Nゲージ蒸気機関車2009年のメモ>2009.3.14(D51498 オリエントエクスプレス'88タイプ)

D51498 オリエントエクスプレス'88タイプ

D51498、EF58

2009.3.14

今までなかったのが不思議な気もしますが、KATO(ラウンドハウス)より、D51498 オリエントエクスプレス'88タイプが発売されました。ラウンドハウス製品なので既存の模型の色変えが基本ですが、一部新規パーツもあります。


側面

KATOのD51はもともとプロポーションがいいので、ちょっとした塗装印刷が入ると引き立ちます。

KATO

KATO D51498タイプ(拡大写真)
2008年末のオリエントエクスプレス'88客車セットに合わせた企画製品です。

マイクロエース改良品

マイクロエース D51498 動力改良品
一足先に出ていた、マイクロエースのD51498改良品です。ちょっと並べてみました。

どちらもそれぞれのメーカーの従来品にお化粧を施したものです。従って関水は全長約1/140スケールです。アリイのD51はそれより少し短いですが1/150ではなく、キャブ屋根はKATOより若干高めです。

KATOの通常品のD51に、498タイプのボディーをかぶせることもできます。だいぶ前に生産中止になった、デフに点検口のないタイプがすぐにできます(ちょっと他の部分と光沢が変わります)。

KATO

模型のデフに点検口がなかった時代は、自分で点検口を開ける工作がはやりましたが、点検口のある今は逆の工作をしたくなったりします。

前面

KATO
KATO
デフと一体の前面パーツが作り直され、ダミーのライトもディテールアップされました(非点灯)。また端梁にステップがつきました。ナンバーは一体モールドのようです。
マイクロエース
マイクロエース(動力改良品)
マイクロエースも現在の製品ではライトの形状が改良されています。

仕様の古いKATOのD51ですが、D51らしく見えるというデザイン面では大変優れています。今後、C62にならって1/150化されることもあるかもしれませんが、この1973年のデザインセンスはぜひ受け継いでほしいです。

旧製品の端梁交換

新しいステップ付き端梁は、従来品にもそのまま取り付けることができます。重連用カプラーに交換するときに後方に引き抜くという機構上、前面にカプラー開放テコは付いていません。

今回の498号機タイプには重連用カプラーはついていません。端梁を外す必要がないので、別売されているC62のカプラー開放テコなどを取り付けてみると、格好いいと思います。

このステップ付きエンドビームは、共通部品「Z02-0142 D51エンドビーム」として別売もされました。

後方・テンダー

KATO

KATO
テンダーは印刷以外は特に変わらず、石炭も通常品のままです。ここが一番残念なところですが、ラウンドハウス製品なので仕方ないです。

マイクロエース改良品

マイクロエース
一部、重油タンクなどの表現がなされています。テンダー後部にはライトがあり、標識板やちょっとした色入れがあります。

テンダー

テンダーにはオリエントエクスプレス'88牽引時のエンブレムが印刷されています。金色は細部を重視して印刷しようとすればカスレがちになり、丈夫に印刷しようとすれば潰れがちになりそうですが、見たところ印刷はくっきりしていて耐久性も特に弱くはなさそうです。ただ、どんな印刷や塗装も物理的に擦り取られてはたまりませんから、大切に扱うにこしたことはありません。

変わっていないといえば変わっていないのですが、今までKATOのD51にはこういう企画モノがなかったので、面白い製品だと思います。

KATO 498タイプ


●比較した模型について


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