プラ製品では各社から5タイプ揃いました。製品が特定機に偏っていないので、色々集めたい人には好都合かと思います。
サッシ窓の製品を並べました。
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左からマイクロエース、トミックス、KATO、マイクロエース。以下同じです。
DD54の前面にはもともといくつかの種類があるので、メーカーごとの模型表現の違いは一概にはいえませんが、やはり各社の個性はあります。
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プロトタイプに起因し、模型でもKATO(初期形・お召機)の窓の傾斜角が一番大きくできています(登場時の前面窓はやや上を向いて傾斜していますが、量産車で角度が変わり、やや垂直に近くなります)。
一番左のマイクロエース(DD54 16)とトミックスはほぼ同じタイプを元にしていると思いますが、屋根前端の形状やせり出し方には違いが特に大きく出ています。
KATOの飾り帯はメッキのようにピカピカなのですが、写真でざらっとして見えるのは線路の砂利が写り込んでいるためです。
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最近の製品は前面手すり・解放テコが別パーツで取り付け済みです。
トミックスは時代的に一体モールドの表現ですが、その再現具合や各部の色入れも適度なバランスで、Nゲージの量産品としては今でもよくまとまっていると思います。
模型に対する時代的な要請や、流行の表現方法の違いもわかって面白いです。
屋根上のファン周辺。左からトミックス、KATO、マイクロエース(1次型タイプ)です。
上から見ると目立つところなので、金網の中にファンがあるように見えるよう、それぞれのモールドで工夫されています。KATOは金網部分を強調していますが、中央部の丸みは逆に控えめに見えます。
微妙なところですがワイパーの色や形状にも特徴があり、KATOはオレンジ色、マイクロエースは2本アームとされています。
ほかにも側面の成型品質の違いや、アンダーフレームと台車の表現など、興味深い違いがたくさんあります。…成型品質については普段の各社どおりです。
このサイトでは蒸機以外の比較は気まぐれなので、続きはあとで気が向いたらやってみるかもしれません。→DD54
ところで、今回2つ発売されたマイクロエース製品の商品名ですが、
となっています。3次型は「3次型」ですが、1次型は「1次型タイプ」と言葉を使い分けているのが面白いところ。窓の角度など共用部分があるためかもしれません。