Nゲージ蒸気機関車2010年のメモ>2010.5.17

900×600の立体交差プラン

2010.5.17

30年ほど前に固定式線路(フレキ)で作ったレイアウトがありまして、その線路配置を思い出して組み立ててみました。
このとき住んでいた家は、色々あって人手に渡ってしまい、そのとき原形レイアウトも他のレイアウトと共に解体となってしまいました。 膨大な時間を費やして作ったレイアウトが、みるみるがらくたになっていく様は虚しいものでした。
…ただ解体は一応ちゃんと自分でやりました。レイアウトには色々な材料が使われているので、知っている人がやらないと危ないことがあります。


立体交差をトンネルの中に作ると、思わぬところに線路がつながっているように見えて面白いと何かで読みまして、900×600mmのベニヤを拾って作ってみたものです。
フレキシブルなら適当に引いても収まるだろうと安易に考えたのですが、実際は逆で、フレキだからこそ線路配線はしっかり計画してきちんと作図しないとまともに走らなくなります。
今回、ユニトラックに置き換えてみましたが、かなり無理やりだったことがよくわかりました。

ユニトラック(KATO)にて

残念ながら元のレイアウトの写真が私の手元にはないので、一部想像です。

配線図

基本はR249のエンドレスです。右側で時計回りに5%の急勾配を上って1回ループしています。
図ではわかりにくいですが、トンネルの入り口は向こう側が上下の2箇所、手前側が大きな1個の1箇所で一見複線トンネル風になっていました。 図で緑色の部分に重なる線路は山の中ですから、表からは見えません。

奥行きを道床含めて600mmに収めるためにちょっと怪しい感じになっています(フレキのときは怪しさを認識しないまま完成させてしまった)。変なところにR282が混じっているのは試行錯誤の結果です。

ポイントにつながっているR249-15は、道床を斜めに削ってやらないとつながりません。

ユニトラックで組んだ例

この写真の橋脚は、KATOの勾配橋脚基本セットの1番〜4番を使い、Sジョイナーを外して直接載せています。一番高い5番を使っていないのでパンタの高い電車は走れないと思います。非電化専用です。
一番低いところ(前の図で0と書いている黄土色の線)は、割り箸を30mmに切ってはさみました。

なお原形の固定レイアウトでは中央の引き込み線はなく、その辺には川を作っていました。製作の前年にとなり町で火山が噴火しまして(これが酷かった…)、外にまだまだ残っていた細かい軽石のような火山灰をかき集めて、河原の石ころや線路のバラストにしました。

ポイントもこの例では向こう側の1個が電動になっていますが、昔作ったものはパネルの下に針金を伸ばして、手動で遠隔操作していました。

立体交差部分

立体交差部分。D51の頭上には一応まだ5mm以上あります。上の線路が宙ぶらりんですが、ちゃんと地形を作ればここは山の上なのでおかしさはありません。

ループ部の上下が隣接しているので、写真の例では橋脚を横向きにしても車両が当たりそうです。

坂を上るD51

5%勾配ですが、スペース的に短編成となるので、通常のプラ量産品の機関車なら一応登れます。背後に写っているトミックスのキハ17もOK。
KATOの新C62も、トミックスの新C57も問題なく登ります。

当時の原形レイアウトでは、フレキシブルの曲率がきつくできてしまい、登りの途中でよくD51が脱線していました。また、急な下りカーブの直後にポイントがあるというのも問題で、ここも難関でした。
小さいのに立体交差を無理な形で盛り付けたために、速度調整などの運転は難しくなってしまいました。

左側の側線を利用し、2列車を交互に運転できるほか、1台の機関車で2編成を付け替えて運転するということも一応できます。
左側1/3のエリアを全部駅とその周辺施設にすると面白かったかもしれません。
なお、一番左側の側線を止めて内周だけにすれば、斜めにしてこたつ天板にも何とか納まりそうです。

原形の固定レイアウトでは、勾配部分の路盤をクッキーカッター方式で持ち上げましたが、ジグソーなどという高級な道具はないので、カッターでガリガリと時間をかけて切り抜きました。
拾ったベニヤが「きのこ付き・厚さ6mm」と「きのこなし・厚さ3mm」でして、後者を選んだためにカッターでも何とかなりました。薄くて頼りない感じもありましたが、完成後にまたきのこが生えてくると嫌だったので…。

道床のない固定式線路のレイアウトでは、実際にレールを敷設してみると期待通りに走らないということもありましたが、今は道床付き線路で事前に気の済むまでシミュレートして配線を煮詰めていけるので便利ですね。

ファイントラック(トミックス)にて

規格は違いますが似た形にはできます。
ただジョイナー部にアソビがないので、シビアなつなぎかたをしていると道床側のジョイントに無理がかかりそうです。道床のツメを折らないよう、分解のときには注意が必要です。

配線図

ファイントラックの場合、R249の代わりにC243となり、少し曲線半径は小さくなります。
ループ部の形を決めるため、C280とC243の使い分けが少し変わっています。

一応こちらも900×600mmに収まります。この図は簡単に描くため、先のユニトラックの図をほとんど流用しましたので、実際の形は少し異なります。

ファイントラックで組んだ例

橋脚はPC勾配橋脚(10本入)のうち、1番〜7番を使っています。KATOと比べて高さのステップが半分なので、橋脚は増えますが安定はよいです。ただこの例では、やはり交差部の橋脚は車両の形すれすれです。
一番低いところ(前の図で0と書かれた黄土色の線)には、割り箸を挟んでいます。

ファイントラックは道床が狭いので、線路単体の外観は特に有利ではありませんが、狭いスペースに敷設すると地面が広く見えるのでゆったりした風景になります。 ユニトラックは狭いスペースに敷くと、道床の占有面積が広いのでやや窮屈に見えることがあります。

ここですべての感想を述べることはできませんが、両方を使っていると、どちらにもそれぞれの利点と弱点が本当に色々あって興味深いです。


Play Trackで確認

オンライン鉄道模型レイアウター(ユニトラック用)の「Play Track」には「なじませつなぎ」機能があるとのことで、この無理なレイアウトを再現できるか試してみました。

私のPC環境が対応外のIE6のため、IE7が使えるPCを借りました。 Play Trackの試用時間は30分とのことで、たぶん間に合わないだろうと思ったのですが、途中でペースが上がってほぼ形はできました。始めの15分は、配置したレールを回転させる方法がわからず焦りましたが、借りたPCにはマウスホイールがなかったのでわからなかったんですね。2本目からは、自動的に角度が決まってスナップしてくれるので簡単にすみ、はかどりました。

さて、「なじませつなぎ」とは実際と同じように、「どのへんから」「どのへんまでを」うねうね動かすか、という感じで操作するものです。わかってしまえばちゃんとできます。このプランを900×600に収めるには、結構無理な「なじませ」をしていたことがわかりました。最初は戸惑いましたが、操作がわかってくると面白いです。

ところで、Play Trackの利用料金は1ヶ月コースが315円、半年コースが1,890円です(申し込んでみました)。半年コースでも割引はありませんが、コンビニ決済が使えるので、クレジットカードを使わないときはこちらのコースになります。

このサービスにどれぐらいの製造費用・運営費用がかかっているのかわかりませんが、仮に電算プログラムの製造に1,000万円、3年償却で年間300万円あまりとしましょうか…。機械の維持費や場所代、通信費などのインフラに年300万円としてざっくり年間600万円、その他運営人件費に2,400万円として年間3,000万円ぐらいの費用がかかるとしまして(注:根拠ないです、想像というよりデタラメに近いのでスミマセン)。
年間16,000人ほどの利用者(半年コース)がいればペイするといえるんでしょうか。1日あたり44人の新規契約者となります。
KATOのページを訪れた人の50人に一人がPlay Trackのサイトを訪れ、そのうちさらに50人に一人が申し込むとすれば、 KATOのサイトに毎日11万人ぐらい訪問すれば達成することになりますね。根本的に考えが間違っているかもしれませんが、値段を決める裏側には色々な計算があるんでしょう。


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