Nゲージ蒸気機関車>2009年のメモ>2009.2.28(トミックスTCS電動ターンテーブル)
2009.2.28
トミックスのTCS電動ターンテーブルが再登場しています。今回はTCS化されてから3作目…だと思います。品番は1633となり、転車台の色はグレーとなりました。機械的な構造は、前回の品番1631(転車台が緑色)に準じているようですが、電気機構的な部分には互換性はありません。
これはKATOのC57 180(門鉄デフ)です。今のところ市販されている日本型蒸機は、メーカーを問わずすべて載ります。最も初期の製品が掲載されていたカタログにも、「転車台は近代国鉄の大型蒸機も載ります」との説明がありました。これはKATOの旧C62を指した表現であると思います。
これは無茶(笑)。
フロアレイアウト用として当初から薄型に作られているのが画期的です。遊びに徹しているため外観はそれなりに割り切られています。
初期の製品は3線ごとのレールブロック・エンドブロックをネジ止めしていましたが、現在ではひとつのブロックの中でも、1線ごとにレール部・エンド部を選べます。
転車台の走行用電流は、フラットケーブルを通して通常のフィーダーとは別に供給され、転車台の両端からその延長方向のレールに給電されています。従ってもし180度以上にわたる扇形機関庫があった場合、機関車を機関庫に入れようとすると、ちょうど向かい側の機関車も動き出します。この場合は自分でギャップと補助フィーダー、スイッチを工夫して増設します。 180度以上の扇形機関庫は別として、転車台への進入路のちょうど向かいにも機関車を留置させたい場合は、同様にギャップを設けます。
転車台は、片側の端にあるギヤがピット内側のラックに噛み合って回転します。
旧製品〈1621〉 外周のラックはレールブロック側についています。レールブロックの取り付けの緩みやガタの発生により、転車台の回転が影響を受けることがあります。 |
その後の製品 外周のラックはピット側についているため、レールブロックの取り付けの影響は受けません。 |
レールブロック側にギヤがあった旧製品では、転車台が途中で引っかかったり、指定場所を通り過ぎるトラブルが発生することがありましたが、現在の製品ではそれがないように思えます。 しかし、実際には別の原因によるトラブルは残っています。外側のレールへの通電は、転車台の端にある接点が、レールブロックの裏側(レール底部)に下から接触することによって行なわれています。 そのため隣り合うレールブロックに、高さのずれが少しでもあると、そこに接点が引っかかって回転が止まってしまうことがあります。
出荷時は調整済みだと思いますが、自分でレールブロック・エンドブロックを増設したり、位置を変更したりしたあとに不調をきたすことがあるようです。機械の調整や試行錯誤が面倒な方は、購入時の状態でスムーズに回転しているようなら、十分遊ぶまではレールブロック・エンドブロックの着脱を避けることをお勧めします。
とはいえ、どうしてもレールブロックの位置を変更しないと使えないこともあるので(フラット・ケーブルが出ている位置が悪いなどの理由で)、そのときは隣のブロックとの段差がなくなるようによく調整します。 残念ながら、レールブロック等はプラスチックでできているため、中には軽く湾曲したり、フチのほうが変形しているものがあり、ネジの締め方だけでは修正できないこともあります。私はドライヤーで加熱して変形を直して調整した部分もあります。また、別のブロックと位置を入れ替えてみると直ることもあります。
トミックス製品がモデルにしたものとは形が違いますが、現在の梅小路蒸気機関車館のターンテーブルです。
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ちょうどこのとき、ターンテーブルの脇にC61が出ていたのですが、C62が場内走行していたために皆様そちらに集まってしまい、C61に注目する人がいませんでした。
私は人気者からは一歩引いた存在が好きなので、このときは逆にC61ばかり見ていました。なかなか、精悍ではないですか。