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D51 710(リアル・ライン)2次製品

2007.12.14

初回品の発売から7ヶ月、リアル・ラインのD51 710が再生産されました。全体的には前のものと変わりませんが、一部の材質や組み付け方が変更されています。たとえ少しでも、直せるところを直して発売するのは良いことです。
何となく、初回と比べて静かなデビューです。


全体

初回品 D51 710(初回品) (拡大写真)
再生産品 D51 710(2次製品) (拡大写真)

予約時だけかもしれませんが、ナンバープレートや一部パーツが取り付け済みのものと、今までどおりユーザー取り付けのものの2種類があります。パッケージの外観からは違いはまったくわかりません。
取り付け済みのものは、ナンバープレート、ヒートパイプ、オイルポンプ箱、石炭が取り付け済みとなっています。なお私見ですが、付属のオイルポンプ箱はあまり見映えがよくないので、取り付けないか、他社製パーツに代えてしまったほうがよいと思います。

おもな変更

キャブ前のランボード 後端が上側に反っていた後部ランボードがほぼ水平になりました。今までよりもキャブの下側に付いているので、副作用としてキャブ下端との段差がほとんどなくなっています(つまりキャブの形状や取り付け高さは、初回品と同じです)。
ハンドレールと汽笛
今回の製品では、ハンドレールの取り付けステーと汽笛が金属製になりました。
初回品(711)
こちらは私が連用した初回品。KATOなど他のプラ製蒸機と同じつもりで扱っていたため、ハンドレールのステーは何箇所も折れ、汽笛も取れていました。今後、こういうことは少なくなるでしょう。

キャブ下も少し変わっています。

初回品
初回品はキャブ下にスリットがあり、ここにテンダー前部の突起がはまり込むようになっています。黄色の注意書きが封入されていてそれが強調されていました。
再生産品
今回はこのスリットの下部が欠き取られているので、テンダー前部の突起が届きません(テンダーを目一杯前に寄せたときに少し届く程度)。この部品は収まりが悪く、少し垂れ気味にしないとうまくはまらなかったので、このように調整されたのかもしれません。

そのほか

取扱説明書では初回品と同様、キャブ下のスリットにテンダー前部をはめて使うよう注意書きがありますが、同じようにはできないと思います。
初回品にあった「リアル・ラインは環境対応製品です。《中略》PB(鉛)CD(カドミ)などの有害物質は含んでおりません。」の記述はなくなっています。

走りのほうは、カーブがきついと先輪が浮き気味になる傾向は同じですが、まずまず良いものが当たりました。ただし、バルブギヤ周りなどは肉眼で外から見る限り、初回品と変わっているようには見えません。KATOほど滑らかに走ってはくれず、多少のムラや揺れはありますが実用レベルではあると思います。走りを重視する方は店頭で必ずテストしてもらってください。

初回品の説明書での推奨曲線半径はR381以上でしたが、2次製品よりR341以上となっています。これは表記の変更だけと思われます。

全体の組立の様子は初回品と同等で、どことなく荒削りな印象もそれほど変わりません。ただ、折れやすかった部分が丈夫になっているので少し安心感があります。それでも繊細なことには変わりがないので、取り扱いには厳重な注意が必要です(ベテラン向きの製品です)。改造などのベースには今回の2次製品のほうがよいように思います。


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