ED17の組み立て(ワールド工芸・Zゲージ)2

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動力ユニット(2)

ギヤの加工

ウォームホイールは、左右非対称の中空軸をカットして、左右同じ長さに切り詰め、台枠の内側に入り込むようにします。
間違えて車輪用のギヤ軸をカットしないように注意が要ります…(予備はありません)。

カットするためにリング状の車輪ワッシャが冶具として付属しているので、これを利用して切り詰めます。

切り詰めたら、穴を0.8mmドリルでさらっておきました。

ウォームホイルの取り付け

加工したウォームホイールは、付属のアクリル棒で刺し通し、両端をハンダゴテで潰して留めました。もう無傷で分解することは不可能になります。

最初にアクリル棒の片側を焼き潰しておきました。反対側はギヤを刺し通してから、適当な長さにニッパーで切って焼き潰しました。あまり大きく焼き潰すと、あとで車輪のフランジに当たりそうです。

車輪の組み立て

車軸は車輪用の、左右対称の中空軸をそのまま使います。

これに金属車輪を両側から押し込みますが、そのままだと中央で接触してショートするようなので、車軸のほうを少し短く切り詰めるよう指示があります。ニッパーでカットしてヤスリをかけてから押し込みました。

車輪の取り付け

左右の台車枠を、絶縁ワッシャを挟んで重ね、絶縁ブッシュを差し込んでネジ留めしました。
最初からしっかり留めてしまうと車輪を入れにくいので、軽く留めてぐらぐらしている状態で車輪をはめ、それからきちんと締めればよいようです。

ギヤが軽く噛み合っていて、滑らかに転がるかを確かめて調整します。ギヤは全軸に付いていますが、駆動するのはカプラー側の1軸です。ゴムタイヤはありません。

モーターの取り付け配線

モーターにウォームギヤを接着してモーターボックスに差し込み、白・黒のリード線をハンダ付けしました。
説明書の図示と極性が逆のようにも見えますが、手持ちのZゲージ車両(東京マルイ及び天賞堂)と進行方向が一致するようにした結果、こうなりました。

2つのユニットの結線

ひとつの台車からどちらのモーターにも通電するよう、両方の動力ユニットを配線で連結します。
付属の細いリード線でR側のラグ同士を結線しました。

2つのユニットの連結とウェイト取り付け

L側のラグ同士も結線することになっていますが、2つの動力ユニットの間に配線が増えるとカーブ等で妨げになるので、一方は天井に付ける金属板で通電されることを期待して省略しました。

完成

完成

特別難しいところはなく、のべ約10時間で完成しました。
そのままだと後ろの貨車との連結間隔が非常に狭いです。

Nゲージと

Nゲージの先輩(マイクロエース)と並べたところ。

ワールド工芸 Zゲージ マイクロエース Nゲージ
ワールド工芸(Zゲージ)
お顔はこんな感じです。
マイクロエース(Nゲージ)
東京マルイ EF65と

東京マルイのEF65と。ED17は若干車幅が広く作られているようです(実物はEF65と同じ幅)。これは車体内部でパワートラックが首を振るようにするためではないかと思います。
ただZゲージの縮尺の考え方はメーカーによって違うので、そうではないかもしれません。

ロクハンR195

ロクハンのR195にて、東京マルイの20系を連結してみたところです。

空転せず引き出せるのは2、3両まででしたが、一度バックしてカプラー同士を押し付けるようにし、それからゆっくり引き出せば7両でも引き出しは成功します。

東京マルイ

こちらは東京マルイのジオラマコースです。
カーブがきついうえに勾配がありますが、2軸貨車4両くらいなら何とか大丈夫でした。あまりつなぐと上り坂で空転します。

いつも脱線を誘う平面クロスは、何の問題もなく通過しました。

音は案外と静かです。モーターの性質上、それほどの超スローは効きませんでしたが、そこそこゆっくり走れます。事前の予想よりスムーズでした。
写真はかなり速度が出ているように見えますが、これはシャッター速度をうんと落としてあるためです。

2つの台車の回転は連動していませんから、発進時に片方の台車が言うことをきいてくれないときに、もう片方が派手に空転するということはありました。

Nゲージと並んで

この小型パワートラックを、Nゲージのミニ蒸機に利用できないかなど、そんなことを考えていました。
(おわり)


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