Nゲージ蒸気機関車2008年のメモ>2008.7.14(マイクロエースの電気機関車にカトーカプラー)

マイクロエースの電気機関車にカトーカプラー

EH10+カトーカプラー

2008.7.14

記事にするようなものでもありませんが、小ネタは自分でどうやったのか忘れることがあるので、書いてみました。


マイクロエースの電気機関車のカプラーは、KATOのスカートボディーマウントタイプのカプラーに構造が似ているので、KATOのカトーカプラーアダプターをちょっと削って(あるいはそのまま)付けることができます。
しかし、スカートとカプラーポケットの距離が近い機関車の場合は、カトーカプラーアダプターを用意しなくても、普通のカトーカプラーN(Aタイプ)を加工して取り付けることもできます。

EH10への取り付け

スカートとカプラーポケットが近い形式はたくさんありますが、ここではEH10を使いました。車体側は無加工とし、飽きたときに確実に元に戻せるようにします。

スカートの取り外し

カプラーポケットを外します。簡単に外れる形式もありますが、EH10はスカートを取らないと外しにくいので、矢印の2箇所のネジを外してスカートを取ります。

カプラーポケットを外す

スカートの上部にカプラーポケットのツメがあるので、内側に押しながら取り外します。カプラーポケットの後部には薄い板バネがついているので、なくさないようにします。

分解した様子

カプラーポケットを外したら、カプラー本体は前側に抜きます。なお、スカートの開口部が下まで完全に広がっている形式では、そのままカプラーポケットと一緒にカプラーが外れます。

カプラーの取り付けられている様子

元のアーノルドカプラーは、こんな形でカプラーポケットに入っています。これを外して、代わりにカトーカプラーAを取り付けます。

カプラーの交換

根本に穴を開けて加工したカトーカプラーを差し込んだ様子です(加工方法はあとで)。
ただし、EH10の場合はカプラーの開口部が小さいので、このように組み合わせたままスカートに取り付けることはできません。カプラーはスカートの前から差し込み、裏側でカプラーポケットと組み合わせます。

元通り取り付け

カプラーとカプラーポケットを組み合わせるとき、後ろの板バネをくしゃくしゃにしないよう注意します。
あとは車体に元通り取り付ければ終わりです。

カプラーの加工1

少し戻ってカプラーの加工方法です。カトーカプラーは通常通り組み立てて、写真の矢印のあたりに直径1mmドリルで穴をあけます。
なるべくまっすぐにあけないと、カプラーが傾きます。

前寄りに穴をあけると、カプラーの左右の首振りがきつくなります(あまりきついときは後ろを少し削る)。後ろ寄りに穴をあけると、首振りは軽くなりますが、多少ぶらつくことがあります。ただそんなにシビアなものではないので、一番あけやすいど真ん中に穴をあければ問題ありません。

カプラーの加工2

そのままでは左右の張り出しが大きくて、カプラーポケットの板バネを押えているつめに引っかかるので、左右を少し切り詰めます。あまり切り詰めると、上下のパーツを止めているピンがなくなって、2つに分離してしまいますが、そのまま重ねてカプラーポケットのピンに差し込めば大丈夫です。少量のゴム系接着剤で貼り付けてしまってもよいです。

なお、車体に取り付けた結果、カプラーが高すぎるようなら、下側を少し削ります。また、カプラーのナックルの後ろの出っ張りがスカートに当たるようなら、そこも少し削ったほうがよく動きます。

完成

完成

取り付けて貨車と連結した様子です。高さや傾きは必要に応じて調整します。

カプラーの高さは合ったのですが、右の貨車の車高はこれでOKなんでしょうか。貨車についてはよく知りませんが…。何か、恐ろしく高いような気がします。

ナックルカプラー

実は最近のKATOのナックルカプラーも取り付けられます。

もともと穴が空いているので、これは無加工で無理やり取り付けたものです。ただ、無加工では後ろの出っ張りが大きくてカプラーが首を触れないので、少し削るなどして工夫がいります。私はナックルカプラーの持ち合わせがないので、これ以上の加工は行ないませんでした。

カプラーは必ずしも無加工でポンと交換できるわけではありませんが、その気になればたいていのものが付けられます。ただ数が多いと大変なので、なるべく安く簡単に済む方法がいいですね。


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