Nゲージ蒸気機関車2012年のメモ>2012.2.19 D51塗装済みキットの組み立て(カツミ・1/80)

D51塗装済みキットの組み立て(カツミ・1/80)

2012.2.19

これはカツミSLシリーズの組み立てキット(1/80)です。古いものですが、ドライバー1本で組み立てられて塗装もいらないので、Nゲージでもこんなキットがあればと常々考えてしまいます。
ドライバー1本といっても、形を調整するためのヤスリや配線のためのハンダ付け用具などは一般的な心得として必要です。

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キットの様子

取り出したパーツ

部品は説明書の1工程ごとに袋にまとめられています。順に袋を外して、1袋の中身を全部組み付ければ1工程が終わります。

たとえばエンジン側のナンバープレート3枚と、テンダー側のナンバープレート1枚は、工程が違うので別の袋に入っています。

説明書

説明書の表紙には勇ましいD51三重連の姿が。これは実物ではなく模型の写真です。模型でこれを再現するのは憧れのひとつだったと思います(今でもですけど…)。

説明書の中身

組み立ての説明は写真を基本にしていますが、ところどころイラストが併用されており、わかりやすいものです。

下廻りの組み立て

モーター配線1

説明書に沿った組み立てに入る前に、モーターのテストと基本的な配線を終えておきました。
モーターの右端子と上部のラグはリード線で接続します。ラグはネジでモーター外板と電気的に接続しています。モーターを台枠にネジ留めすると、右のレール→右の動輪→車軸→台枠→モーター外板→右端子というように電気的に接続します。

モーター配線2

左の端子に接続したリード線はドローバーに接続します。左のレール→テンダー左車輪→車軸→台車枠→テンダー車体→ドローバー→モーター左端子が電気的に接触します。

バルブギヤー

ここから説明書どおりです。モーションプレート台座とバルブギヤー、各種ロッドが1袋に収められています。

公式側バルブギヤー

基本的な部分はカシメ済みになっています。
当時のキットでも、Nゲージでは大幅に省略されている、弁心棒や吊りリンク腕がきちんと接続されています。

ラジアスロッドの取り付け

モーションプレートに、ラジアスロッドと加減リンクをネジ留めします。
初めにAを留め、次に加減リンクを通してBを留めました。

返りクランク、主連棒

エキセントリックロッドに返りクランクを、クロスヘッドの裏側から主連棒をネジ留めしました。ここまで特に難しいところはありません。

主台枠

動輪は主台枠にあらかじめ取り付けられており、位相の調整もサイドロッドの取り付けも終わっています。
Nゲージに比べると主台枠ががっちりしていて安心感があります。

シリンダーブロックとバルブギヤーの取り付け

主題枠にシリンダーブロックとバルブギヤーを取り付けます。ここは削り合わせなどの調整が必要でした。そのままだとクロスヘッドがスライドバーに入りませんでした。

A.クロスヘッドとスライドバーの差し込み調整。
 クロスヘッド内側のハンダはみ出しなどを細いヤスリで削って調整しました。
B.弁心棒の穴の調整。
C.弁心棒案内の裏側のクリアランス調整。

キャブ支持板

後部台枠にキャブ支持板をネジ留めし、ドローバーを取り付けました。
ドローバーは絶縁ブッシュで台枠から絶縁されています。モーターから伸びる上部のラグが、台枠や車体に接触してしまうと、ショートするので注意が要ります。

モーターの取り付け図

さて、説明書を見ると、モーターはゴム板とスペーサー(赤の矢印)をはさんで台枠に固定することになっていますが、私が買ったものにはこのスペーサーが付属していませんでした。材質もわかりません。

モーターの取り付け

仕方なく、とりあえずスペーサーなしで取り付けました。
ギヤ軸とはゴムチューブで接続します。軸線が少しでもズレていると、動作音が大きくなるなど不具合が起きるはずなので、もしそうなったら適当なスペーサーを作ろうと思います。

ギヤケース

ギヤケースのふたをネジ留めします。ギヤは外から見えなくなります。
内部にはグリスが充填されていたものと思われますが、長年の間にすっかり抜け落ちていました。動作を確認してから再充填します。

それにしても組み立てのひとつひとつの手順が簡単で本当に楽です。

ブレーキシュー

ブレーキシューはプラ成型されています。
ネジで1つずつ取り付けます。

先台車

先台車はバネで復元するようになっています。
  一度床板のネジを緩めて床板を浮かせ、先台車を差し込んでからバネを引っ掛けました。

従台車

従台車には特にバネ仕掛けはありません。そのままネジ留めします。

下廻りが完成するまで2時間ぐらいでした。私の頭の中では「簡単=楽しい」なので、こんな面白いことはありません。

下廻り完成

嬉しさのあまり立体写真まで。

下廻り完成

この画像はあまり見ていると酔ってくるので次へ。


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