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GS-4 その2

各部をよく見てみますと、なかなか凝った表現です。

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フロント周辺

デイライト色 デイライト デイライト色
ブラック ブラック ブラック

カプラーはナックルカプラーです。このほかにロングシャンクタイプも付属しています。アンカプラー線路での自動解放用のトリップピンも付属しているので、カプラーの穴に差し込めば自動解放可能になります。

合わせ目のラインが微妙な複数の部品から構成されていますが、どの部品もぴったり合っており、建付けの悪いところがまったくありません。
KATOは基本的な金型の精度が高いので、小さいNゲージでもビシッとまとまって見えます。各部のリベット列や、滑り止めのメッシュ表現なども効果的です。

上方

キャブ前方 キャブ前方
3個並んだ発電機。この付近がボイラーケーシングの一番太いところで、裾のほうで微妙な曲面を経てキャブにつながります。写っていませんがコンプレッサーもダブルです。
テンダー上部 テンダー上部
内部にC12がすっぽり入ってしまうようなテンダー。上部の手すりはケースに入れるときなどに破損しないよう注意が必要です。テンダーからキャブ上面にかけ、プラ製スペーサを取り付けてケースにしまいます。
テンダー上部拡大 テンダー上部のランボードには、木目調のモールド表現がなされています。見れば見るほど、あちこちの凝った表現が目に入ってきます。いつも模型の最新技術をふんだんに投入する(…ように見える)外国型の大きな楽しみです。

側方

左側面(デイライト)

プラの厚みが薄いので、これぐらいの長さの車体をプラ成型すると、多少の歪みや曲がりがあるのが常ですが、ほとんど乱れのない平面になっています。地味に見えますがこの模型の長所です。金属キットなどでは内張りを張り合わせただけで歪んでしまうことがあります。

実物の汚れを鉄道模型でも表現することはよくありますが、実物の歪みまで表現することは普通行われず、理想的な図面のようにまっすぐ作ることが好まれるようです。実物の姿を事実のまま再現すれば評価されるかというとそうでもなく、実際にはこうあってほしいというような、説明しにくい感覚があるのかもしれません。

余談ですが、私は実物が歪んでいれば直したくなりますし(無論ムリ)、汚れていれば洗いたくなります。特に新幹線の屋根(笑)。あのすばらしい電車、いつもピカピカにしてほしいのですが…。

右側面(ブラック)

この側面カバーは側面にモールド表現があるのはもちろんなのですが、上面にも滑り止めの網目表現があります。

ボイラーの上部だけ見ると「スーパーなめくじ」になっていますね。

キャブ下

ブラック ブラック
全体がカバーで覆われているため単調になりがちなスタイルですが、キャブ下だけ無骨に複雑な配管類がむき出しなので、見せ場のひとつになっています。
デイライト デイライト色
きれいに塗り分けられたボディー側と、下半分の対比が面白いです。

その他

ライト点灯 ライト点灯
前照灯と前方ナンバーが点灯するのはもちろん、ボイラーの側面ナンバーまで点灯します。これらは他のナンバーに交換も可能です。
キャブ内部 キャブ内部
キャブの屋根は、まっすぐ上方に引っ張れば簡単に外れます。内部にはバックプレートと座席があります。
擬似マーズライト

擬似マーズライト
上方のライトは擬似マーズライトとなっており、ピカッ、ピカッ、と一定タイミングで点滅します。これはGIFアニメですが、大体こんな感じです。点滅表現については否定的な意見もありますが、そうでなければ常時点灯か非点灯かになってしまうので、まあこんなもんじゃないでしょうか。

実際に回転して見えるアオシマのパトランプLEDみたいなものを使えば、さらに見え方を追求することはできるでしょうが、もっと大きいゲージの車両でやったほうが映えそうな気もします。でもNでできたらすごいですね。

GS-4とB20

さて、私は今のところこれを単機で走らせるしかないわけで…。模型店のウィンドウに飾ってあるモーニングデイライトの編成を眺めて、「よかった、まだあるな。別に今日買わなくてもいいな。」などと数回繰り返すうち、もっとふさわしい方に買っていただけたと見えて、なくなっておりました。私には、この列車をゆったり走らせられる場所がありません。


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