Nゲージ蒸気機関車2011年のメモ>2011.1.30

エルエスのC62(電動プラ模型)

LS製C62パッケージ

2011.1.30

昭和48年末(1973年末)に店頭に並んだエルエスのプラ模型です。D51とC62がありました。レール一式にストラクチャーまでついたモーターライズのキットです。
本当に立派な箱絵です。梅小路ですね。色合いも汚れの様子も当時のにぴったりで、とてもよく描かれています。

最初に買ったとき、その中身を目の当たりにしてまさに目が点、口はポカーンという状態でした。当時のプラ模型に対して、そういうことは慣れていたはずなのに(笑)。
もちろん、びっくりしただけで悪い印象は何も持っていません。とても懐かしいキットです。ささやかな夢も見させていただきました。

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キットの様子

当時1,500円ぐらいで、価格帯も箱の大きさもナガノのC62とほぼ同じでした。箱絵が立派なのも同じですから、中身の機関車も同等なものを期待してしまいます。

このキットが同社の企画品なのか、他社のキットを受け継いだものなのかわかりませんが、低価格でやたらと可動部分やオマケが多いというのは当時のエルエスのイメージによく合っています。
もっとも、このキットは一般的なプラキットの中では高額なほうで、子供がふだんのお小遣いでポンと買えるものではなかったと思います。

なお当時からあったオオタキの1/50蒸機シリーズは一段と高級な設定で、昭和48年時点では2,800円でした。値段は大人向けですが、買うと小学校で使うようなSL下敷き(オオタキのロゴ入り)が付いてきた時期もあります。

パッケージ側面のアクセサリー画 さてエルエスです。
「ワイドなトラックサイド・アクセサリー付」とあります。車両とレールだけでなく、こんなにアクセサリーが付いているとはお買い得!これは盛り上がります。
パッケージ中身 ふたを開けたところ。ストラクチャーの一部とレールが見えます。
機関車は見えませんが、たぶん底のほうにあるんでしょう。これは買いだ!(笑)
スーパースケール パッケージにはHOゲージとの表記のほか、「スーパースケール」とあります。何でしょこれ。
接着剤 当時のプラ模型には接着剤が付属していました。
これは積水化学の「エスダイン」。プラモデル用とあります。今もあるんでしょうか。
客車 これは何かの建物かな?
HOの客車がこんなに短いわけはないし。→普通はそろそろ真相に気付きます。

袋を開けて、部品のランナーから事実を目の当たりにします。

機関車部品

機関車、炭水車など一通りのパーツが同じランナーにあります。

…おや?

なんじゃこりゃ

C62ボイラー

何か短くないですかー?

ボク、C62を買ったつもりだったんだけど…。

動輪は4個 何度数えても動輪は4個。ということは2軸…。
また騙されたのね!(笑)
バリ 成型はまずまずです。部分的に膜が張ったようなバリがありますが、こんなの普通です。 当時はバリの中に部品が包埋されていて、化石の発掘みたいなことをしないと部品にならないキットもありました。
テンダー 関係ないですが、石炭のモールドがどことなく蒲焼きっぽいです(純粋に、どうやって彫るのだろうと)。

説明書

説明書は1枚の裏表です。

説明書おもて 説明書うら

正方形に近い変わった版形です。機関車の組み立てに割かれている誌面が少なく、説明不足ぎみなので、よく考えないと難しいです。
部品表がついていますが、このキットはランナーに部品番号が刻印されていないので、説明書の図から判断するしかありません。

裏面はアクセサリーの作り方と遊び方で、表に比べるとずいぶん余裕があります。

完成図

しかし裏にあるアクセサリー完成図を見ると、これがまた何とも楽しそうです。機関車こそ自称C62になっていますが、意外と面白く遊べるかもしれませんね(大人がやるかどうかは別ですが)。これを目指していきましょう。

説明書おもて

正方形に近い変わった版形です。機関車の組み立てに割かれている誌面が少なく、説明不足ぎみなので、よく考えないと難しいです。
部品表がついていますが、このキットはランナーに部品番号が刻印されていないので、説明書の図から判断するしかありません。

説明書うら

裏面はアクセサリーの作り方と遊び方で、表に比べるとずいぶん余裕があります。

完成図

しかし裏にあるアクセサリー完成図を見ると、これがまた何とも楽しそうです。機関車こそ自称C62になっていますが、意外と面白く遊べるかもしれませんね(大人がやるかどうかは別ですが)。これを目指していきましょう。

…というのがこのキットを最初に買った人の気持ちの切り替えかも。
私は初回の発売直後に1度組み立てていますから、今回2度目です。初回は空転するばかりで満足に走りませんでしたが、当時の自分は問題を自分で解決することができませんでした。


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