Nゲージ蒸気機関車2012年のメモ>2012.2.26

Cタイプディーゼルを買ってみました

Cタイプディーゼル

トミーナインスケール時代に低価格で有名だった、バックマン製のディーゼル機関車(Plymouth社C型スイッチャー)です。その後も国内では数社の扱いを経て、何度も販売されています。
ずっと旧製品を使っていましたが、気が向いて最近の河合商会版を買いました。


上廻りの金型は初期の製品と変わっていないようで、何だか安心しました。
動力が途中で変わっていることには気付いていましたが、手に取って見たのは初めてです。

旧製品(トミックス版)

トミックス版
(拡大写真)
ホンコン製品時代の単品です。価格は最初期は1,900円でしたが、その後どうなったか追っていません。
これは国鉄ディーゼル機関車風に塗られたもので、他にイエロー・チョコレート色もありました。

写真のものは比較的塗装がよいほうだと思います。個体差がかなり多く、塗料がボタ落ちしたまま固まったようなものもありました。しかし極端な低価格だったこともあり、何だかすべて許容されていました。

2012年現在の製品(河合商会)

河合商会時代(2012年)
(拡大写真)
今でも各社から時々色んなバリエーションが出ています。これは先日発売された、ワム80000とのセット商品です。

サッシに銀が入るなど少々お化粧されています。現在の動力はキャブ内一杯なので、向こう側がまったく見えなくなってしまいました。

トミックス版
トミックス版
鮮やかな朱色が当時の関水金属のDD13とは対照的。ちょっとボケたゼブラマークも低価格商品っぽくて印象的です。一応、キャブ内には少し空間があります。
河合商会版
河合商会版
河合商会版の色調はトミックス版に極力似せてあるようですが、ゼブラマークはシャープになっています。
ライト点灯

出戻りのショック

ライトが点灯するようになっているとは思いませんでした。
よく数十年ぶりに鉄道模型を再開し、あまりの変化に驚いたという話を伺いますが、そんな気分をちょっと味わっています。

トミックス版動力

トミックス版の動力。この頃はお馴染みの油くさいキャラメルモーターで、台車枠はプラ製でした。
車体の大きさが絶対的にこのモーターに依存するので、全体に縮尺が大きいのはこの機関車も例外ではありません。

河合商会版動力

これは現在の河合商会版の動力。本家バックマン版に準じているものと思いますが、河合商会版ではアーノルドカプラーが維持されています。昔のトミーナインスケールの貨車がそのまま連結できなくなったら、がっかりしますよね。

実はモーター自体は旧製品とさほど変わらない構造で、フライホイールもありませんが、30年前の動力と比べれば安定しています。裏側には相変わらずギヤが多数露出していますが、初期製品に比べると露出数は減っています。

台車枠も丸ごとダイキャストになっているので、ボディーの着脱の際にはプラを割らないよう神経を使います(ふつうボディーを外すことはないでしょう)。

4年前に発売されたアオシマの「ケー100」は、この河合商会版の動力にくっつけて遊べるようになっていました。
組み込み式ではないので、上に乗っけて遊ぶという感じのものです。

ケー100(後期型)+河合商会版動力
初めてそれをやってみました。ケー100の床板に、ちょうどこの動力と同じ形の段差が付いており、両面テープで水平にくっつけられるようになっています。
ケー100(前期型)+トミー版動力
これは以前ご紹介した、トミーナインスケール時代の動力を組み込んだもの。なお作中ではレールを走るときにはバルーンタイヤは外され、完全に鉄輪に交換されています。

ほか、Cタイプディーゼルの改造といいますと…

トミーナインスケール 1976年版カタログP.20より引用

トミーナインスケールのカタログに、凸電を作るというヒントがありました。

「Cタイプ入換用ディーゼル機を2輌使って、1輌の凸電(凸型電気機関車)を作った例。」

とあります。やってみた方いらっしゃいますか?
Cタイプディーゼルを2両買うと3,800円になります。当時KATOのEF65でも3,500円、その後発売されるトミーのED75が2,900円でしたから、電気機関車が欲しければそちらのほうが手っ取り早かったかもしれません。

トミーナインスケール 1976年版カタログP.3より引用

同じカタログの冒頭ですが、何とか低価格の鉄道模型を普及させて、この市場に食い込みたいという熱意が現れています。

「模型店やデパートのショーウインドウの前で鉄道模型をあきもせずに、じっとくいいるように眺め続けている少年たち……。私たちはよくこのような光景を目にします。」

それから35年経ってみますと、
   模型店やデパートの模型売り場→音を立てて減少中
   鉄道模型を眺め続ける少年たち→眺めているのは主におっさん?
という感じでしょうか。少年たちは眺めなくても買えるようになった…のかなぁ。
いや、眺める場が売り場からネットに移動したのですよね、きっと。

Cタイプディーゼル+ドックサイダー

当時の仲間だったドックサイダー(0-4-0 Switcher)も生き残っていたらよかったですね。
最近のファンの方が手を出すものとはいまいち思えませんが、トミーがNゲージ鉄道模型に参入するにあたり、この模型が大きな役割を果たしたのは間違いないと思います。

そういえば以前「たのみこむ」で、ドックサイダーの再生産を所望されていた方がいらっしゃいました。
昨年「たのみこむ」が終了すると発表したり、それを撤回したりということがありましたが、今はどうなっているのでしょう。


「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る