こんな渋い形式も、プラ製品が2社から発売されています。1両ずつ並べてみました。
A社・B社とします。発売時期には10年の開きがあります。
部分的な特徴部分のみコメントしています。
(実際の感じは、模型を手に取ってみないとわからないと思います。写真や言葉では無理です)
A社 (拡大写真) |
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B社 (拡大写真) |
一見、ど真ん中から前後対象のように見えますが、そうではありません。
細かいリベット列には一見不規則に見えるところもあり、両社ともそんな特徴が再現されています。ただしリベット再現の細かい部分は双方違いがあります。
A社 | |
B社 |
どちらも元はアーノルドカプラーです。A社はKATOカプラーアダプターに、B社はナックルカプラーに交換してあります。
左がA社、右がB社。車高はA社のほうが高めに見えますが、端梁や左右ステップはB社のほうが高めに見えます。 |
ナックルカプラーを装着したB社。スタンダードゲージと高さはぴったりです。 |
A社 |
B社 |
屋根の両肩はB社のほうが丸みを帯びている感じです。B社は屋根のひさしの付け根ぎりぎりのところにもリベット列がモールドされています。
A社 前面窓のHゴムは車体側の凸表現です。 |
B社 前面窓のHゴムはガラス側の表現です。 |
実物の感じに比べて、窓の位置に若干高い低いの印象を持っていますが、個人的な好みかもしれません(小さい模型なのでほんのちょっとですし)。
貫通扉の窓はB社のほうが小さめです。実物にもガラス部分の大きさに大小の違いがあります。
A社 基本的には一体成型です。ホイッスルは別パーツのようです。 |
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B社 避雷器・信号炎管・ホイッスルは別パーツです。 |
いずれもパーツ類はメーカー取り付け済みとなっています。
B社のナンバープレート・メーカーズプレートは選択式なのでユーザー取り付けです。
A社 少し台車とボディーの上下間隔に隙間を感じますが、台車枠は細い部分までシースルーになっています。よく見ると動輪のスポークも向こうまで抜けています。 |
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B社 下廻りのほうにフレーム表現があるため、台車とボディーの隙間はあまり感じません。台車枠は重厚な表現ですが、隙間も一体化された部分が多めになっています。 |
A社 流行りの緑表現はありませんが、ダイキャストは落ち着いた色なので窓から見えてもあまり違和感はありません。 |
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B社 窓周りは薄緑のプラ、ライトはチップLEDです。光の色味はあまりありません。 |
新しいB社に比べると、A社はやや重い音をたてて走行しますが、走行の感じは悪くないと思います。
B社はとても軽く動き出し、運転のフィーリングも軽やかです。車体も軽めに感じますが、ゴムタイヤの粘りは結構あります。
ただ内蔵されているフライホイールの効果はあまり大きく感じられません。速度つまみにダイレクトに反応するという感じです。
最後に、A社はマイクロエース、B社はKATOです。
KATOは動力部も含めて現在の仕様ですが、マイクロエースは10年以上前の製品なので、やや作りが古い部分もあります。でもこの時期の製品にしては頑張っているのではないかと思います。
●比較した模型
・マイクロエース A2801 ED16 1・ATS 2001年製品
・KATO 3068 ED16 2011年製品