もうほとんど終わりです。塗装済みキットなので、上廻りの組み立ては大半が終えられているからです。
1 [2]
塗装の状態はたいへん良いです。ただ金属への食いつきは特別丈夫なわけではないので、注意して扱わないと剥がれます。 |
ボイラー内には大きなウエイトを差し込んで、Aのネジで留めます。 |
シリンダーを貫く前方のネジと、キャブ下の2つのネジで上下を合体します。 |
プレスされている安全弁の台座をボイラーに重ね、安全弁をねじ込んで止めます。安全弁の足とボイラーにネジが切られています。こんな部品に至るまで、固定に接着剤を使う必要はありません。 |
あとはナンバープレートを貼るだけです。 |
テンダーも台車の取り付け程度でほとんど終わります。
テンダーの床板を一度外し、前後にウエイトをネジ留めします。 |
|
後方にベーカー型カプラー(この時期の模型らしくて大好き)を、前方にドローバーピンを固定します。 |
|
台車枠は最初に矢印のネジを軽く留めてぐらぐらの状態にしておき、車輪をはめてからしっかりネジ留めします。 左右の台車枠は少し動き、車軸がふにゃふにゃとレールの凹凸に追従するようになっています。 |
|
台車をネジ留めしてテンダーも終わりです。 車輪の絶縁側が一方に揃うように注意します。右側のレールは機関部から、左側のレールはテンダーから集電されます。よってテンダーを連結して初めて走れるようになります。 日本型のNゲージの蒸気機関車でも、エンドウ・天賞堂などはこの方式です。 |
まずは直線レールで通電テストします。 クロスヘッドの動きなど、もしかしたらまだ調整不足かと思う部分もあったのですが、モーターの力もあるので特に問題ないようでした。スローも効きます。 | |
カツミの入門セットのうち、一番安いセット(曲線が16本組みではなく12本組み)で走らせたところ…私の作例では先台車が脱線するようでうまくいきませんでした。 |
|
仕方なく?HOユニトラック線路セット(R550mm)で走行。これはバッチリです。 |
完成までたったの3時間でした。
組み立てが簡単で早くできるということは、楽しい部分だけを味わってすぐに走らせられるということなので、短い休日で楽しむには適しています。
現在の低価格製品であるプラ製品・ダイキャスト製品と比べてみました。
カツミ 塗装済みキット(KTM・SLシリーズ) |
|
KATO |
|
天賞堂 北海道型 |
素朴な表現の部分もありますが、D51の模型を代表するひとつとして親しまれたデザインです。
金属もプラも同じ塗料で塗ってしまえば同じに見えるような気がするのに、実際にはまったく違って見えるのはなぜか不思議です。一度触ったり重さを感じたりしていることによる、心理的なことなのでしょうか。
Nゲージの蒸気機関車では塗装済みキットのジャンルは一般化しませんでしたが、電車ではGMのプラ製品のシリーズ等で一定のラインナップを誇っており、手軽に取り組めるのでありがたい存在です。私はあのシリーズが大好きです。
1 [2]