Nゲージ蒸気機関車>以前のメモ>2006.12.31(EF63)
1996年にトミックスからHG仕様で発売されたEF63ですが、当時は大変な人気で瞬く間に品切れになってしまい、早くも翌年には再生産がなされました。私も当時話題につられて買いました。ちょうど10年後になってKATOからも発売されることになりましたが、やはりメーカー間でどこが違っているのか興味があります。
両者を同一ショットで並べたもので、左がトミックス、右がKATOです。パンタグラフは軽いラッチのある位置まで上げてあります。
一見してKATOのほうが低く、スカートの高さも窓の高さも低くなっています。実物と比べてどうなのかはわかりません。何しろ話題につられて買っていたものですから。
トミックス |
KATO |
2エンド側です。ここは表現上の見せ場が多いのでどちらも凝っています。両者とも双頭カプラーを装備しており、その時代で考えられる限りのディテールパーツがくっついています。
トミックスはクリーム色の部分が別パーツになっていて塗り分けを兼ねています。これはKATOのEF65 1000(初代)から始まった手法で、その後トミックスでも採用されました。
ただ、バリエーションとして塗り分けのないモデルも発売する場合、余計な分割の線が見えて不自然になる場合がありました。
トミックス | |
KATO |
高さには違いがありますが、両者の全長はほぼ同じです。この文章を書いている時点では、実際にスケールを計算したわけではないので、いつもKATOの表明している「機関車は列車の先頭だから映えるように大きく作る」方針が、今回維持されているのかはわかりません。側面窓にはどちらもガラスがツライチでぴったりはめ込まれており、KATOはモニター窓にもガラスが入っています。
トミックス | ||
KATO |
KATOの車輪は最近の流行で黒色になっています。トミックスのスプリングは伸びた感じ、KATOのは縮んだ感じで、並べてみると変化があってちょっと楽しくなります。車体の端にある1エンド、2エンドの表記は、KATOでは銀色に塗り分けてあります。
どちらも別付けパーツをいくつか取り付けることになります。トミックスの前面アンテナは、取り付けたい人だけ自分で穴を開けて付けるようになっています。KATOもたくさんパーツがあり、インレタ貼りと合わせて取り付けに40分近くかかるほどでした。
別付けパーツも色分けされています。昔のように「ちょっとタッチアップしてみよう」などという簡単な工作は、今後は存在できなくなるのかもしれません。
どちらも持った感じは軽い機関車で、KATOのほうが少し軽く感じます。KATOはフライホイールの効果がとても大きいのですが、モーターの特性なのか、私の使っているKM-1+KC-1では、つまみに手を触れるとすぐに動き出してしまいます。10段階ある目盛のうち最初の1つめで、すでにオーバースピードとなってしまい、落ち着いた運転ができません。
ちなみにパワーパック・スタンダードでは普通に運転できます。
●比較した模型について
・トミックス JR EF63電気機関車(青色)セット(92123)
・KATO EF63 1次形(3057-1)