Nゲージ蒸気機関車2008年のメモ>2008.10.10(EH10)

EH10

EH10

黒い車体に黄色い帯、ちょっと険しい表情という誠に格好いい電気機関車です。A社・B社から発売されていますので、手持ちのものを比べてみました。
どれがどのメーカーでしょう(最初からバレバレですが)。

2008.10.10


全体(1)

横方向からです。

A社(旧)

A社(旧)(拡大写真)
A社の旧製品です。初回発売は1981年頃ですが、カタログ等での予告は相当前からなされていました。

A社(新)

A社(新)(拡大写真)
A社の新製品で、2003年に購入したものです。

B社

B社 量産機PS22(2モーター)
(拡大写真)

B社からは2004年と2005年に、それぞれ2タイプずつが発売されました。これは2005年に2モーター仕様となって発売された量産機PS22です。

滑らかな黒塗装は薄すぎず厚すぎず、どれも最高でした。

全体(2)

やや上方からです。

A社(旧)

A社(旧)(拡大写真)
ダイキャストブロックは当時普通だった銀色無塗装で、これをグレーや薄緑に塗る軽加工がよく紹介されていました。

A社(新)

A社(新)(拡大写真)
リニューアルにより運転台上部のパーツや、前面手すりが別パーツになりました。

B社

B社 量産機PS22(2モーター)
(拡大写真)

前面手すりや側面ドアの手すりなどが細い別パーツです。一部の窓から向こう側が見通せます。

A社は2車体の片側にモーターが搭載されており、2車体が永久連結されていて、8軸全部を駆動しています。ただしモーターのないほうの車体からは集電されていません。連結面にはシャフトが貫通しています。
写真のB社製品(量産機PS22・2モーター)は2車体に1つずつモーターが入っており、それぞれ単独で自走するため、8軸集電・8軸駆動です。今は昔と違ってパワーパックの出力が大きいので、2モーターを同時に回してもどうということはなく、割と素直な方法だと思います。

真上から

珍しいことではありませんが、A社とB社は長さも幅も全然違います。

A社(旧)
A社(旧)

A社(新)
A社(新)
旧製品に比べ、連結間隔が狭くなっていますが、車体の長さはほぼ同じです。

B社
B社

A社(新)の品番は3005-1で、旧製品(3005)に-1がついただけです。品番だけからは旧製品の単なるバリエーション品に見えますが、使用されている各種パーツのほとんどに互換性はありません。

正面から

A社(旧) A社(新) B社
A社(旧) A社(新) B社

高さにもそれぞれの違いがあります。中央のA社(新)には、カプラー解放てこがありません。

前方から(1)

A社(旧)
A社(旧) 台車マウントカプラーとするため、スカートが一緒に左右に動く割り切った構造です。
A社(新)
A社(新) スカートが固定式になりました。各種別付けパーツの組み合わせは適当かもしれません。すみません。
B社
B社 テールライトのレンズは赤塗装です。手すりは細く、色も黒いので目立たず、B社で時々みられる別パーツ表現のようにオーバーな印象はありません。

前方から(2)

角度を変えました。

A社(旧)
A社(旧) Hゴムの色入れはありません。
A社(新)
A社(新) カプラーの交換対応のため、スカートが上下分割になっています。
B社
B社 

A社(旧)とB社では、黄帯がわずかに出っ張ったモールドとなっていますが、A社(新)では直接平面上に印刷されています。前面も側面もそうですが、いずれもこの写真ではよくわかりません。
個人的に、EH10の表情は何となく不敵な笑みといいますか、何かたくらんでるなというような感じに見えます。実力に自信ありという感じです。

連結面

A社(旧)
2車体は短い固定長のドローバーで連結されており、普通の電車用に似たシャフトが貫通しています。
先にドローバーを外して2車体を引き離さないと、ボディーが外れません。

A社(旧) A社(旧)連結面を分離

A社(新)
2車体は伸縮式ドローバーで連結されており、直線上では2車体がほぼ密着して見えます。
貫通路の下側が開いているので、連結したままボディーが外れます。

A社(新) A社(新)ボディーを外した連結面

B社
2車体は分離しますが、同社の新幹線に似た伸縮式カプラーで連結されています。

B社 B社2車体を分離

B社は車体が分離しているので扱いが面倒に見えますが、1両ずつレールに載せて連結すればよく、取り扱いは普通の機関車や電車と変わらないので実際は楽です。A社はシャフトが貫通しているため、2車体を両手でまっすぐに保持するように注意が必要です。

A社は旧製品時代からよく出回っていますが、B社も他の車両との長さのバランスがよく、2車体を連結するときの「カチッ」という感触も好きなのでよく使っています。最初の写真のような腰高の貨車を連結すると、さらにすごいことになってしまいますが…。


●比較した模型


「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る