498(2016-1)
2016-2 テンダー上部 D51 498 オリエントエクスプレス'88
2016-1 テンダー上部 D51 498(2016-1)

ボイラーのディテール

オリエントエクスプレス'88 D51 498 オリエントエクスプレス'88
(2016-2)
D51 498無印 D51 498(2016-1)
オリエントエクスプレス'88(旧) D51 498 オリエントエクスプレス'88タイプ(旧)
(2006-3)

前回のD51 498(2番目の写真)や最近のC62 2・3では、空気作用管がただの横スジに簡略化されていましたが、今回久々に要所の配管留め(というのかどうかわかりませんが)が復活しました。 これです。→(部分写真)
やはり少々気になっていたので、これですっきりしました。

編成の様子

D51とEF58、大きいもの同士と小さいもの同士を連結してみました。新D51とKATOのEF58の組み合わせがなくてすみません。

D51 498(新)+トミックス EF58
D51498新+トミックス

D51 498(旧)+KATO EF58
D51498旧+トミックス

2両の機関車と客車の形状がもともとみな違うため、思ったよりデコボコな感じは受けませんでしたが、アーノルドカプラーのままだと連結間隔が相当広くなってしまいますね。
Nゲージは上廻りの縮尺に対してレール幅が広いため、前方のほっそりしたEF58はデザインがかなり難しい車両ではないかと思います。何となく蒸機より難しそうな気がします。

新D51はかなりの低電圧から動き出すので、当初EF58が動き出す前に派手に空転してしまったり、動き出してからも何となく常時空転しているような印象がありました。ある程度スピードを出してしばらく走らせていると、不思議なことに互いに歩み寄って?協調性が高まってきました。
個体差や状態の差により、あまり速度差があるとゴムタイヤを傷めそうなので、無理はしないほうがよいと思います。


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