Nゲージ蒸気機関車2008年のメモ>2008.11.30(EF65レインボー・KATO+トミックス)

EF65レインボー・KATO+トミックス

EF65 1118

2008.11.30

このたびトミックスからEF65 1118が発売されました。半年前にKATOからも発売されたばかりなので、あえて後発の強みを意識して挑戦的にぶつけてきたようにも受け取れますが、たまたま企画が重なっただけなのかもしれません。


全体

KATO

KATO(拡大写真)
2008年6月に発売されたKATO製品です。KATOは昔からレインボー塗装機をよくリリースしています。

トミックス

トミックス(拡大写真)
2008年11月発売です。基本仕様はトミックスの現行のEF65に準じます。

なお、写真の模型にはKATOのナックルカプラーを適当にくっつけています。付属のTNカプラーのブラケットに挟み込んであるだけです。

細かい部分を表示するため、相当に拡大された写真が多く、小さいNゲージ模型の印象とは違っている場合がありますのでご了承ください。
実物の模型がどんな具合に見えるかを知るには、実際に手に取って見るしかないのですが、通販などで買うときや新製品を予約購入するときは、それができないのでドキドキしますね。

正面から

KATO
KATO
トミックス
トミックス

見かけ上の窓の大きさや、窓より上のおでこの大きさの違い等のために、両社の表情はかなり異なっています。複数のメーカーから発売されている模型は、こういうところが面白いです。
どちらが実物に似ていると感じるかは、普段ご覧になっている角度や、注目している場所などから、見解の違いはあるかと思います。

前方から

KATO
KATO
ナンバーは印刷済みです。前面手すりはユーザー取り付けです。このほかマグネット式のクイックヘッドマークも付属しています。
トミックス
トミックス
ナンバーは1118号機が付属しています。前面手すりとともにユーザー取り付けです。非常に細いカプラー開放テコは取り付け済みです。

前面手すりはトミックスのほうが切り取りやすいようです。KATOは手すりの中央部にもゲートがあるので、そこをうまく切り取れるかどうかで仕上がりに差が出ます。

裾の1エンド・2エンドの表記は、KATOが銀色、トミックスは黒になっています。

パンタ周辺

KATO
KATO
信号炎管と無線アンテナはユーザー取り付けです。前面窓のツララ切りにワイパーの通る穴が開いているのが昔からの特徴です。このひさしは車体とは別パーツになっています。
トミックス
トミックス
無線アンテナを取り付けるには自分で穴をあけます。無線アンテナはグレー・赤の2種が付属していて、好きなほうを選べます。パンタはプラ製で灰色となっています。

トミックスの説明書で、穴あけの説明にある「ピンバイスなどの特殊工具」の記述がちょっと気になっていまして…模型工作が趣味の方にとっては、特殊工具というよりは基本工具かも。でもまあ、伝えたい意味はわかります。

KATOのクーラーは、一体になっている避雷器ごと取り外して、付属の単体の避雷器に交換することができます。トミックスのクーラーも基本的には同じ構造で、避雷器の部分を上方に抜けば一緒に取れてきます。

側面ロゴ・車体色合い

実際には横2センチほどの大きさと考えてください。対象に数センチまで接近しないとこのようには見えません。普通の見え方ではありませんのでお間違えのないように願います。ここまで拡大してもロゴのエッジがくっきり出ています。

KATO
KATO
従来のKATO製品のレインボー色で、KATOらしく塗膜は薄めです。塗り分けのエッジがシャープに出ています。
トミックス
トミックス
KATOよりはやや濃い目の赤です。ロゴは下地の赤がほとんど透けておらず真っ白で、かつ非常にシャープです。

このページの写真では、上の2枚が最も模型を肉眼で見た感じに近い色合いで写っていると思います(私のディスプレイでは、ですが)。

車体色の違いはそのままKATO・トミックスの表現の違いでもあり、実物もどちらにも見える場面があるように思います。実物の色は天気や空気感、対象との距離や乱反射などで常に変わって見えるのに対し、模型化するときは小さい物体に固定的な色を塗らなくてはいけないので、どんな様子をイメージするかによってもメーカーの個性が出るような気がします。それが自分の好みに合っていれば嬉しいですね。ただ、数あるNゲージ製品の調色の中には、単に失敗気味だったものもあるように思います。

素人くさい話ですが、自分でテストを繰り返しながら調色して、よし完璧だと思って塗ってみても、全然違う印象になってがっかりすることがよくあります。乾くと色が変わったりするのが憎いです。適当に色んな色を混ぜて修正するので、しまいに塗料の混合の割合などわからなくなり、あとで同じ色を作ることもできなくなります。日に焼けた車の塗装にもきれいに合わせてしまう、自動車修理工場の方はすごいなぁといつも思います。

1118号機はマイクロエースからも先に発売されていますが、自分で持っていないので比べられませんでした(実際に見てから買うかどうか判断したかったのですが、それが難しかったので)。


●比較した模型について


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