Nゲージ蒸気機関車>2007年のメモ>2007.6.2(D51なめくじ 2007年製品)
先日発売された標準型に続き、なめくじも約10年ぶりに再生産されました。
前回(1997年)生産との違いは、先日の標準型と同じです。
参考-D51標準型 4月に再生産発売された標準型です。 |
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D51なめくじ 2007年製品 5月31日に発売された今回の製品です。 標準型と同様、塗装と車輪が変わりました。他の仕様は変わりません。 →(拡大写真) |
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D51なめくじ 1997年製品 以前は上廻りのみつや消しでした。先輪フランジもかなり高いものでした。 |
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参考-アリイ 78号機 |
KATOのなめくじは手動逆転機のタイプです。プラ製品ではアリイの51号機が動力逆転機です。
KATOはプラモールドによるディテール表現が得意なので、数々のパイピングが非常に細かく表現されています。KATOのD51はキャブが細めなので、なめくじにはよく似合っています。
KATO 2機の発電機とそれらを結ぶ配管が、プラ一体で立体的に表現されています。見方によっては別パーツを多用したリアル・ラインよりも精密感があるかもしれません。 |
アリイ アリイの駆け出しの頃の製品です。ハンドレールや発電機などを別パーツにしたのが特徴です。全体的なディテール表現は単純で、パイピングやリベット表現はほとんどありません。 |
KATOは昔から、とうてい一体成型で作れるとは思えないものを一発で成型して、ユーザーを驚かせることがありました。たとえばタキ3000の手すりや、DD51のメッシュ内のタンクなど(しかも初代から!)。ちゃんとボイラーから浮いたハンドレールを、一体成型で作ってしまうなんていうことも本当はできるのでしょうか(興味本位…)。さすがにそれは無茶ですか…。
最近のファンの方のために…D51のなめくじと標準型(量産型)とでは、前面の印象が別形式のように違っており、KATO製品はそれがよく表現されています。
なめくじ なめくじはライトの後ろから、なだらかなカバーに包まれた煙突が続きます。煙室扉の周囲には丸みがついていて、先輩のD50とはうって変わって線が細く、優しい表情です。 |
標準型 標準型はライトの後ろに、筒型の給水温め器が横置きされています(なめくじではカバーの中に縦置きされています)。煙室扉の周囲は平面で角張っており、直線的で力強さを増した印象です。 |
印象については私の感想です。皆様は標準型・なめくじのどちらがお好きでしょうか。
ほか、実物ではキャブの長さにも違いがありますが、Nゲージの模型でこれが表現されているのは今のところ天賞堂製品だけです。
KATOのD51シリーズも、いつか大きさを見直してリニューアルされるときが来るのでしょうか。