Nゲージ蒸気機関車2009年のメモ>2009.11.27(KATO9600 2009年再生産)

KATO9600 2009年再生産

初回生産から7年経っていますが、これが最初の再生産です。再生産なので基本的には前回と同じで、違いはわずかです。

2009.11.1/2009.11.27


全体

9600

9600 (拡大写真)
基本のデフなしです。後ろに連結されているのは同じくKATOのワラ1です。

9600(デフ付)

9600(デフ付) (拡大写真)
1ヶ月遅れて再生産されたデフ付きです。貨車はKATOのセキ3000です。

仕様は初回品とほぼ同じですが、後部カプラー用にナックルカプラー(カプラーポケット用)も付属しています。カプラーポケットの形状は同じなので、今までどおりマグネマティックカプラーのMT-10も取り付けられます。

前方

2009年再生産品(今回)
2009年再生産品(今回)
ハンドレールが取り付け済みとなり、その塗装が改善されました。先輪は最近のタイヤの薄いものに変更されています。スポーク部の付け根の形状が見直されているものです。
初回生産品
初回生産品
ハンドレールはユーザー取り付けで、その塗装の具合は凸凹が目立ってあまりよくありませんでした。先輪は今よりも厚かったので、スポーク部の掘り込みも今より深くなっていました。

このほかに、外観には目立った違いはありません。

動力ユニット

新旧の動力ユニット

左が今回の動力ユニット、右が初回の動力ユニットです。モーター外装の色が少し違いますが形はまったく同じです。フライホイールもついていますが、目立った体感はできません。基本的な走行性能は、デフなし・デフ付きとも、初回品と大きな違いはないと思いますが、手持ちのものは気のせいか若干音が静かで、動輪の回転もわずかにスムーズなように感じました。これが個体差によるものかどうかも、わかりません。

矢印の部分に絶縁テープが追加されています。この上には薄いウエイトが載るのですが、初回品では走行中の振動などでウエイトと接触してショートし、動きがぎこちなくなるものがあったため、その対策だと思います。

ライトの発光色は新旧とも同じ山吹色ですが、使われているLEDは同一ではありません。電流制限抵抗は270Ωから560Ωと倍になっています。前後ともそうです。見かけの明るさは初回品より若干抑えられていますが十分明るいです。

テンダー

テンダー内の集電板の曲げ具合が変わっていて、初回品よりも気持ち接触がよくなっているように感じました。ただ、実際に今回の生産品で何かが変わったのか、個体差なのかまでははっきりしませんでした。

ナックルカプラー

ナックルカプラー

付属のナックルカプラーはZ02-1522という品で9600用となっています。カプラー本体はナハフ11かもめナックルカプラー(Z05-1376)と同じもののようです。ただカプラーポケットの上部に付けるフタの形が違います。

ナックルカプラーの調整

自動解放できるよう、穴をあけてトリップピンを付けました。
そのままではカプラーの首振りが小さく具合が悪いので、後部を少し削って調整しました(図の赤い部分)。また、ナックル内側(図の緑色の部分)を少し削ると、自動連結・自動解放がスムーズにできるようになります。ただし削りすぎると走行中に自然解放しやすくなることがあります。うまくいけば、連結・解放はマグネマティックカプラーとほとんど変わらずできるようになりますが、DU性能はやはりマグネマティックのほうがよいと思います。


その他

今回、トミックスの貨車「ワラ1」が発売されていたのでひとつ買ってみました。ワラ1は今まで少なくとも3社から発売されています。
下の写真は、KATOとトミックスのワラ1を並べたものです。区別がつきますか?

ワラ ワラ ワラ
(拡大写真)

車輪の色やブレーキてこの表現など、下廻りを見れば違いがわかります。KATOはサスペンション機構により、軸箱が可動するというギミックもありますが、写真ではわかりません。 トミックスは、ミニカーブレールに対応した貨車のラインナップを揃えつつあるという状態なのかもしれません。
KATOは2両セットで1470円、トミックスは1両で735円と、1両あたりの値段まで同じです。


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