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リアル・ラインD51のキャブ加工
リアル･ラインのD51の、少々高いキャブ位置を下げたものです。元のキャブはちょっと上下に長く、細く見えるので、上の加工例(右)ではなるべく前後に長く見えるように作ってあります。しかし、キャブの外形寸法は元のままです。
2008.1.5
D51のキャブ
模型化されているD51のキャブの表現は、実物とは少し違うところがあるので、ついでに少々変更することにしました。
以下は私のイメージなので、ご覧になる方によって感じ方は違うと思います。
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実物(私の感じているイメージ) |
リアル･ライン |
マイクロエース |
実物(私の感じているイメージ)
かなり前寄りから見た絵になっていますが、側面は窓のすぐ上から丸みがついて屋根となります。窓上端はテンダー上端と大体同じ高さで、後部ひさしはその少し上です。
リアル･ライン
次第にデッサンが狂ってきました。すみません…。
マイクロエース
ついでにアリイのイメージです。ちょっと極端ですね。
リアル･ラインとアリイは、窓の上の平面部が少し広く、実物より上方から屋根の丸みが始まります。窓の上の平面部は、目と眉の間隔、もしくはおでこの広さみたいなものなので、ここのバランスが変わると印象がかなり違ってきます。
リアル･ラインのキャブ側面(扉を除いた部分)は細く見えますが、前後長は1/150スケールどおりです。上下の長さや、窓や扉のバランスの関係で細く見えているようです。
なお、実物では船底テンダーの場合、キャブ後部ひさしよりテンダー上端が高くなることがあります。
キャブの加工
若干ボイラー位置が高いせいか、キャブ屋根が1.6mmくらい高くなっているので、見た目に不自然にならない高さまで下げます。よく引かせる車両があれば、連結した状態で具合を見るのがいいと思います。
キャブを外す
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ボディーは火室下部を左右に広げながら外します。キャブは妻板の両サイドと上部の3箇所で接着されているので、少しずつナイフを入れて切り取ります。 |
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ボイラーはスケールより約3mm長く、キャブもその分後ろについていますが、1.8mmだけ前進させました。若干車高が高いため、長さのみスケールどおりにしても寸詰まりに見えるかなと思ったのです。 |
キャブ側の調整
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キャブはボイラーにまたがっているので、妻板を少し削って下げます。加減弁ロッドの穴は少し上に広げ、発電機の4本の配管が当たる位置も少し削ります。ボディー側に残った火室後端も同じだけ上から削ります。 |
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窓を後ろに下げるため、前端にプラ板(赤)貼り、後端を少し削り広げました。ドアは幅を狭くするために、窓を狭くし、前側のフチを彫りなおしています。 窓のヒサシも位置を変えて作り直し、後部ヒサシも下側に付け足します。はめ込みガラスは周囲がすっきりしないので、透明プラ板に変えました。 |
窓の上の平面部が広いのが目立つので、雨樋を削って真鍮線で少し下に付け直しましたが、いまひとつの印象です。
仮付けと調整
ある程度形ができたら、実際に取り付けて具合を見てみます。
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左が加工前、右が加工後です。赤線はテンダーの上端のラインです。加工前のキャブは少し高い位置にあり、ひさしも上がっていました。 客車の屋根よりはわずかに高いので、本当はもう0.5mm下げたいのですが、これ以上キャブだけ下げるのは変なのでやめました。ボイラー部も含めて検討しなくてはならないでしょう。 |
修正
高さは妥協しましたが、キャブ側面の印象がそれほど似なかったので、もう少し修正しました。
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屋根の丸みの開始位置を、できるだけ窓の上端に近づけるよう(注：少し離します)、ナイフの刃を垂直に立ててガリガリ削っていきます。 |
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雨樋を取り付け、黒で塗ってみてバランスを見ます。塗ると感じが変わるからです。あとはどこであきらめるか…。 |
いつもならちょっと裾を切り上げるのですが、ランボードとキャブ裾の段差もある程度欲しかったので、今回はしませんでした。少しぐらいなら切り上げてもおかしくないと思います。
完成
 | 大満足とはいえませんが、一応キャブの高さは下がり、元の姿よりは良くなったと思うので中満足です。 |
リアル･ラインのドームの形はとても良いと思います。前面の似せ方も上手ですし、本当にあとはキャブだけです。サードパーティからキャブだけ別パーツで発売されないかと期待してみたり…何とか今後改良されると嬉しいのですが。